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| 「マッハ!」でムエタイ旋風を巻き起こしたトニー・ジャー! 「トム・ヤム・クン!」ではさらにハイレベルなアクションを魅せてくれる |
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| 屈託のない笑顔が愛嬌たっぷりのトニー |
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| フォト・セッションでは、アクション・ポーズをサービス精神たっぷりに披露 |
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| やり始めると止まりません。トニーの生アクションに思わずインタビュアーの目は釘付けに |
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| 敬愛するジャッキー・チェンの「酔拳」をリクエストしてみたら、こちらもキメてくれました。いい人〜! |
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■「トム・ヤム・クン!」は5月20日(土)よりシネマミラノ他全国ロードショー [c]2005 SAHAMONGKOLFILM INTERNATIONAL COMPANY LIMITED ALL RIGHTS RESERVED |
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【トニー・ジャー プロフィール】 1976年、バンコク郊外スリン生まれ。ジャッキー・チェンに憧れて武術の練習を始め、15歳でアクション映画「Kerd Malui」(’84)に出会い、ほどなくパンナーに師事。高校に通いながら雑用係としてロケに参加。高校卒業後、体育大学に進学し、テコンドー、ムエタイ、棍棒、剣術や体操を学ぶ。パンナーの下でトレーニングを積みながら、テレビなどのスタントマンのチャンスを得る。その後、タイで撮影された「モータル・コンバット2」(’97)でロビン・ショウのスタントマンとして出演して注目され、「マッハ!」(2003)で主演に抜擢。役作りのため、4年をかけて古式ムエタイのトレーニングに励んだ同作で、タイのトップ・アクション・スターとしてブレイク。今後「マッハ!2」も待機中
STAFF&CAST 監督・製作・脚本:プラッチャヤー・ピンゲーオ 出演:トニー・ジャー ネイサン・ジョーンズ ペットターイ・ウォンカムラオ ボンコット・コンマライ ('05タイ/クロックワークス=ギャガ)110分

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「4階建てのレストランを駆け上がるシーンは、 タイ史上初の4分間長回しで8テイク撮りました」

ノーワイヤー、ノーCG、ノースタントのムエタイ・アクションで、世界中の映画ファンをアッと言わせた「マッハ!」(2004)から2年──あのトニー・ジャーが新作「トム・ヤム・クン!」を引っさげて帰ってきた! インタビュー・ルームにラフなジーンズ姿で現れたトニー・ジャーは、着やせするのか、意外に華奢な印象。激しい関節技でバッタバッタと敵をなぎ倒すような人には、とても見えない(笑)。そして、トニーはにこやかな笑顔で、取材陣ひとりひとりに握手を求めてくれた。こんなに気さくなスターはそういない。すっかり和やかムードでインタビューはスタート。
さて、取材陣の興味は何といっても、「マッハ!」よりさらにパワー・アップしたその超人的なアクション。トニーいわく、今回いちばん苦労したのは、4階建てのレストランを敵を倒しながら駆け上がるシーンだそうで、ななななんと、このシーン、4分間長回し・ワンショットで撮られているのだ。つまり、4分間カメラを回しっぱなし、カットなしで複雑なアクション・シーンを撮ってしまうということだ。
「4階建てのレストランでの撮影はロングテイク(長回し)で、これはタイ映画史上始まって以来のことなんです。きちんとしたスタントの組み合わせを1ヶ月かけて準備しました。1日に2テイクしか撮れないので、ほぼ一週間かかって、実際に撮ったのは8テイク。というのは、みんながひとつにならなければ4分間がつながらないんです。 例えば、カメラマンが3階まで駆け上がったところで息が切れてしまった。私を追いきれなかったんですね。これで1テイク。また、絡みはすべてOKだったのに、3階からスタントマンを投げ落とすシーンでセーフティ(マットを用意する)グループがまだ来ていなかったんです。そこで監督が“カ〜ット!”ということで断念。もっとひどいのは、4階までうまく絡めて“もうすぐでOK!”というときにフィルムが切れた…で、また最初からやり直しです。とにかく、8回のテイクでうまく撮れました」
撮影時の苦労を面白おかしく語るトニーだが、もちろん本人はスタントマンを一切使わないので、危険なシーンでは(仏教徒なので)線香をたてて精神統一をしたり、瞑想をしてから臨むそうだ。ちなみに、このレストランのシーン以外でトニー自身が危険を感じた場面は、床に水を張った寺院でのバトル(すべりやすいので)と、ラストで関節技を多用して敵を倒していくシーンとのこと。 |
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「アイデアに詰まったときは、瞑想をすると 次の型を思いついたりします」

普段からスポーツ選手のように心身ともにトレーニングで鍛えているというトニー。そんな彼でも、アクションに疲れたり、アイデアに詰まることがあるという。
「そういう時は1人になって、部屋で瞑想をします。瞑想は2通りあって、まずは静かな動かない瞑想。その後で、動く瞑想をするんですが、これは流れをもって自分の空想通りに手と足が動いていって、ゆっくりゆっくりやっていく。これは止まることを知りません。つまり、非常に幸せな状態なんですね。どんどんどんどん動いていきます。これをすると、イライラがとれたり、次の型を考えついたりするんです」
そう言いながら、トニーはスッと立ち上がり、ゆったりとした動きで実際に瞑想する様子を見せてくれた。映画で見る激しいムエタイの動きとは違い、どこかタイの古式舞踊のような優雅な動きにしばし見とれる取材陣。 さらにトニーが言うには、「ムエタイとタイ舞踊は元々は同じ動き」であり、次回作(「マッハ!」Part2)では、その動きを映画で表現するつもりなのだとか。
前作「マッハ!」の大ヒットで、ムエタイの魅力を世界に知らしめたトニー。それを彼はとても誇りに思っていると言い、 「実はタイの人たちももう一度ムエタイに関心を持ってくれて、若者たちも関心を持って練習を始めたりしているんです。これは自分の映画の成功の一部分だと思っています。あと、これは私の空想なんですが、次の作品では映画を見た人が、何かしらズシッと持って帰ることのできるものを映画の中に入れたいと思っています」とも。早くも彼の頭の中は、次回作と新しいアイデアでいっぱいのようだ。
そして、インタビューも終了し、いよいよフォトセッション──という時のトニーの反応がおかしかった。堅苦しいインタビューの終わるのがよほどうれしいのか、手を子どものようにパタパタさせてひょいっと立ち上がり、イキイキとポーズをとり始めた。まさに天性のアクション・スター。やはりこの人は、言葉よりも動きで表現する方がしっくりくる。 さらにリクエストに応えて、ジャッキー・チェンに憧れていたというトニーは、酔拳も披露してくれた。その後、トニーは取材後もひとりひとりと握手を交わし、さわやかに去っていったのだった。はっきり言って、こんなに“いいヤツ”という言葉がぴったりなスターは見たことがない。トニー・ジャーはアクションだけでなく、中身も相当に男前であった。
(取材・文/ライター清水千佳) |
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