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2006.5.11(木)更新
【NIPPON EROTICS plus(R18映画最前線)】(9)
R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.1 開催記念
ポレポレ東中野支配人・大槻貴宏氏インタビュー
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【Aプログラム:恋する団地妻】
サトウトシキ×小林政広、川瀬陽太×佐々木ユメカという2つの黄金コラボによる「団地の奥さん、同窓会へ行く」と大阪を舞台にした骨太な1作「草叢」(監督:堀禎一)の2本立て。
上映日:5/20(土)〜5/23(火)
※5/20に両作品の監督・キャストによる舞台挨拶有り
*写真(監督:堀禎一)
【NIPPON EROTICS plus(R18映画最前線)】(9)
R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.1 開催記念
ポレポレ東中野支配人・大槻貴宏氏インタビュー
【Bプログラム:オタクとヒモの愛し方】
かの電車男の翻案を大胆にやってのけた傑作「悶絶!!電車男」(監督:友松直之)とピンク映画の域を超えたダイナミックで荒唐無稽なストーリーが光る「ヒモのひろし」の2本立て。
上映日:5/24(水)〜26(金)
※5/26に両作品の監督・キャストによる舞台挨拶有り
*写真(監督:田尻裕司)
【NIPPON EROTICS plus(R18映画最前線)】(9)
R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.1 開催記念
ポレポレ東中野支配人・大槻貴宏氏インタビュー
【Cプログラム:不器用で歪な、男と女】
怒濤の展開に唖然のスラップスティック・ラブストーリー「ふ・た・ま・た」(監督:坂本礼)と、近年のピンク映画の一般上映の流れを作ったといってもいい「たまもの」(監督:いまおかしんじ)の2本立て。
上映日:5/27(土)〜29(月)
※5/27に両作品の監督・キャストによる舞台挨拶有り
*写真(監督:いまおかしんじ)
【NIPPON EROTICS plus(R18映画最前線)】(9)
R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.1 開催記念
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【Dプログラム:強く生きる、ということ。】
現代を生きるヒロインの機微を繊細に描いた傑作「痙攣」(監督:田尻裕司)と盲目の美少女と腹話術師、そしてその弟子との悲しい三角関係を描く「言い出しかねて」(監督:後藤大輔)の2本立て。
上映日:5/30(火)〜6/2(金)
※6/2に両作品の監督・キャストによる舞台挨拶有り
*写真(監督:後藤大輔)
■R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.1
 5/20(土)〜6/2(金) ポレポレ東中野にてレイトショー
→公式BLOG

→スケジュール&来場ゲスト詳細
  ピンクで、ポレポレ。


→予告編(※Windows Media Player 対応)
>> 「花井さちこの華麗な生涯」DVD
>> 「ビタースイート」DVD
>> ポレポレ東中野
>> SPOTTED PRODUCTIONS
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良質なドキュメンタリーなどでお馴染みの同劇場がピンクを上映する理由は?

――昨年11月末の「花井さちこの華麗な生涯」(監督:女池充)が最初だったわけですが、きっかけは何だったんですか?

 最初は「花井さちこ〜」を上映できないかとアルゴピクチャーズの人から相談があって、実は観て何だこりゃと思って断った(笑)。それでもう1本あるんでといって観せてくれたのが「ビタースイート」。これは本当に好きな作品で、上映したいと思ったんですよ。ただこれ1本では難しいと思って、そうだ、「花井さちこ〜」と連続上映で、女池充特集的な企画でどうかな、と。いざ決定したら奇特な映画館、勇気のある映画館と言われまして(笑)。でもね、自信はありましたよ。絶対うまく行くって。

――その後「ビタースイート」(共に監督:女池充)、「かえるのうた」(監督:いまおかしんじ)と今までにもう3本やりましたけど、いざ蓋を開けてみて、続けてみて、いかがでしたか?

 最初の「花井さちこ〜」のときは実は失敗したかなーって(笑)。海外受けいいみたいなんだけどねぇ。まぁでも幸い尻上がりに動員増えたんですよね。女池監督や関係者も含め、みんな宣伝も頑張ってくれた。他にもいろいろな人が協力してくれて。それで「ビタースイート」が満席の日もあったりといい感じで動員して、「かえるのうた」は更にヒットと。尻上がりに結果が出て本当にやって良かったと思いました。作品信じて良かったな、と。
ピンクだ何だって抵抗はない。だからこそ偏見なしにできる。

――ポレポレでピンクをやる意義とはズバリなんでしょう?

 いまおかさんから「ポレポレでやっていいんですか? ドキュメンタリーとか真面目ないい映画をやっているところでピンクを…いいんですかね…」と聞かれて(笑)。僕は直井君みたいに現状にも作品にも詳しくない。ピンクだ何だってことには抵抗はなくって、だからこそ偏見なしにできてるかなぁと。作品が面白いからやろうって。単純にそれだけですよ。あと、行ったことないくせに言うなと言われればそれまでなんだけど、ピンク映画館は環境が悪いとみんなが口を揃えて言うでしょ。一般館でやることは作り手のモチベーションにも繋がるし、ただそれで嬉しがらせてるだけではなく、こっちで結果が付いて来ているのが嬉しい。次の新作がポレポレでできるかもしれないっていうのを気にして作ってほしい。そういうところに意義があるかな。もちろんそれによってピンクじゃないものが出来たら困るけど(笑)、そのジャンルの中でちゃんとしてるものじゃないとね。

――そういえば大槻さんはピンクの関係者が面白い人多いしみんな好きだなぁと良くおっしゃってますよね。

 ピンクやってる人ってみんなほんとかっこいいですよ。女池さんもいまおかさんも普段だらーっふにゃーっでれーっとしてるけど、「いい一瞬」がある人達なんだろうなぁと思う。みんな好きだなぁ。でもほんとみんなまじめにやってますよね。映画を作ってる人たちにも観てほしいです。お題を決められて、尺も決まっていて、プログラムピクチャーってほんと勉強になるから。

――何本かまとめて観比べる楽しみがありますよね、この手のプログラムピクチャーは。今回はそれで2本立てを敢行するわけですが…。今回のラインナップで、大槻さんの一押しはやはり…。

 (すかさず)それはもう「団地の奥さん、同窓会へ行く」(監督:サトウトシキ/Aプロ)ですよ〜。ポレポレの事務所で1人でこそこそ観てゲラゲラ笑ってたら、後ろにいた女性スタッフ(30歳・独身)が一緒になって気がついたら一緒に笑ってたんですよ。その後人が増えてみんなで笑って観た。変な“間”とか女池さんの芝居とかも好きですね(笑)。

――女池監督がマネージャー役で、女優に吹っ飛ばされるシーンですね。風間今日子さんもいいですよね。ビッチな感じで。

 シチュエーションも最高だしね。こういう企画がなかったら観なかっただろうなあ。お勧めといえばゲストトークもお勧めですね。くだらな〜い。ゆる〜い。脱力感たっぷりの(笑)。

――いや、それは今までやってるのが女池監督といまおか監督だからかもしれませんが…(爆)
これからも続けたいし、良い作品があれば必然的に続くと思う。

――ともあれ今回は「VOL.1」ということで、今後も続けたいですね。僕も前の会社からDVDや上映イベントを企画し続けて、国映のオネエさん(=朝倉大介こと佐藤啓子プロデューサー)からは「続けることの重要さ」っていうのをたたき込まれました。ふらっと東中野で降りるとピンク映画のレイトショーをやってる、そんな劇場ができるのがオネエさんや僕らの夢です。

 そうだねー。言ってたね、オネエさん。いや、ほんと続けたいし、いい作品があれば必然的に続くと思うよ。

――あっさり宣言しちゃいましたね(笑)。まぁ一般上映時に改題するややこしさ(例:わいせつステージ 何度もつっこんで→言い出しかねて)とかいろいろ課題はありますが…「痙攣」(Dプロ)なんかはWOWOWで観た女の子が、すごい良かった! で、あれってピンク映画なの?と言われた。もはや固定概念で一般の人が思っている「ピンク映画」じゃないっていうか。田尻監督なんかそういうの聞いたら怒るでしょうけど(笑)。俺はピンクやってんだ! 男のためにやってんだ!って(笑)。

 でもこれだけ面白いものがたくさんあって、一般の劇場で観せない手はないだろうと。僕ら単純にそれだけの理由でやるだけですから。ピンクだろうが何だろうがごちゃごちゃ考えない…ってさっきも同じようなこと言ったけど。今回はより女性がたくさん来るといいなぁ。

――かえって女性の方が抵抗ない気がしますね。ピンクだ何だって。今回のチラシのコメントとかきっぱり言い切ってますもんね。篠崎さんも向夏さんも。

 そうだねー。女の子に1人でも堂々と観に来てほしい。「発見」する楽しみを見いだして欲しい。しかも今回安いですし、8本とも良い言い方をすればバラエティに富んでる……悪い言い方をすればもうめちゃくちゃですからね(笑)。これに「花井さちこ〜」「かえるのうた」…って逆に“かろうじてピンク映画”っていうくくりじゃないですか? だからこそたくさん観た方がより面白いよ。絶対。

――ええ。そのために2本立てにもしましたしね。あ、万が一今、行こうか行くまいか半信半疑で迷ってる人がいるかもしれないんで(笑)、その人にメッセージをお願いします。

 いやー、変なものやってるわけじゃないですから! ほんとに(笑)。普通の映画を観るような気持で来てほしい。3つくらいでどれに行こうか迷ってたら、これが一番お得でしょう。2本観れて全部面白いし。作家として評価されるのは30年後とか死んだ後でいい(笑)。堅苦しいことは考えず、作品を1本でも多く観てもらいたい。濃厚で楽しい2週間になりますよ。舞台挨拶も楽しみだ。直井君のゆる〜い司会もね…(溜め息)

――…は、はい。

 年々本数が減り続けるピンク映画。実はその反面衛星放送やネット配信、DVDなどあらゆるメディアで観られるようになっている。所謂「ピンク映画」という定義はもはや確固たるものではない。その流れを受けて、こういった一般劇場の上映機会が増えれば面白い。今回の国映・新東宝の作品はもちろん、更にはオーピー映画やエクセスの作品など、まだまだ面白い作品が日々製作されている。めまぐるしく変化する時代の中で、どう形を変えてピンク映画が残ってゆくのだろうか。しかしどんな形にせよ、「面白い」―――単純にその事が今回の大槻さんのように人の心を動かしてゆくだろう。製作サイドも是非1本1本に力を注いで欲しいし、観る側も是非どんどん体験してほしい。そして良い流れが続いてゆけばもっと機会も増えてゆくであろうから。…とうわけで今後を占う意味でも今回の特集上映の成功は必須! 是非とも足をお運びください!(ポレポレ東中野への行き方は予告編を観ると何となくわかりますよ)

インタビュー・文:直井卓俊
(SPOTTED PRODUCTIONS)


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