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2005.11.30(水)更新
【NIPPON EROTICS plus(R18映画最前線)】(5)
進化する女優・向夏と傑作ピンクの甘い誘惑
【NIPPON EROTICS plus(R18映画最前線)】(5)
進化する女優・向夏と傑作ピンクの甘い誘惑
(C)KOKUEI

■「ビタースイート(=濃厚不倫 とられた女)」
(2004/監:女池充/脚:西田直子/出演:向夏 石川KIN 佐野和宏 林由美香/国映=新東宝)
12/10(土)〜ポレポレ東中野にてレイトショー公開
12/10初日舞台挨拶
ゲスト:向夏 藍山みなみ 石川KIN 佐野和宏 福島拓哉 西田直子(脚本家) 女池充監督ほか予定。
*同日はオールナイト《女性の為のピンク映画 脚本家・西田直子の世界》も開催!
【NIPPON EROTICS plus(R18映画最前線)】(5)
進化する女優・向夏と傑作ピンクの甘い誘惑
12/14(水)澤井信一郎(監督) 西田直子(脚本家) 女池充監督
12/16(金)快楽亭ブラック(落語家) 轟夕起夫(映画ライター) 女池充監督
12/17(土)葉月螢 佐々木ユメカ 向夏 女池充監督
12/20(火)石川KIN(予定) 佐野和宏 福島拓哉
12/23(金)いまおかしんじ 上野俊哉 田尻裕司 榎本敏郎 鎌田義孝 坂本礼 女池充
※12/23(金)のみ上映後、それ以外は全て上映前に行います。
【NIPPON EROTICS plus(R18映画最前線)】(5)
進化する女優・向夏と傑作ピンクの甘い誘惑
(C)KOKUEI

■「かえるのうた(=援助交際物語 したがるオンナたち)」
(2005/監・脚:いまおかしんじ/出演:向夏 平沢里菜子 吉岡睦雄/国映=新東宝)
1/14(土)〜ポレポレ東中野にてレイトショー公開決定!
【NIPPON EROTICS plus(R18映画最前線)】(5)
進化する女優・向夏と傑作ピンクの甘い誘惑
(C)KOKUEI

■「わいせつステージ 何度もつっこんで」
(2005/監・脚:後藤大輔/出演:向夏 小滝正太 川瀬陽太 望月梨央/国映=新東宝)
全国成人映画館にて順次公開中
【NIPPON EROTICS plus(R18映画最前線)】(5)
進化する女優・向夏と傑作ピンクの甘い誘惑
【向夏(こなつ) プロフィール】
1982年生まれ。'04年に「べっぴん教師 吐息の愛撫」(監督:渡邉元嗣監督/OP)で映画デビュー。同年に「濃厚不倫 とられた女(=ビタースウィート/監督:女池充/国映)」で初主演を果たす。'05年も「援助交際物語 したがるオンナたち」(=かえるのうた/監督:いまおかしんじ/国映)、「わいせつステージ 何度もつっこんで」(監督:後藤大輔/国映)と連続で主演。お正月公開の話題作「東京ゾンビ」(監督:佐藤佐吉)にも出演。
>> アルゴ・ピクチャーズ
>> 向夏の放課後日記
>> SPOTTED PRODUCTIONS
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 12/10〜ポレポレ東中野にてレイトショー公開される「ビタースイート」(監督:女池充)に続き、「かえるのうた」(監督:いまおかしんじ)のレイトショー公開も急遽決定!…というわけで、主演作2本が立て続けに一般公開されることとなった女優・向夏。もう1つの主演作にして2005年を代表する傑作ピンク「わいせつステージ 何度もつっこんで」(監督:後藤大輔)を交え、クローズアップしてみたい。
■「ビタースイート(=濃厚不倫 とられた女)」

 向夏にとって2作目となる「ビタースイート」は2004年に「濃厚不倫 とられた女」というタイトルでピンク劇場で公開。1年以上の月日を越えて、12/11(土)〜ポレポレ東中野にて改めてレイトショー公開される。向夏が演じたのは、直感的ながら優柔不断、流れに身を任せるようなヒロイン像。石川KIN、佐野和宏、林由美香という名優達の中、抑えた演技ながらも確かな存在感を発揮。複雑な構成の映画の軸となっている。尚、余談になるが、急逝した林由美香は本作での自分の演技を気に入っていて、2005年4月の「たまもの」DVD発売記念オールナイトの自選ラインナップに本作を指名している。初めての母親役で新境地を切り開きいた彼女の姿を是非御確認頂きたい。また、ラストの洗濯物を干す彼女の美しい表情は特筆すべきものである。

☆向夏「(女池監督は)とにかく何も言ってくれないっていう(笑)テストの繰り返しで決めていく感じですね。ただ、唯一の指示があって、それは感情をあまり出さないでほしいというのものでした。あと、本業は監督でもある3人(石川・佐野・福島)が出演していることもあり、それぞれのシーンが出演している監督の色が出ていて面白いかもしれません(笑)」
■「かえるのうた(=援助交際物語 したがるオンナたち)」

 続く出演作品はピンク界の誇る異能・いまおかしんじ作品。本連載の第1回で取り上げたように、「下妻物語」や漫画「ハッピーエンド」を彷彿とさせる女の子の友情物語だ。いまおかワールドならではの、平坦な日常に突如現れるファンタジーのような時間が訪れるラストシーンが秀逸。向夏や共演の平沢里菜子の幸福そうな表情が、このラストシーンの与える“力”を象徴しているように思える。そういうわけで必見の本作も、めでたいことに1/14(土)〜ポレポレ東中野にて新春レイトショー公開が決定。お見逃し無く。下記のコメントにもあるように、素顔に近い1人の女の子としての向夏にも注目である。

☆向夏「最初かえるの鞄を背負わされた時はどうしようかと思いました(笑)何でかえるなのか?って監督に聞いたら、それは神様だから大事にしてねとか言われて。未だに謎です(笑)。この作品はキャラクターにすごく共感できました。自分の素に近かったというか。やりたい放題させてもらえました(笑)。実は本編以外にも良いシーンがたくさんあって。90分くらいで観たいなぁって今でも思います。」
■「わいせつステージ 何度もつっこんで」

 そしてもう1本。一般公開の予定はないが、2005年度のピンク大賞では上位にランクされることが予想される傑作ピンクがこちら。腹話術師とその弟子、腹話術師のファンである盲目のヒロインの3人が織り成す可笑しくてやがて悲しい物語。監督は、ロマンポルノ出身の名匠・後藤大輔。向夏が、ベテランとも言える役者陣に囲まれた「ビタースイート」、平沢里菜子とのW主演に近かった「かえるのうた」を経て、単体ヒロインとして、その実力を発揮した記念すべき1作でもある。盲目のヒロインという難役ながら、1つ1つ言葉を確かめるような、強さと暖かさに満ちた演技が観る側の心に残る。

☆ 向夏「前の監督2人と違って(笑)狙いがはっきりしていて良くわかりました。積極的に役作りをして、言い合いになるシーンもありました。監督には申し訳ない事に、ほぼ自分の考えに沿った動きとなったんですが、一カ所だけ監督が絶対に曲げなかったところがあって、実はそこが一番良いシーンだったりして勉強になりました(笑)。大抵積極的に役作りするとハズレが多いんですよ(笑)映画自体は、ありえないシチュエーションなんだけど、一生懸命でピュアな男の人たちが可愛いなぁっていう世界ですね。」


 充実した2004〜2005年、3つの個性的な作品を経て、向夏はまだまだ意欲的に<女優>を楽しんでいる。最後に、今後について、ピンク映画についても明るく語ってくれた。

☆向夏「これからもいろいろやりたいですね。もっとクセのある役とか極端な役とか。(自分にちょっと近い?)ヒステリーな女とか(笑)ピンク映画は素敵な作品がたくさんありますし、ラブシーンも人間が生きて行く上で当たり前の場面だと思いますし、偏見を壊して是非女性にも観てほしいなぁと思います。」

 女優がなかなか根付かないピンク映画界を支える存在としても、今後も向夏から目が離せそうにない。そして“向夏”と“傑作”の関係がどこまで続くのか期待したい。とりあえず今後一般公開される2本を是非御チェック頂きたい。

聞き手・構成:直井卓俊(SPOTTED PRODUCTIONS)
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