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| 撮影にあたって、実際に出産に関する指導を医師から受けたそうだ。「出産って痛くて大変なイメージがありますが、本当は痛くないものらしいですよ。もっと自然の流れに任せていれば、楽に出産出来るということを聞いて、妊婦についていろいろと勉強させて頂きました」と、これから出産を控える女性にエールを送りたいと語る唯野未歩子監督。 |
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| 監督は、現在独身。今後出産する機会もある。「この作品を撮る前までは、子供が欲しかったんですが、撮り終えた今となっては、どちらでもよくなってしまいました(笑)」 |
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【唯野未歩子プロフィール】
1973年東京都生まれ。94年より数年にわたって矢口史靖と鈴木卓爾の自主制作プロジェクト「ワンピース」15作品に女優として参加する。その後、映像の世界に魅了され、武摩野美術短期大学でグラフィックデザインを学び、卒業後は武摩美術大学芸術学部映像コースで映画作りを学ぶ。大学在学中、「フレンチドレッシング」('97)で、女優としてデビューを飾る。また、2003年よりNHKの長寿番組「中学生日記」に脚本を提供し、本作の進行とともに、同名小説の執筆も行い、作家デビューも果たす。加えて本作が、長編映画監督・脚本デビュー作でもある。
STAFF&CAST
監督・原作・脚本:唯野未歩子 出演: 中島知子 西島秀俊 木内みどり 奥田恵梨華 塩見三省 丹阿弥谷津子 鈴木一真 綾田俊樹 関敬六 相築あきこ(2005/ゼアリズエンタープライズ)99分
■3月4日(土)より、伏見ミリオン座にて公開

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「動物のように、人間の赤ちゃんも産まれてすぐ立つことができたら、育児が楽になると思う」

「恋する幼虫」(‘03)や「血と骨」(‘04)などに出演し、女優としての顔も持つ唯野未歩子が、自ら執筆した同名小説をもとに映画化した「三年身籠る」で、初監督と脚本を務めた。3年もの間、子供を身籠った女性と、彼女を取り巻く人々の温かさがユーモラスに綴られている。子供を3年も身籠るという斬新な発想が面白い。
「動物のほとんどは生まれてすぐに立って歩くから、人間の赤ちゃんもそうなったら育児が楽なのになって思ったことがきっかけで、この内容を思いついたんですよ。もちろん、人間の場合は動物のようにはいきませんが、妊婦の友達を見ていると、ずっと赤ちゃんに付きっきりだったりするので、それって大変だなって思ったんです」
その妊婦役に抜擢されたのが、バラエティー界に君臨するオセロの中島知子。テレビドラマでさまざまな役に挑戦してきたが、意外にも映画は初出演となる。
「主人公が、ぼやっとしている陰のイメージのある人物なので、そのイメージを持っている人がそのまま演じてしまうと暗い話になってしまう。でも、明るいイメージを持っている中島さんなら、少女っぽいところや健康的な魅力も持っている方なので、主人公にぴったりだど思ってお願いしたんです。実際に中島さんは、本当に自然に演じて下さって良かったですよ」
中島が演じる妊婦は、自分の子供の個性を守るため、日常は耳栓をして外部の音を遮断して過ごしている。その滑稽さが、なんだか微笑ましい。
「テレビや映画が大好きだった友達が、妊娠してからぱったり見なくなったことがあったんです。それで本人に理由を聞くと、『テレビとか映画を観なくても、十分幸せ』って言ったんですよ。それって凄いことだなって思ったんで、そのエピソードからヒントを得ました」 |
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「おっとりした部分も、アクティブな部分も、両方を持っているのが女性だと思う」

本作に登場する女性は、それぞれ個性的な性格の人ばかり。設定された登場人物の中にも、女性監督ならではの鋭い視点を感じる。
「女性っていろんな面をたくさん持ってると思うんです。大まかに言ってしまえば、主人公のようにおっとりしているタイプと、妹のように喜怒哀楽が激しくてアクティブにぶつかっていくタイプの両方持ってるのが、女性なんだと私は思いますね。それを是非映画を観て感じてほしいです」
本作も、完成までにちょうど三年かかったそうだ。
「初監督だからと言って、戸惑っている余裕はありませんでしたね。大変だったことは、打ち合わせがあるので、睡眠がとれなかったことくらいです。とにかく、出産に対して抵抗のある女性や、これから家族を持つ若い世代の男性にも観て頂いて、家族の大切さとかを感じてもらえたらいいなという思いを込めて撮りました」
初監督ながらにして、現代社会に送るメッセージがたくさん詰まった堂々たる作品に仕上がった。
(取材・文/MovieWalker編集部:平山聡美) |
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