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| 映画にドラマに大活躍の香椎由宇。特に映画は「ローレライ」、「リンダ リンダ リンダ」、「ホールドアップダウン」、「大停電の夜に」と2005年は公開作が盛りだくさん! |
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| 見ていると吸い込まれそうになる黒目がちで大きな瞳。本作で更なるブレイクを図る |
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| 憧れの女優は桃井かおりと宮沢りえだとか |
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| 本作では本郷奏多扮する少年と出会い、生きる希望を見出していく梶原麻衣子役 |
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■「大停電の夜に」は11月19日(土) 丸の内ピカデリー2ほか松竹・東急系にて全国ロードショー [c]「大停電の夜に」フィルム・パートナーズ |
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【かしいゆう プロフィール】 1987年、神奈川県生まれ。小学校の6年間をシンガポールで過ごす。帰国後、中学3年生の時にファッション雑誌mc Sisterでモデル・デビューし、以後多くのファッション雑誌で活躍。2003年にドラマ「ウォーターボーイズ」(CX)で連続ドラマ・デビューを果たし、2005年は「女系家族」(TBS)、「ウォーターボーイズ2005夏sp」(CX)にも出演。同じく2005年は、映画初出演でヒロインに大抜擢された「ローレライ」を皮切りに、「リンダ リンダ リンダ」、「ホールドアップダウン」、本作と、公開作が目白押し。また、2005年ベルリン国際映画祭正式出品に決定した「真昼ノ星空」も待機中
STAFF&CAST 監督・脚本:源孝志 脚本:相沢友子 出演:豊川悦司 田口トモロヲ 原田知世 吉川晃司 寺島しのぶ 井川遥 阿部力 本郷奏多 香椎由宇 田畑智子 淡島千景 宇津井健(2005アスミック・エース)132分

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「演じる役柄に入り込むというよりは 飲まれるという表現に近いんです」

女優・香椎由宇が元気だ! ドラマ「ウォーターボーイズ」(2003)のマドンナ役で注目された彼女が、「ローレライ」のヒロインとして華麗なるスクリーン・デビューを果たしたのはついこの春のこと。それから「リンダ リンダ リンダ」で新たな顔を見せてくれたと思ったら、この秋立て続けに「ホールドアップダウン」、「大停電の夜に」の2本が公開される。そう、2005年は彼女にとって映画の豊作の年であり、女優としても飛躍を遂げた年となったわけだ。 そこで11月19日(土)に公開を控える「大停電の夜に」について、たっぷりと彼女に語ってもらった。
ご存知「大停電の夜に」は、クリスマス・イブの夜、大停電に見舞われた東京の街で繰り広げられる男女12人の群像劇。豊川悦司や原田知世をはじめとする豪華キャストの競演で見ごたえたっぷりの内容に仕上がっている。 香椎由宇はそのアンサンブル・キャストのひとりだが、演じるのは明日乳がんの手術を受ける予定の少女、梶原麻衣子というナイーブな役。まずは、役作りについて聞いてみた。 「実は私、演技してる間って、頭が真っ白になるんです。自分の中に麻衣子はいるんですが、香椎由宇は客観的な立場として存在していない。つまり自分の中にもいないし、外にもいない、ほぼ無意識の状態になってしまうんです」 無意識!? それは演じることに没頭して、麻衣子という役柄に入り込むということだろうか? 「どちらかというと、役柄に入り込むというよりも飲まれるという表現に近いんです。それはぜんぜんよくない状態だと思いますよ。客観的に自分を見れないから、ここを直さなきゃいけないという点もわからない。監督から言われたら直すという感じなんです」 |
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本作のメガホンをとったのは、「東京タワー」(2004)の源監督だが、役作りについてはどういうリクエストが入ったのだろう。 「今回はこう動け、ああ動けという指示はいっさいなかったです。意識はゼロにしていいけど、そのかわり感情にまかせて出てきた表情はすべて抑えず、全部出すように言われました。たとえば泣くという指示が脚本にあったとして、泣きたければ泣けばいいけど、泣きたくなければ泣かなくてもいいという指示なんです。この点はやりやすかったですね。ひとつひとつの動きは気にしなくていいんです。でも逆に感情さえつながってれば、ぜったいに動きはつながっていくんですよ。今回は、相手役の本郷(奏多)くんとのふたりの雰囲気を撮りたいということで、その流れを大切にした演出でした。そういう意味で源監督の指示はすごく適切でした」 劇中では相手役である本郷奏多とのやりとりがほとんどだが、そこで見せる彼女の表情は自然体そのものだ。
では、役作りに関しては苦労しないタイプということか。 「確かに苦労って感じではないですね。でも問題なのは、撮影が終わっても自宅に帰りたくないところです。『おつかれさまです』って言われても、家に帰りたくないんです。香椎由宇に戻るのが嫌なんですよ。その役でいることがあまりにも心地よくて楽になってしまう。ウソが本当になるというか、本当のようにふるまうのが楽しかったりするんですよ」 きっとそれは女優としての順応度の高さの表れだ。映画出演も回を重ねたことだし、きっとある種の手ごたえを感じているのではないだろうか。 「ないですよ。逆に怖いですね。居心地のいい世界にいる時間が長くなればなるほど、香椎由宇としていろいろと考えなきゃいけない時間が少なくなっていく。限られた時間の中で、普通の香椎由宇としての時間がもっとないと怖いなあと思います(笑)」 でも、それは明らかに、女優としての資質が高い証拠ではないか。
以前、目指している女優を尋ねた時に上がってきたのは、桃井かおりと宮沢りえだった。それは今でも変わらないという。 「桃井さんはどんな役を演じても桃井さんというのが軸にあって、その中で幅広くやっている。そして宮沢さんは毎回役を終えるごとに真っ白になってから、次の役柄に入るというその繰り返し。私はできればこのふたりの女優さんの中間くらいの存在になりたいです。強い柱がある桃井さんと、繊細にバランスをとりながら自分自身を出している宮沢さん。でも、ふたりとも彼女たちでなければその役を演じられないという女優のポジションをキープしている。私もそんなふうになっていきたいです」
そう語る彼女だが、女優・香椎由宇自身もこの1年でずいぶん成長を遂げたことは言うまでもない。公開される作品ごとに違う色を出し、女優としてのオーラも日に日に増していってる。何よりも今回聞いた、役柄への“なりきり度”は、女優としての最大の強みではないか。今後、さらにどう才能を伸ばしていくのか、未知数なところが楽しみだ。
(取材・文/MovieWalker編集部・山崎伸子) |
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