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2006.2.20(月)更新
【東京シネマのぞき見隊】(73)
アマチュア映像作家のウラ梁山泊!?“映像温泉芸社”の恒例イベント
<映像温泉芸社上映会 その13 ゲイシャ13>を完全レポート!
【東京シネマのぞき見隊】(73)
アマチュア映像作家のウラ梁山泊!?“映像温泉芸社”の恒例イベント
<映像温泉芸社上映会 その13 ゲイシャ13>を完全レポート!
左から酒徳ごうわく監督、ミナミユー監督、中村犬蔵監督のスリーショット。自主映画の魅力がつまった映像温泉芸社のイベントついて、たっぷり語ってもらいました! 今後も“笑い”を追求した作品を私たちに提供し続けてくれるだろう
【東京シネマのぞき見隊】(73)
アマチュア映像作家のウラ梁山泊!?“映像温泉芸社”の恒例イベント
<映像温泉芸社上映会 その13 ゲイシャ13>を完全レポート!
酒徳監督がフレームに入って“リアルニンテンごうわく”(?)している図。ただ作品を撮影・上映するのではなく、演者としてステージに上がることでさらに会場は盛り上がりを見せた。でもきっと、監督が一番楽しんでいたと思う…
【東京シネマのぞき見隊】(73)
アマチュア映像作家のウラ梁山泊!?“映像温泉芸社”の恒例イベント
<映像温泉芸社上映会 その13 ゲイシャ13>を完全レポート!
「百人戦隊ヒャクレンジャー」は1人で100人分演じているので、赤・青・緑・黄・ピンクをそれぞれ20回×5回に分けて撮影している。「無駄な労力で笑いを取るのも芸社の特徴(笑)」とは、1人で100回頑張ったミナミユー監督の弁。監督の原点は新宿ロフトプラスワンの人気イベントシネマ秘宝館だそう。こっちも要チェック!
【東京シネマのぞき見隊】(73)
アマチュア映像作家のウラ梁山泊!?“映像温泉芸社”の恒例イベント
<映像温泉芸社上映会 その13 ゲイシャ13>を完全レポート!
今作で18本目という「メカデンキネコ逆襲」の1シーン。最初は3分程度の作品だったそうだが、今作は約60分の大作となっている。全作品見たいなぁ…。普段は北海道で映像やグラフィック・デザインの仕事をしている中村監督。写真では見にくいかも知れないが、画面中央に白線が映っており、フィルムのキズを表現するためにあえてつけているそう。監督のプロフェッショナルなこだわりを感じる
【東京シネマのぞき見隊】(73)
アマチュア映像作家のウラ梁山泊!?“映像温泉芸社”の恒例イベント
<映像温泉芸社上映会 その13 ゲイシャ13>を完全レポート!
物販コーナーで笑顔を振りまくイチゴがキュートなこの女性は、業界では知る人ぞ知るインディーズ映画界の女王・松梨智子監督。彼女は告知のコーナーでゲストとして登場し、新作の「映画監督になる方法」('05)の予告編が上映された。気になる人は公式サイトをチェック! このように、芸社以外の作品を紹介する場を設けることによって、自主映画界の情報網が広がってコアなファンが増えていくのだ
●映像温泉芸社●
1980年代〜90年代にかけ、多くの固定ファンを持った巨大娯楽系自主映画上映会として知られた「ゴールデンエクストラフィルムショー」。その主催者・進藤丈夫氏により、1993年にアマチュア映画制作製作サークル「映像温泉芸社」発足。年間の主な活動は、年に一度ホールで行なう大型上映会と、年に4回程度「芸社inシネマボカン」というタイトルで行なう小規模定期上映会で構成。近年は不定期に「芸社in札幌」等、札幌や広島、京都などでも上映会を開催。他の自主映画上映イベントと異なる点として、「自主映画」製作における悪しき習慣もネタにして笑い飛ばすという姿勢にある。
参加メンバー:
なにわ天閣、中村犬蔵、酒徳ごうわく、ミナミユー、濱田轟天、越坂康史、その他15名ほどで構成されている


>> 公式サイト

MovieWalker「予告編・動画」一時閉鎖のお知らせ
>> 酒徳ごうわく監督のHP「ごうわくタウン」はこちら
>> ミナミユー監督のブログ「お笑いつぶし」はこちら
>> 中村犬蔵監督のHP「EdWood.com」はこちら
>> 今後の映像温泉芸社の活動はこちらでチェック!
「ダー機関情報」
>> 【東京シネマのぞき見隊】「オールザッツバカ映像!!」レポート
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5時間ずっと笑いっぱなし!
娯楽系自主映画の魅力たっぷりのイベント


 2005年12月22日(木)に、新宿ロフトプラスワンの人気イベントオールザッツバカ映像を東京シネマのぞき見隊で取材して以来(Movie Walkerレポート2005年12/26更新分)、インディーズ系の娯楽映画・映像にすっかりハマッてしまった私。でも、もっと色んな作品を観たいのに、自主映画って一体いつどこで上映されているのか分からない…と、行動を起こせずにいた。そんなとき、“バカ映像”の取材でも取り上げた脱力系短編映画「リアルニンテンドッグス」('05)の酒徳ごうわく監督に、彼が所属する自主映画製作団体のイベント<映像温泉芸社上映会 その13 ゲイシャ13>を紹介してもらったのだ。この機を逃がすか! とばかりに、2月11日(土)に野方区民ホールで行なわれたこのイベントに密着し、自主映画の魅力を徹底的に検証することにした。
珍ライブ多数!会場が爆笑で揺れる!!!!!!

 開場時間になると、瞬く間に客席が埋まっていく。また、意外にも女性客が多いことに驚いた。なかにはカップルと思われる2人組も数組見かけられ、さながら人気映画の初日のようだ。そして15:00になるとイベントが始まり、先陣を切って上映されたのは前述した「リアルニンテンドッグス」。私は年末の取材でこの作品を見て以来、くだらなさとワンちゃんの可愛さが大のお気に入りだったのだ。今回は「リアルニンテンドッグス」の続編も上映され、その意外な展開に会場が沸き立った。さらに監督自ら壇上で珍ライブを行ない、会場は爆笑の渦に包まれた。
 その後も、「スウィングガールズ」('04)にも出演した人気急上昇中の若手女優・中村知世を主演に迎えた越坂康史監督のフェイク・ドキュメンタリー「グリーン・デイズ」('05)のような正統派青春ロードムービーから、TVでも紹介されたミナミユー監督・主演の1人100役戦隊アクション(?)第2弾「百人戦隊ヒャクレンジャー2」('06)などのくだらないギャグものまで、本当に多彩なラインナップでお客さんを楽しませていた。ちなみに、越坂監督の「グリーン・デイズ」は東京ネットムービーフェスティバルの特別企画部門でグランプリを受賞していて、ミナミ監督の前作「地方戦隊キタカントー」も2004年度の一般部門で優秀賞を受賞している。そして、大トリで登場した中村犬蔵監督のフルCGアニメ「メカデンキネコ逆襲」('06)は、なんと10年も続くイベントの中心的存在の人気シリーズだということで、会場は大いに盛り上がっていた。

 また、途中に“告知のコーナー”というものが設けられており、映像温泉芸社以外の人の作品の予告編を上映したり、ゲストを呼んで本人による新作の告知を行なったりしていた。さらに、カラオケ持参で歌を披露してくれた着流しのミュージシャン“ヨロ昆撫”のライブもあり、お客さんをより楽しませるために趣向がいっぱい! 自主映画というと内輪で盛り上がってる閉鎖的なイメージが個人的にあったのだが、イベント初体験の私でも、すっかりお腹いっぱい大満足だった!
「札幌まで来てくれるリピーターもいる。
実際に来ないと分からない“空気”がある」


 5時間に及んだイベントの終了後、映像温泉芸社(以下芸社)の中心メンバーである酒徳ごうわく監督、ミナミユー監督、中村犬蔵監督にお話を伺った。まずは芸社のイベントの特徴を伺うと、
「このイベントは年に1回の大規模な上映会で、その他にも年に数回上映会を行なっています。芸社メンバーの新作の上映だけではなく、自分たちが面白いと思う作品を告知のコーナーや招待作品として上映することで、来てくれたお客さんに伝える情報発信の場でもあります」
と酒徳監督が答えてくれた。
 普段、情報があまり表に出てこない業界だけに、芸社は自主映画界の貴重な情報発信源も担っているのですね。
 また、芸社のイベントの魅力について、中村監督とミナミ監督が次のように語ってくれた。
「1月に“映像温泉芸社in札幌”をやったのですが、内容は東京でやったものとほとんど同じなのにも関わらず、わざわざ札幌まで来てくれたリピーターのお客さんがいたんです。“周りのリアクションが見たいし、現場で見る楽しさや空気がある”と言ってくれてるんですが、実際そのとおりで、その場にいないと分からない笑いの空気がありますね」(中村)

「僕らの作品はテレビや公の場では流せないような、いわゆる“禁じ手”が使われているのも事実。でもテレビで見れる作品だけが面白いとは限らないでしょう? 芸社は自主映画だからできる表現にこだわりたいし、このイベントの面白さは会場に来てみないと分からないんじゃないかな」(ミナミ)

 確かに、彼らの作品は実際に会場に行かないとその面白さは分からない。作品の内容はもとより、提供する側と見る側との間に生まれる心地よい一体感がたまらないのだ。気になった人はぜひ一度イベントに足を運んで確かめてほしい。
 映像温泉芸社とは、過激でおかしい“プロ級”の笑いを提供してくれるアマチュア映画製作団体。今後も注目していきたい、個人的に強くそう思う。

取材・文/岡本真貴子(ワークス・エム・ブロス)


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