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| 「実を言うと今回は『ローズ・イン・タイドランド』のプロモーションではなく、桜を見に来日したんだ(笑)」とユーモアたっぷりのテリー・ギリアム監督。息子と一緒に桜を見に比叡山に行く予定だとか。それにしても比叡山とはかなり日本通? 映画の中でもジャパニーズ・アイテムが登場してます! |
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| 「ジェライザ=ローズと私は全然似ていないの。バービー人形の頭を指にさして会話をするという孤独な遊びはしないもの(笑)」 会見中「キャッキャッ」と笑いが絶えなかったジョデル・フェルランド。ほんとお人形みたい! |
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| 日本での楽しみは何?と尋ねると「ハロー・キティ・グッズを買うことなの!」と11歳らしい返答をするジョデル・フェルランド |
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| とにかく仲のいいテリー・ギリアム監督とジョデル・フェルランド。監督との仕事の感想を聞かれたジョデルに千円札2枚を差し出し、自分を褒めるように仕向けるというパフォーマンスで会場を笑わせるなど、とってもチャーミングな監督 |
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| ■「ローズ・イン・タイドランド」は7月上旬より恵比寿ガーデンシネマ、新宿武蔵野館ほかにて公開 |
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STAFF&CAST 監督・共同脚本:テリー・ギリアム 原作:ミッチ・カリン 出演:ジョデル・フェルランド ジェフ・ブリッジス ジェニファー・テイリー ジャネット・マクティア ブレンダン・フレッチャー(2005英・カナダ/東北新社)117分

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「ジョデル・フェルランドほどレンジが多く 深さを持ち合わせた子役は他にいない」 (テリー・ギリアム監督)

昨年、7年ぶりの新作「ブラザーズ・グリム」(2005)を引っさげて来日したテリー・ギリアム監督が早くも次作を持って再来日した! 「未来世紀ブラジル」('85)、「12モンキーズ」('95)など奇抜なアイデアで世間を驚かせてきたギリアムが、最新作「ローズ・イン・タイドランド」で描いたのは少女の目を通して見える幻想的な世界。「不思議の国のアリス」をモチーフにしたイマジネーション・ワールドだ。
ギリアム監督と共に来日したのは主人公ジェライザ=ローズを演じたジョデル・フェルランド。11歳にしてすでに女優としてのキャリア8年というベテラン子役だ。 「主人公ジェライザ=ローズのキャスティングが一番のチャレンジだった。子役がすべてのシーンに出演し、子役にすべてがかかっている映画というのはほとんどないからね」と、ギリアム監督。実は撮影開始の1ヵ月半前になってもお眼鏡に適う女優が見つからずキャスティングは難航していたとか。それを救ったのがジョデルだったのだ。
「ジョデルなくして作ることはできなった。彼女ほどレンジが多く深さを持ち合わせた子役は他にいない」と、監督が惚れ込んだ小さな大女優ジョデルにジェライザ=ローズを演じた感想を尋ねると 「簡単ではなかったけど、難しかったわけでもないの。頭の中でこういう時、自分だったらどうするかな?ジェライザ=ローズだったらどうするかな?って考えながら演技したわ」 子役というよりも大物女優並のコメントだ。
ジョデルはキスシーンにも挑戦しているが、そのキスシーンでさえも「ジョデルを演出するということは一切必要なかった」とギリアム監督は語る。 「私はシーンごとに彼女の姿をフィルムに収めただけ。彼女がどんな反応をするのか、それを見ることが監督としての喜びでもあった。大体、65歳の大人が10歳の少女を『こうあるべきだ』と演出する方が間違っているんだよ!」
続けて、アメリカの人気作家ミッチ・カリンの原作を映画化しようと思った動機を次のように語ってくれた。 「原作を読んでとても秀逸な作品だと思ったよ。子供の世界観ではなんて変わったことが起きているんだろうと興味深く感じ映画化するしかないなと。奇妙で不幸な状況に置かれながらも自分の想像力を使って生き延びていく主人公の姿、子供の持っているしたたかさを描きたいと思ったんだ」 また、脚本は「ラスベガスをやっつけろ」('98)で共同脚本を務めたトニー・グリゾーニとともに執筆した。
前作の「ブラザーズ・グリム」と比べると本作はかなり小規模な作品だが、大作でないからこそできたこともあるという。 「今回はSFXも少ないし、メインの俳優はたった4人。『ブラザーズ・グリム』のような大作はより多くの観客に向けて作らなければならないが、『ローズ・イン・タイドランド』は小規模だからこそ危険でパワフルな域を描くことができた。浮かんだアイデアをすぐに反映できたしね」
そして、主役のジョデルの脇を固めるのはジェフ・ブリッジス、ジャネット・マクティア、ジェニファー・テイリーといったベテラン陣。元ロック・スターでローズのパパ役を演じたジェフ・ブリッジスについて監督は、 「特に参考にしたミュージシャンがいるというわけではないけれど、ジェフはミュージシャンを目指していたらしいから、これで夢が叶ったんじゃないかな(笑)」 ちなみにジェニファー・テイリーが演じたローズのママ役はコートニー・ラブがモデルだとか。また、ジェフ・ブリッジスは映画の中で剥製になってしまうのだが、 「下半身を覆っている布きれがズレないようにするのが一番難しかったよ(笑)」と監督。 一方ジョデルは 「人間が剥製になるなんてとっても変だなぁと思ったの(笑)。気持ち悪かったけどかっこよかったわ!」と、ギリアムの奇想天外な世界を気に入った様子。
タイトルにある“タイドランド”とは干潟、境界線という意味を持つ。主人公ジェライザ=ローズが誘う幻想と現実の境界線を体験することで観る者すべてが不思議の国のアリスになれるのだ。そんな幻想と現実のアップサイドダウンを自在に操るテリー・ギリアムはやはり変人、いや奇才である。
(取材・文/ライター新谷里映) |
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