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| アジアが誇るカンフー・スター、ジェット・リー。でも、本作が最後のマーシャル・アーツ映画になるかもしれない!?というショッキングな発言にマスコミ陣は騒然 |
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| 「アクションで愛を描くのは難しいと思う」と言うジェット・リー。ええ〜、でも〜。華麗なるマーシャル・アーツをもっと観たいです〜 |
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| 「SPIRIT」で中村獅童(右)は日本人武道家役を熱演。「彼は言葉も文化も異なる中国ですばらしい演技を見せてくれた」と、その出来栄えはジェット・リーからもお墨付き |
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| ジェット・リー扮する主人公フォ・ユァンジアは、中国武術の創始者ともいえる英雄で、ブルース・リー「ドラゴン怒りの鉄拳」(’72)に登場する師匠のモデルとなった人物 |
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「SPIRIT」で中村獅童の他、原田眞人(左)もワルな日本人として出演している。 ■「SPIRIT」は3月18日よりサロンパス ルーブル丸の内ほか全国松竹・東急系にてロードショー © Wide River Investments Ltd. ©Hero China International Ltd. |
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STAFF&CAST 製作:ビル・コン ロニー・ユー ヤン・ブーティン 監督:ロニー・ユー 衣装:トーマス・チュン(中国) ワダエミ(日本・田中の衣装3着) 音楽:梅林茂 製作・出演:ジェット・リー 中村獅童 スン・リー 原田眞人 ドン・ヨン コリン・チョウ ネイサン・ジョーンズ(2006中/ワーナー)104分

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「日本人代表として刀を手にするわけだから 恥ずかしくないよう覚悟してやったつもり」 (中村獅童)

ジェット・リーといえば、現存するスターの中でも、世界でトップレベルの、いや世界随一のカンフー・スターと言っても過言ではないだろう。武術の名手として知られた彼は「少林寺」(’82)で映画デビュー後、様々なカンフー・ヒーローを演じてきた。そんな彼が本作「SPIRIT」でマーシャル・アーツ(武術)映画をやめるという。これは一体どういうことなのか? ファンにとっては実に気になるところである。 3月18日(土)の「SPIRIT」公開を前に行なわれた会見では、ジェット・リー自らがマーシャル・アーツへの思いと今後の決意を語った。会見には、共演の中村獅童、原田眞人、ロニー・ユー監督も出席。
「“武術”の“武”は、“争い”と“止める”という2つの漢字から出来ています。8歳から武術の世界でやってきましたが、映画を撮るうちに私は“武”の本来の意味を忘れてしまったようです」とジェット・リーは淡々と語る。そして、「『HERO』(2002)など、今までの出演作でも戦いをやめることを訴えてきたけれど、今回も作品の背後にある平和へのメッセージをくみとってほしい」と。
ジェット・リーが8歳から武術を始めたのに対し、日本人武道家を演じた中村獅童は、同じく8歳から歌舞伎の世界に足を踏み入れている。 「ジェット・リーさんは子どもの頃からの大ファンですが、今回は彼と対等に戦う役。(スターを前にしたからといって)現場で卑屈な気持ちになることはなかった」と獅童。 しかし、アクション・スターでもない獅童が出演を決めるのにはそれなりの覚悟が必要だったらしく、「日本人代表として、刀を手にして戦うわけだから、間違ったことはしたくないと覚悟してやったつもり」とキッパリ。うーむ。武術の達人ジェット・リーを相手に、何とも頼もしい発言ではないか。 もっとも、映画を見て初めて「おー、中村獅童がジェット・リーと対戦してるよ、スゲーな」と共演を実感したそうだが。
獅童については、「彼は言葉も文化も異なる中国ですばらしい演技を見せてくれた。世界中どこへ行っても通用するのでは」とジェット・リーもベタ褒め。早くから専門の道に入った者同士、共感しあうところがあったようだ。 |
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「今後、もう武術映画は撮らない。アクションで 愛を描くのは難しいと思う」 (ジェット・リー)

「SPIRIT」では中村獅童の他に、原田眞人もワルな日本人として出演している。今回同様、原田が悪役を演じた「ラスト サムライ」(2003)を見て出演を決めたというロニー・ユー監督は、 「原田さんは見てるだけで愉快。ワルそのものっていう顔をしているでしょう(笑)」とニコニコ。 映画の中での原田は、中国の国民的英雄である主人公を卑怯な手段を使って陥れる憎まれ役。 「この先ちょっと(憎まれて)中国に行けなくなっちゃうかと思うので(笑)、今度はジェット・リーさんの顔の入ったTシャツを着て行こうかと」と原田がつぶやくと、会場は笑いに包まれた。
今回ジェット・リー扮する主人公は、フォ・ユァンジアという中国武術の創始者ともいえる英雄であり、ブルース・リー「ドラゴン怒りの鉄拳」(’72)に登場する師匠のモデルとなったり、これまでに何度も映画の題材として使われてきた伝説の人物。
「フォ先生は大先輩であり、尊敬すべき人物」とジェット・リー。しかし、それを演じる側としての思いは少々複雑なようだ。 「ブルース・リーもジャッキー・チェンも、我々アクション・スターは、世界中で戦うことしか望まれていない。それはもう嫌だ。今後、私は武術映画を撮らない。アクションで愛を描くのは難しいと思う」 ジェット・リーのカンフーをスクリーンで見られないのは、ファンにとっては残念なことだが、前作「ダニー・ザ・ドッグ」(2005)のようにアクションで愛を表現した傑作もあることだし、武術映画は撮らないなんて言わずにまだまだ頑張っていただきたいところ。まさか武術だけでなく、アクションまで封印ということはないと思うが……。まあ、今は彼の気が変わることを願いつつ(?)ジェット・リーの勇姿をしっかりと目に焼き付けておこう。
(取材・文/ライター清水千佳) |
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