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2005.12.26(月)更新
【合同インタビュー】
鬼才・清水崇監督のミステリー・ホラー「輪廻」で
見事な絶叫を披露した優香が明かす笑撃の撮影現場
【合同インタビュー】鬼才・清水崇監督のミステリー・ホラー「輪廻」で見事な絶叫を披露した優香が明かす笑撃の撮影現場
若干34歳にして、既に世界中から熱い視線を注がれている清水崇監督。いたずらや人を驚かせるのが大好きというだけあり、取材中も終始いたずらっ子のような笑みを浮かべ楽しんでいる様子だった。そんな監督の遊び心は、本作でもたっぷり堪能することができる
【合同インタビュー】鬼才・清水崇監督のミステリー・ホラー「輪廻」で見事な絶叫を披露した優香が明かす笑撃の撮影現場
めまぐるしく変化する豊かな表情で、どんな質問にも自分なりの言葉でユーモアたっぷりに答えてくれた優香。彼女の屈託のない笑顔が、会場中を和やかな雰囲気に包み込み、終始笑いのたえないインタビューとなった
【合同インタビュー】鬼才・清水崇監督のミステリー・ホラー「輪廻」で見事な絶叫を披露した優香が明かす笑撃の撮影現場
インタビューも終盤に差しかかり、優香が最後にイチ押しシーンを語ろうとしたその瞬間、アンティークっぽい振り子時計の音が室内にボーン、ボーンと鳴り響き、優香がドキッとする一面も。ちなみに彼女のイチ押しは「クライマックス!」。楽しんで演じたそうだ
【合同インタビュー】鬼才・清水崇監督のミステリー・ホラー「輪廻」で見事な絶叫を披露した優香が明かす笑撃の撮影現場
「霊感は全くない」と明かす優香が、こんなエピソードを明かしてくれた。「ホテルの外観とトイレの中のシーンだけは、本物の阿蘇のホテルで撮影したんですけど、染みとか、ギシッて軋む音とか、ゾクッときて、さすがに霊感のない私でもなんとも言えない気持ち悪さがありました。他のシーンもここで撮影していたら、もっとおかしな事が起きていたかもというぐらい、怖かったですね」
【合同インタビュー】鬼才・清水崇監督のミステリー・ホラー「輪廻」で見事な絶叫を披露した優香が明かす笑撃の撮影現場
物語の鍵を握る映画監督・松村を椎名桔平が好演。「椎名さんが役作りの中で、『助監督を叱り飛ばすのはどうですか?』と提案してくれたんですけど、実は、脚本が完成した段階で、迷ったあげく一度削除していた部分なんですよ。だから、そういう提案をして来てくれたのは本当に嬉しかったし、やって良かったなあって思います」とは監督談
(C)2005「輪廻」製作委員会

【清水崇監督 プロフィール】
1972年群馬県生まれ。テレビドラマや映画の現場に助監督などで参加するかたわら、映画技術美学講座(現・映画美学校)で製作した短編映像課題が黒沢清監督や高橋洋らの目に留まり、「学校の怪談G」の短篇で、監督デビューを果たす。その後、ビデオ版「呪怨」と「呪怨2」(’99)の脚本と監督を手掛け、「富江re-birth」(2001)で、劇場長編映画を初監督。自らの作品の劇場版「呪怨」(2002)、「呪怨2」(2003)が記録的な大ヒット。サム・ライミの目に留まり、ハリウッドでのリメイク作「THE JUON 呪怨」も自らが監督し、日本人監督としては初の全米興行成績ナンバー1を記録。他作に、「稀人 まれびと」(2004)や、テレビドラマ「怪奇大家族」なども手掛ける。現在、「THE JUON 呪怨」のパート2や、岩明均の人気コミック「寄生獣」の製作がハリウッドで進行中

【優香 プロフィール】
1980年東京都生まれ。芸名をインターネットや雑誌などの公募から選ぶという、新しい切り口で1998年にホリプロから芸能界デビュー。CMやバラエティ番組の出演を重ね、瞬く間に人気タレントの仲間入りを果たす。その活動はやがて女優業にも広がり、中でも初主演となるミュージカル映画「恋に唄えば♪」(2002)では、個性派俳優・竹中直人と堂々渡り合う演技を披露。2003年度日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。また、「チキンラン」(2000)や「ぼくの孫悟空」(2003)、「コックリさん」(2004)などの映画で声の吹替を担当している。そのほか、2002年には絵本「エアー」(小学館)を手がけるなど、分野を問わず、様々な挑戦を続けている

【STAFF&CAST】
監督・脚本:清水崇 プロデューサー:一瀬隆重 脚本:安達正軌 音楽:川井憲次 出演:優香 香里奈 椎名桔平 杉本哲太 小栗旬 松本まりか(2005/東宝)96分※PG-12 ■1月7日(土)より、全国東宝邦画系にて公開
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「これを見たら死ぬ!というのは
今回禁じ手にしました」(清水崇監督)


 「THE JUON 呪怨」(2004)で、日本人初の全米興行ランキング2週連続1位を獲得した清水崇監督の最新作「輪廻」。前世によって定められた運命を描いた本作で、運命に翻弄される主人公・渚を演じたのは、実に2年ぶりの映画出演となる優香。そこで、公開を前にふたりにインタビューを敢行。本作の誕生話から、笑撃の撮影現場の裏話までたっぷり聞いてきたぞ!

 「呪怨」シリーズ(’99〜2004)のヒットで、一躍有名になった清水崇監督。それだけに、「『呪怨』のイメージを裏切る作品を作りたいと思っていた」という。そこで、彼が禁じ手にしたのは、これを見たら死ぬという展開。ところが、禁じ手が逆に足かせとなって、話がうまく転ばないというジレンマに陥ってしまったんだそう。
「好きだったものとか、アイデアを書きためたメモを眺めている内に、時間と空間が入れ替わることによって、人が翻弄されたり、彷徨う話が好きだということに気がついて、生まれ変わりというテーマに行き着いたんです。あとは、迷宮地獄のように、死んでしまって終わりというのではなく、死ぬことすらできない、死ぬことより恐ろしいことってないかなという風に発想していったんですよ」と、本作の誕生話を教えてくれた清水崇監督。

 そんな彼が本作のヒロインに選んだのが、ちょっと意外な感じもする優香。
「『えっ?この人が』という意外性がある方がいいし、僕も楽しめるので、優香ちゃんいいなって思いました(笑)。もちろん、優香ちゃんが絶叫するのを僕も見たことなかったので、最初は、彼女を追い込まなくちゃ駄目かなと思っていたんですけど、話をしたら、優香ちゃんも乗ってくれて、どんどん自分から、『おぉ!そこまでやってくれるか』というぐらい吹っ切った芝居をやってくれたので、そんな心配は必要なかったですし、自然体でやってくれたので良かったですね」
「ちょっと手がしびれてきたかな?の
手前のところで演じてました」(優香)


 さて、監督の話を隣でニコニコ聞いていた優香が演じるのは、松村監督(椎名桔平)の最新映画「記憶」のヒロインに大抜擢される女優の卵・渚。実際に起きた残虐な殺人事件をモチーフにした映画で、彼女は、最後に被害に遭う少女を演じることとなるのだが、出演が決まってからというもの、次々と不思議な現象に襲われ、恐怖にさらされるという役どころをチャーミングな笑顔を封印し見事に体現している。普段の彼女からは想像できない表情が目白押しなのだが、その役作りについて聞いてみた。
「一番最初に、白目になって目をしばたかせるというシーンの撮影があったんですけど、どんな感じなのかが想像つかなくて、監督にやって見せてもらって、『はいわかりました』と(笑)。家でも、家族に見てもらいながら練習して、『できてるよ』と言われると、安心して撮影現場に行けましたね」
と答えてくれた優香だが、撮影中は、酸欠になりそうなぐらいがんばっていたとのことで、そのことに触れると。
「それぐらいになった方が緊迫感はあるじゃないですか。だからと言ってやりすぎて迷惑がかかっても困るので、ちょっと手がしびれてきたかなぐらいの手前でやっていました」

 本作の舞台となるのが、大量無差別殺人事件が起きたホテル。事件の起きた過去(35年前)と、廃墟となった現在という2つのシーケンス(続きのシーンによって構成される物語の展開上のまとまり)を撮影するため、総工費1億円をかけ、2階建てのホテルのセットが作られているのだが、このリアルなセットも役作りに一役買ったんだそう。
「セットはまるで本物のホテルみたいで役にも自然と入っていけました。あと、撮影中は少人数のスタッフしか入れないような状況だったので、集中できたんですよ。今回はセットにだいぶ助けられました。
 清水監督の撮影現場って本当に楽しいんですよ。監督は冗談ばっかり言っているし、お菓子とかも充実した現場で、やっぱり食べ物が充実しているとテンションもあがるし、そこに自然とみんなが集まるから和気藹々とした雰囲気になるんですよね。子役の子たちも、恐い顔のメイクして、血だらけの服とか着ているんだけど、キャキャキャキャと遊んでいる。そんな撮影現場だったから、リラックスして演じることができたし、メリハリがついていたのかなあって思います」

 最後に、作品に押入れと階段がよく登場することについて、監督は、こんな話をしてくれた。
「子どもの頃って、よく押入れで遊んだりするじゃないですか。そこで自分の世界を作って、扉の隙間から覗いて見たら、何かを発見したりすることもある。そういう自分自身の体験が原体験として残っていて、それに根ざしているのかもしれないですね。そうそう、小さい頃、弟を驚かそうと、押入れに隠れていたことがあったんですけど、タイミングをはずして出られなくて、そのまま朝まで居たこともありましたよ(笑)」

 いたずら心たっぷりの清水崇監督ならではのエピソードである。もちろん、そんな監督の遊び心に乗った優香の絶妙な演技も見逃せない。観客を恐怖へと引き込んでいく清水崇監督のいたずらは、まだ始まったばかりだ。

(取材・文/MovieWalker編集部・大西愛)

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