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2005.10.14(金)更新
【撮影現場レポート】
ガメラ最新作「小さき勇者たち ガメラ」の撮影現場に潜入!
今回の最終決戦地は名古屋が舞台だ!!
【撮影現場レポート】ガメラ最新作「小さき勇者たち ガメラ」の撮影現場に潜入!今回の最終決戦地は名古屋が舞台だ!!
今年生誕40周年となる「ガメラ」シリーズ。最新作「小さき勇者たち ガメラ」(2006年4月29日公開)では、「市井の人から見た怪獣を描いた」と田風ウ太監督。「カメのシーンは全部本物を使っているので、思い通りの演技をしてくれないところが大変。カメのいる部屋では、冷房もつけられないし(笑)」と監督が話すように、本作では初めて成長するガメラが描かれる
【撮影現場レポート】ガメラ最新作「小さき勇者たち ガメラ」の撮影現場に潜入!今回の最終決戦地は名古屋が舞台だ!!
搬送されるガメラを取材する地元の記者として、急きょエキストラとして参加することに。「カメラを持った方、バンバンフラッシュたいて下さい」と言う監督の指示に従い、ビシバシフラッシュをたき、トトを乗せたトレーラーに向かって何度もシャッターを切った。5mとはいえ目の前を通るガメラはやはり迫力がある!!
【撮影現場レポート】ガメラ最新作「小さき勇者たち ガメラ」の撮影現場に潜入!今回の最終決戦地は名古屋が舞台だ!!
これが初主演映画となる富岡涼。撮影の準備中はスタッフと談笑し、雨が降ってくると、即席で作ったと思われる雨降れダンスを踊るなど、お茶目な表情を覗かせた。だが、テストや本番になるとその表情は、トトを心配する透の表情へと一変。彼の今後が今から楽しみだ
【撮影現場レポート】ガメラ最新作「小さき勇者たち ガメラ」の撮影現場に潜入!今回の最終決戦地は名古屋が舞台だ!!
床には、ブルーシートが敷かれ、舞台上には、救援物資のダンボールが積み上げられている。見回すと非常時特設電話コーナーや伝言コーナーが設置されており、リアルな避難所の世界が広がっていた(写真上)。ひとつのシーンを角度を変えて撮影。津田寛治の手紙を持つ手に汗がにじみだし、何度か紙を交換しながらの撮影となった(写真下)
【撮影現場レポート】ガメラ最新作「小さき勇者たち ガメラ」の撮影現場に潜入!今回の最終決戦地は名古屋が舞台だ!!
ベットの上に横たわっている麻衣(夏帆)が、少女に赤い石を託すシーン。この数秒のシーンにかなりのこだわりを見せていたことからも、この作品へかける監督(少女の左)の意気込みが伝わってきた
「小さき勇者たち ガメラ」
【ストーリー】
漁師町に住む小学生の透は、ある日岩場で小さな卵を見つける。卵から孵化した子ガメをトトと名づけ可愛がる透だったが、その亀はふわりと宙に浮き、巨大化し始める。そんな折、街に巨大なイグアナのような生物が出現し人々を襲い始める。そんな中トト(ガメラ)だけは、巨大生物に立ち向かっていくのだった 【STAFF&CAST】
監督:田風ウ太 脚本:龍居由佳里 特撮演出:金子功 出演:富岡涼 夏帆 津田寛治 寺島進 奥貫薫
■2006年4月29日(土)より全国ロードショー

【「ガメラ」の歴史】
「大怪獣ガメラ」('65/監督:湯浅憲明)
「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」('66/監督:田中重雄)
「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」('67/監督:湯浅憲明)
「ガメラ対宇宙怪獣バイラス」('68/監督:湯浅憲明)
「ガメラ対大悪獣ギロン」('69/監督:湯浅憲明)
「ガメラ対大魔獣ジャイガー」('70/監督:湯浅憲明)
「ガメラ対深海怪獣ジグラ」('71/監督:湯浅憲明)
「宇宙怪獣ガメラ」('80/監督:湯浅憲明)
「ガメラ 大怪獣空中決戦 」('95/監督:金子修介)
「ガメラ2 レギオン襲来」('96/監督:金子修介)
「GAMERA3 邪神〈イリス〉覚醒」('99/監督:金子修介)


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「卵から孵化したガメラと、少年の成長を
新しい切り口で描きたい」(田風ウ太監督)


 「大怪獣ガメラ」('65)でスクリーンに登場して以来、ゴジラに並ぶ人気キャラクターとなった怪獣ガメラ。その最新作となる「小さき勇者たち ガメラ」が、「GAMERA3 邪神〈イリス〉覚醒」('99)から6年ぶりに復活。6月22日に大王町(三重県志摩市)でクランクインしたと聞き、5m大のガメラが初お披露目となる7月某日、撮影地である大王町、波切小学校へと向かった。

 ガメラ生誕40周年という節目を迎え、金子修介監督が手掛けた平成シリーズの世界観を一新した本作。「卵から孵化したガメラが、少年とともに成長するという切り口で描く」と話す田風ウ太監督がメガホンを取り、「阿修羅城の瞳」(2005)の金子功が特撮パートを担当。また、子ガメの“トト”(ガメラ)と交流を深める小学生・透を演じるのは、「この胸いっぱいの愛を」(公開中)の好演も記憶に新しい富岡涼。ほか、夏帆、津田寛治、寺島進、奥貫薫らが脇を固める。

 午前中は、町の人々を救うため、イグアナに似た巨大生物と戦い、傷ついたトト(ガメラ)を、名古屋の研究所に運ぶシーンを撮影。道路の反対側から田賦ト督の指示が飛ぶと、富岡涼(透役)の「はいっ!」という元気な返事が撮影現場に響き渡る。早朝から、テストも含め、何度も何度も坂道を駆け下り、全力疾走でトレーラーを追いかけている富岡くん。すでにTシャツも汗でぐっしょりと濡れているにも関わらず、疲れなど微塵も感じさせることなく、何度も走っていた。そして、本番! 全力疾走で追いかける透の前を、無情にも走り去っていくトレーラー。その後姿からも呆然と見送っている様が伝わってくる。「カット!! OK」の声に、エキストラから自然と拍手が沸き起こる。
 その後も、位置や角度を変えて撮影が進行するものの、時折降る小雨が撮影を邪魔する。「天気には苦労しています(苦笑)」と監督も話していたが、こうした野外での撮影は計算通りにはいかない。海に面し、もともと年間総雨量の多い地域ということもあるが、今年はとくに梅雨の時期にあまり雨が降らなかった反動で、7月に入っても雨の日は続いていた。

 しばし小雨の中での撮影が続けられたものの、正午過ぎには土砂降りの雨に変わり、さすがに外での撮影は断念。急きょ室内である避難所のシーンを撮影することに。撮影場所となった波切小学校の体育館に一歩足を踏み入れると、避難所のリアルな世界が広がる。毛布にくるまったエキストラたちは心なしかお疲れ気味で、会場には、もう何日も避難しているような空気が充満していた。そこで撮影されたのが、透の父親が、息子の残した置手紙を読んで血相を変えて避難所から飛び出すシーン。置手紙を見つめ役に集中する父親役の津田寛治の表情は、すでに息子を心配する父親の顔そのもの。何より驚いたのは、監督の演出に「はいっ!」と快活に答える津田の返答が、あまりにも息子役の富岡くんにそっくりだったこと。別々のシーンで感じた、本物の親子のような空気感。ますます完成するのが楽しみになったのは、言うまでもないだろう。
エキストラに見守られる中迎えたクランクアップ
夏帆はほっとした表情を見せた


 7月中旬には三重での撮影も終わり、その後、東京で順調にセット撮影された本作。先の取材で、最終決戦の撮影は名古屋で行うとスタッフから聞いていた筆者は、8月半ば、撮影現場を再び訪れた。今回の撮影地は名古屋国際会議場。見慣れた風景の中で映画撮影が行われるというのは、なんとも不思議な気分なのだが、同時に嬉しくもある。

 いくつかのカットを撮り終えた後、夏帆、寺島進、奥貫薫の3人が揃うシーンを撮影。透と幼馴染の麻衣(夏帆)が、物語の鍵を握る赤い石をトトに渡すため避難所の外へ出ようとするシーンなのだが、少し離れた所で見ていたにも関わらず、友情と親子愛がちゃんと伝わる素敵なシーンになっていた。
 この後、ベットに運ばれた麻衣が、小さな女の子に赤い石を託すシーンを撮影。ほんの数秒のシーンとはいえ、その後に繋がる大切なシーンでもあるだけに、いい画にしたいという監督のこだわりが垣間見える。まず、麻衣が握る赤い石の光り方やその強さタイミングをスタッフに細かく指示するものの、モニターを見つめる監督の表情は今ひとつ。しばらく微調整して、やっとOKが出たかと思えば、今度は夏帆の微妙な表情や声の大きさ、動きにダメが出る。何度か本番を重ねようやくOK。その後も撮影は続けられていた。実は、夏帆、寺島進、奥貫薫の3人はこの日がクランクアップ。エキストラたちが見守る中、クランクアップを迎えた夏帆は、無事撮影が終わりほっとした様子だった。
JRセントラルタワーズなど見慣れた風景が満載
東海地区在住の人は必見だ!!


 今回、撮影のためにエキストラを募集したところ、1万人を越える応募があったという。三重での撮影では、海外から撮影を見学しに来ている人がいた。そんな多くの人々の協力と熱い視線のもと撮影された「小さき勇者たち ガメラ」は、親子の絆や友情といった、ヒューマンなドラマが展開しそうな予感。ドラマ部分の撮影と並行する形で特撮パートの撮影も行われ、編集作業などを経て、2006年4月29日に公開することが決定しているとのこと。

 山と海に囲まれた志摩地区の自然豊かな風景に加え、JRセントラルタワーズ、大須界隈、名古屋港など、最終決戦地となる名古屋がどう映しだされるのか楽しみな本作。今からその完成が楽しみだ!!

(取材・文/MovieWalker編集部・大西愛)

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