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| ハードなサッカーのトレーニングを乗り越え、見事主演を射止めたクノ・ベッカー。トレーニング中に鼻を骨折したシーンがそのまま劇中でも使われているという… |
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| スペイン語、英語、ドイツ語に堪能で、音楽留学の経験まである才能溢れる27歳の彼。質問の受け答えからもそのスマートさは充分に伝わってきた。取材前日の「GOAL!3」に出演する日本代表の中田英寿選手との対談では、スペイン語で会話をしたと言う |
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| ワールドカップ2006で優勝しそうな国を聞くと、「僕の出身でもあるメキシコにも勝ってほしいし、日本の皆さんも大変良い方なので日本にも勝ってほしいんだけど、やっぱりブラジルかな。優れた選手が揃っているからね」と。そんな彼は「GOAL!3」ではアルゼンチン代表として登場する |
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| プロのサッカー選手を夢見る主人公・サンティアゴが、家族や友人、恋人に支えられて様々な困難を乗り越えて夢を叶えるまでを描く |
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■「GOAL!」は、5月27日(土)よりサロンパス ルーブル丸の内ほか全国松竹・東急系にて全国ロードショー (C)Goal Limited 2005. |
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【STAFF&CAST】 監督:ダニー・キャノン 脚本:ディック・クレメントほか 出演:クノ・ベッカー アレッサンドロ・ニボラ マーセル・ユーレス アラン・シアラー デビッド・ベッカム ジネディーヌ・ジダン ラウール・ゴンザレス スティーブン・ジェラード(2005米.英/東芝エンタテインメント)118分
【クノ・ベッカー プロフィール】 1978年メキシコ生まれ。幼少の頃よりバイオリンを習い、オーストリアのザルツブルグへの音楽留学経験もある。その後、俳優を志し、メキシコ最大のTV局Televisa社の演技コースで学ぶ。1996年に18歳でドラマデビューを果たす。その後、数々の人気テレビドラマに出演し、1999年にメキシコ・ヘラルド最優秀若手男優賞を受賞。2003年にセシリア・ロスと共演した「カマキリな女」でスクリーンデビュー。同年、アントニオ・バンデラスとエマ・トンプソン主演の「ジャスティス 闇の迷宮」にも出演。スペイン語、英語。ドイツ語に堪能なこともあり、「GOAL!」の主役に抜擢され、3部作での主演が決定している。公開待機作に、18世紀のカザフスタンを舞台にした歴史大作「Tne Nomad」がある。

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「トレーニングでは、足首は折るし、鼻は折るし、 とてもハードだった」

世界中が注目する、サッカー ワールドカップ2006ドイツ大会がいよいよ6月9日(金)開幕! そんな4年に一度の世界大会開幕前に、ケタ外れのサッカー映画「GOAL!」が5月27日(土)に公開される。何がケタ外れかというと、本作はFIFA(国際サッカー連盟)の全面的な協力を得て、実際の試合にカメラが入り試合のシーンを撮影、レアル・マドリードなど実在するクラブや、ベッカムやジダン、ラウール、ジェラードなど世界トップクラスのスター・プレイヤーが出演、という全てにおいてリアリティを追及した本格的サッカー・ムービーなのだ。
プロのサッカー選手を夢見ながら貧しい生活を送る一人の青年が、いくつもの挫折と困難を乗り越え、夢を叶えるまでを描く壮大な3部作「GOAL!」。そんな常識外れの大作の主役を務めるのは、“サッカーができてヒスパニック系でカリスマ性と純粋さを併せ持ち、しかもイメージの定着していない可能性に溢れたアクター”という製作陣の要望を100%満たし、大抜擢されたメキシコ出身の新鋭クノ・ベッカー。そんなシンデレラ・ボーイの素顔に迫るべく、PRのため来日したクノ・ベッカーを直撃!
まずは、この壮大なシリーズへの出演が決まった時の感想を聞いてみた。
「FIFAのサポートがなかったら、実際のスタジアムを使ったり、選手に出てもらうということが実現しなかったので、FIFAの公認を得られたというのは本当に素晴らしいことだったよ。しかも、そんな作品に自分が出られることは本当にハッピーだった。でも、それと同時に僕は、サッカーのプレイ・シーンをこなせるということを、監督やプロデューサーに証明しないといけなかったんだ。そのためにものすごく大変なトレーニングを受けて、何とか役がもらえたんだ」
そうなのである。彼はプロのサッカー選手に見えるべく、四ヶ月間に及ぶ壮絶なトレーニングを受け、撮影に臨んだのだ。
「小さい時にサッカーをやったことはあったけど、遊び程度で本格的なものではなかったんだ。トレーニングでは、足首は折るし、鼻は折るし、とてもハードだった。オーディションを受ける前にもトレーニングをしたんだけど、足を痛めて2ヵ月半歩けなくなって辛かったよ。プロのレベルまでもっていくというのは、本当に困難だった。まだまだプロのプレイヤーとは程遠いけどね(苦笑)」
と謙遜するが、そんなハードなトレーニングの甲斐あって、劇中の彼のプレイはプロ選手に混ざっていてもまったく引けをとっていない。そのことを告げると、
「それを聞いて本当に嬉しいよ! アリガトウ(日本語)」と満面の笑みで返してくれた。
既に、第2作「GOAL!2」の製作に入っている本シリーズ。第1作はイングランドのプレミアリーグの名門、ニューカッスル・ユナイテッドが舞台となるが、「GOAL!2」ではチャンピオンズ・リーグが、そして「GOAL!3」ではなんとドイツW杯が舞台と、そのスケールはどんどん大きくなっていく。
「GOAL!」でもベッカムやジダンが登場するが、既に撮影済みの「GOAL!2」では、彼らが所属するレアル・マドリードで共にプレイする。彼らスター・プレイヤーとの共演はどうだったのだろうか。
「とにかく彼らは謙虚なんだ。しかもとてもオープンで撮影にもすごく協力的だったよ。実際に彼らみたいなすごいレベルの選手たちが出てくれることで、とても臨場感が出て、物語に真実味が出たと思う」
しかも「GOAL!3」では、なんと日本を代表する中田英寿選手との共演が決定。取材前に中田選手と対談をした彼は、「ヒデはとてもスマートで、素晴らしい人だよ。とても特別な人だよね」とその印象を語った。中田選手の初出演映画ということも相まって、ますます楽しみなシリーズとなった。 |
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「これはただのサッカー映画ではなく、 素晴らしく、美しい物語が中核にあるんだ」

主人公のサンティエゴは、幼い時に一家でメキシコからアメリカへ不法入国をし、父親の庭師としての仕事を手伝いながら、プロ選手を夢見ている。そんな彼のプレーが偶然、英国のスカウトマンの目に留まり、プレミアリーグのニューカッスルの入団試験を受けるチャンスを手にする。本作はこのサクセス・ストーリーを、父親との確執や喘息というハンデ、恋人や友人との絆などを交えて描いた感動作でもある。
「これはただのサッカー映画ではなく、素晴らしく、美しい物語が中核にあるんだ。だからこそ、この映画が素晴らしいものになっている。特にサンティアゴとお父さんとの関係は特別で、心に訴えかけるものがあると思うよ。ただサッカーが観たいだけならTVを見ればいい話だからね(笑)」
ベッカー自身、幼少の頃よりバイオリンを習い、音楽留学の経験がある。その点では、単身イギリスで奮闘するサンティアゴに共感する部分が多かったんではないだろうか。
「僕も9歳の時にザルツブルグに単身音楽留学したんだ。その時の僕はサンティアゴよりもずっと小さい子どもだったけど、メキシコ人でヨーロッパに留学するというのは、これまで水のなかで泳いでいた魚が全く違うところに放り込まれるようなものだよ。だから、サンティアゴの感情はすごく理解できた。そして、それがまさに脚本が言いたかった部分で、見事に表現されているよ。
僕は、サンティアゴがこの1〜3作を通したひとつの旅、人生の過程においていろんなことを経験し、学んだり失敗したりすることによって、進化し成長していく様子を上手く出していきたかったんだ。そして、それが出せるように最大限務めたよ」
彼が言うように、イギリスに渡ったサンティアゴを待っているのは、持病の喘息やチームメイトからの厳しい態度といった幾多の困難である。そんな試練を、家族や友人、恋人に支えられながら乗り越え、成長していくサンティアゴの姿には誰もが胸ふるわせることだろう。
「GOAL!2」では、名誉を手にしたサンティアゴが天狗になり少々クレイジーになってしまう場面もあるという。本作でまさにスターダムへの道を手にしたベッカーも、クレイジーになることがあるのでは?
「僕はこの世界に入ってもう11年になるんだ。これまで様々な努力を重ねてきて、やっとここまで来た。この映画はこれまでのインディペンデントの作品よりもスケールも大きいし、僕にとっては大きなチャンスだけど、これまでの苦労を考えると今ここでクレイジーになってる暇はないよ(笑)。今後ももっと努力を続けて、もっと先に進んでいきたいからね」
そう語る彼を見て、本作はサンティアゴの成長物語でもあり、クノ・ベッカー自身の成長譚でもあるのだと確信した。臨場感溢れる試合模様、スター・プレイヤーの出演、その中心にある人々との絆と夢に向かって努力することの素晴らしさを描いた「GOAL!」。ただのサッカー映画では終わらない本作は、サッカーファンだけでなく、多くの人の共感を呼ぶだろう。サッカー好きもそうでない人も、ワールドカップ開幕前に、興奮と感動を堪能しよう!
(取材・文/MovieWalker編集部・石崎美智) |
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