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| 今回、待望の映画監督デビューを図った、ウッチャンこと内村光良 |
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| 人気お笑い芸人として確固たる地位を築く一方で、俳優としても活躍中のウッチャン。本作でも監督・脚本・主演と3足のわらじを履いている |
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| これが野球チーム「ピーナッツ」のメンバー。扮するのは、左から・ふかわりょう、佐藤めぐみ、ゴルゴ松本、レッド吉田、大竹一樹、三村マサカズ、内村光良 |
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ゴルゴ松本扮する勝田は、ロシア人の妻トスカーニャと小料理屋を経営している。トスカーニャの愛読書は「文藝春秋」らしく、劇中では“やんごとなき”とか“猪突猛進”といった難しいボキャブラリーも使いこなしている ■「ピーナッツ」は1月28日(土)よりより渋谷Q-AXシネマ他にて全国公開 (C)2005「ピーナッツ」製作委員会 |
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【内村光良(うちむらてるよし)プロフィール】
1964年、熊本県出身。映画監督を目指し、横浜放送映画専門学院(現日本映画学校)に入学。その後、漫才の授業で南原清隆とコンビを結成。卒業後、“ウッチャンナンチャン”としてNTV「お笑いスター誕生」に出演、以降はバラエティ番組をメインにテレビ、ラジオ、CMなどで人気を博していく。映画の初主演作は「七人のおたく」(’92)。その後「木更津キャッツアイ 日本シリーズ」(2003)、「ゼブラーマン」(2004)、「サヨナラCOLOR」(2005)などに出演。また、テレビドラマから誕生した「恋人はスナイパー劇場版」(2004)では、主演のウォン・カイコー役を演じたほか、演出協力としても参加。ドラマではNTV「松田のドラマ」(’96)、EX「彼女との時代」(’98)など数本を演出し、本作で待望の劇場映画監督デビューを果たす。俳優としては、現在CXの月9ドラマ「西遊記」に沙悟浄役で出演中
STAFF&CAST 監督・脚本・出演:内村光良 脚本:益子昌一 音楽:ロケットマン 梅堀淳 出演:内村光良 三村マサカズ 大竹一樹 ゴルゴ松本 レッド吉田 ふかわりょう 佐藤めぐみ 桜井幸子 ベンガル(2005/コムストック)115分

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「要所要所の笑いの部分に対してのお客さんの 反応が気になります。本業ですからね」

お笑い芸人のマルチな活躍ぶりが目立つ昨今、“ウッチャンナンチャン”のウッチャンこと内村光良が、なんと劇場用映画「ピーナッツ」を初監督したという情報をキャッチ! ウッチャンといえば、これまで「内村プロデュース」など斬新な番組を多数放ってきた超売れっ子芸人であることはもちろん、俳優としても映画やドラマなどで確かな演技力を見せつけてきた。そこで今回、満を持して映画監督デビューを飾ったことを耳にしたので、早速内村監督を直撃してみた!
ウッチャンの初監督作ということで、てっきりハチャメチャな爆笑コメディかと思いきや、ヒューマン・タッチの野球映画「がんばれ!ベアーズ」(’76)にオマージュを捧げるハートウォーミングな映画になっていた。それもそのはず、彼はもともと映画監督志望だったこともあり、そのへんのこだわりもひとしおだったに違いない。とはいえ、もちろんお笑いのネタもたっぷり入っている。 「純粋なコメディ映画とは違いますが、要所要所の笑いの部分に対してお客さんがどうウケるか、どう外すかってところは気になります。やはり笑いは本業ですから。試写を回しましたが、回によって最初からウケるところもあれば、予想外のところで笑ってくれるところもあって。笑いってのは人によって違うんだなと改めて思う今日この頃です。でも『内P』(バラエティ番組「内村プロデュース」)をまったく知らない人がどう観てくれるかってのがいちばん知りたいところです」
なぜなら「ピーナッツ」の役者陣の主要メンバーは、ウッチャンのバラエティ番組「内P」に出演していたさまぁ〜ず、TIM、ふかわりょうといった人気お笑い芸人たちで、内容的にも番組とリンクしているところがたくさんあるからだ。そんなメンバーたちが適材適所の役柄で、俳優として実に生き生きとした表情を見せている。 「自分で書いた最初の脚本の段階ではもっとコメディよりでしたね。でも群像劇にしたいなら、もう少しひとりひとりにドラマ性をもたせたほうがいいんじゃないかということで、益子さん(脚本家の益子昌一)と話し合いながら共同執筆していきました。ただし、それぞれのキャラ設定は第1稿から変わってないです。もちろん彼らのアドリブとか、現場で手を入れていった部分はたくさんありますが」 それはたとえばどんな部分なのだろう? 「トスカーニャ(ゴルゴ松本扮する勝田の妻)役のローラさんの台詞とかはそうですね。彼女は非常に理解力があったので、当日現場でかなりいろんなリクエストをしました」 彼女の役柄は勝田と共に小料理屋を営むロシア人の妻という設定だ。そんな彼女が劇中“やんごとなき”とか“猪突猛進”といったやたら難しい言葉を使いこなす部分が滑稽でこのうえなく愛らしい。 「ふたりの掛け合いの間がよかったので、コレ幸いでした。“猪突猛進”って言ってくださいと言うと、その場でほいほいとやってくれる。結果、誰よりもおいしいところをもっていきました(笑)」 |
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「映画製作は、大聖堂の絵画やでかい彫刻を みんなで作り上げていくような作業でした」

とはいえ、本作の最大の見どころはなんといっても野球のプレイ・シーンに尽きる。今回、ウッチャンがこだわったキャスティングの条件は、野球の経験があるということ。特にTIMのふたりは高校時代、華麗なる甲子園球児だったというからびっくり。 「やはりTIMなしではできなかったでしょうね。実際の球で投げて打って守ってというのが撮りたかったから。TIMもさまぁ〜ずも野球経験者だったからできたってのはあります。経験がないとフォームもウソっぽくなるから」
白熱の試合のシーンには、撮影25日間中1週間を割いたという。 「天気のつながりなんて関係なく、とにかく早撮りしていこうってことでスタッフはてんやわんや。今となってはいい思い出ですけどね。でも、本当にみゆきちゃん(佐藤めぐみ)が何テイク目かできちんとファースト・ライナーを打ってくれた時は嬉しかったですね。あと、3塁打をリクエストされたレッドが、テイク1できっちりとそれを打ってきた時にはさすがだなと感心しました」 そんな役者陣のナイス・プレイがつながってこそ、臨場感溢れる試合のシーンが完成したわけだ。 「スポーツ映画って、プレイしてるシーンがしらけると全体のドラマ自体がだめになってしまうんです。臨場感が伝わるかどうかってのが大事ですよね。実際にゴルゴは早回しなんかしなくても、あんなに速い球が投げられるんですから。あれってCGじゃ出せない速さでしょ」
また、「内P」から生まれた音楽ユニットNO PLANが主題歌を、ふかわりょうが本作の出演だけではなく、「ロケットマン」として劇中の音楽までも手がけている点が興味深い。 「ふかわは、かなり本気モードでやってくれました。『これは違う、これはいい』とか『もっとこういうイメージで』と、『内P』の撮影合間にあれこれやりとりをして、いろんな曲を量産してくれました。それで、コイツ意外とおセンチな曲作れるんだ!って驚いたり。やっぱり勝手知ったる仲だからこそわがままを言えたし、あいつもそれに応えて一生懸命やってくれました」
こういった内村組のチームワークの良さが相乗効果としてスクリーンに映し出されている。それらが当然「内P」から培われたものだということはいうまでもない。 「このメンバーだからこそできた映画だと思いますね。僕の監督作品だけど、僕ひとりが作ったのではなくて、全員で作り上げたという感じの方が強い。初監督をしたって実感は、今後(出演なしで)監督のみする映画を撮った時に沸くんでしょうね。でも面白いですよ、やっぱり。なんかみんなで大聖堂の絵画を完成させていく、またはでっかい彫刻を作り上げていくような作業で楽しかった。心あったまるいい映画になったと思います。また、『内P』っていう番組の流れもあって、メモリアル的な作品に仕上がりました(「内P」は2005年9月で放映終了。その後何本か特番が放映)」
そんな監督やキャストが一丸となって作った「ピーナッツ」は、「がんばれ!ベアーズ」同様に、いろんなメッセージが込められた感動作に仕上がっている。 「おっさんたちでも、というか、何十代になっても、まだまだ人生には輝ける瞬間がありますよってのが言いたかった(笑)。おっさんたちの青春映画にしたいという意識があったんですよ。だからぜひ同世代の方に観てもらい、何かを感じて映画館を出てもられたら最高かなと」 そう、映画を観れば、きっと「ピーナッツ」のメンバーにエールを送りたくなるし、見終わった後は誰もが元気をもらえるに違いない。また、同時に監督・内村光良の、映画に対する情熱に感服すること請け合いだ。
(取材・文/MovieWalker編集部・山崎伸子) |
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