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| 2006年は映画もドラマもアグレッシブな作品を連打している須賀貴匡 |
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| 笑顔も爽やか! 劇中に登場する剣でクールなポーズもとってくれました |
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| 須賀貴匡の演じた僧侶リュウエンは映画の語り部的存在である重要な役どころ |
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主演はアクション監督も務めた坂口拓(右) ■「デス・トランス」は5月20日(土)よりシネマート六本木他にて全国順次公開 |
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【須賀貴匡 プロフィール】 1977年、東京都生まれ。「仮面ライダー龍騎」(’02)の主役に抜擢されて大ブレイク。以後映画・テレビ・舞台を中心に活躍。映画では「NOEL」(’03)、「セブンスアニバーサリー」(’03)、「娘道成寺〜蛇炎の恋〜」(’04)、「楳図かずおの恐怖劇場 プレゼント」(’05)、「魁!! クロマティ高校 THE★MOVIE」(’05)などに出演。2006年はテレビ・ドラマ「夜王」をはじめ、映画では「ウォーターズ」(’06)や本作など話題作に次々と出演。幅広い分野で注目度の高い若手スターのひとりである。
STAFF&CAST 監督・脚本:下村勇二 脚本:加藤淳也 藤田真一 千葉誠治 アクション監督:坂口拓 小原剛 出演:坂口拓 須賀貴匡 剣太郎セガール 竹内ゆう紀 藤田陽子(2005/メディア・スーツ)89分

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「僧侶を演じるという意識はあまりなくて それよりも世界観を大事にしようと」

劇場でその予告編を見て、日本映画らしからぬ(?)超ド派手なアクションに驚いた人も多いだろう。5月20日(土)より公開の「デス・トランス」は、時代劇やマカロニ・ウエスタン、香港アクション、SF映画のエッセンスを盛り込みつつ、下村勇二監督独自の世界観が展開される異色アクション・ムービーだ。 今回、映画の語り部的存在である僧侶リュウエンを演じる須賀貴匡さんにインタビューを決行。配給会社のオフィスでお会いした須賀さんは、その端正な顔立ちに時折、穏やかな笑みを浮かべながら、じっくりと「デス・トランス」について語ってくれた。
「元を言えば、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で、『魁!!クロマティ高校 THE MOVIE』(2005)という映画を出品していて向こうに行っていたんですけど、その時に『デス・トランス』のプロモーション映像を見せてもらったんですよ。それを見て、出演したいという話をしたんです」と須賀さん。
須賀さんが主演を務めた「魁!!クロマティ高校 THE MOVIE」(以下『クロ高』)では、下村監督がアクション監督として参加しているから、やっぱりその繋がりで?
「その繋がりもすごくありますけど、坂口(拓)さんと下村さんと2人でずっと、いっしょに映画撮ろうよという話をしていたみたいなので、僕も参加させてもらいたいなっていう気持ちだったんですけども」
アクション出身の下村監督と、「デス・トランス」では自らアクションの演出も兼ねている主演の坂口拓。こんな2人が温めていた企画だけに、本作はアクション・シーンが最大の目玉。その中で、須賀さん演じる僧侶リュウエンは派手な見せ場こそないものの、物語を引っ張る重要な役どころだ。
「あの、僧侶っていう意識はあまり多くを占めなかったんですよね。やっぱり僧侶だからこうしなきゃっていう、そういうルールはもちろん最低限はありますけれども、それ以上は持たないでいいよって監督の方から指示があって。それより何より、この世界観を大事にしようよみたいなアドバイスがあったので。喋り言葉とかも全然気にしないでいいからという監督の演出なんです」 と本人は謙遜するが、劇中での須賀さんは、こちらが思わずハッとするほど高貴な表情を見せてくれる。それはまるでホンモノの僧侶のようなのだ。
ちなみに、今回の須賀さんは、マントのようなものをスッポリ被った衣裳で、山の中の撮影も大変走りにくかったとのこと。顔に描かれた唐草模様は須賀さんいわく「ハンコみたいなのが作ってあって(笑)こう、ペタッと」つけるものだったらしい。 |
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「セリフはトイレで覚えるのが 頭に入るんですよ(笑)」

さて、本作の特徴といえば、独特の世界観もさることながら、その世界を縦横無尽に動き回る登場人物たちの面白さだろう。坂口拓演じる野蛮人のような(?)主人公、剣太郎セガール演じるクールな流れ者、竹内ゆう紀演じる女剣士など、皆が皆、闘う相手を探していて剣を振り回すことが楽しくて仕方がないという濃〜いメンツなのだ。 映画を見た限りでは、須賀さんがいちばんの常識人のように見えるが…。
「共演者の中だったら竹内さんがわりと常識人でしたね。僕と拓さんがしょっちゅう遊んでいたんですけど、それに対して怒ってきたりするんですよ。お母さん的な感じで。素敵な女性です」
なるほど。ついでに「坂口拓さんは素顔もワイルドなんですか?」と聞くと、 「いや、すごくワイルドな部分は持っているんですけど、まあ、繊細な部分もある人で、映画愛がすごく強い人なんで、話していて面白いですね」と、なぜかとてもうれしそうに語る須賀さん。
映画ではボケとツッコミのような2人のやりとりが絶妙だが、そこは「リハーサルはほんとに最初の本読みぐらいで、あとは現場で。アドリブとかもあったりして、いきなり変えてきたりしてくるんで、そこを楽しんでやってました」とのこと。
「クロ高」、「ウォーターズ」(2006)、そして「デス・トランス」と、彼を見続けてきた映画ファンならわかると思うが、須賀貴匡という役者は、作品ごとにまるっきり印象が違う。同じ役者だと気づかないほどだ。それを本人に伝えると、「それはちょっとうれしいことですね」という答えが返ってきた。
「特にこれをしてああしてこうしてというのはなくて、わりと自然体で臨んでいる部分であって、髪型であったり、衣裳であったりとか、そうすると気持ちが切り替わるんですよね」とも。
ただし、「デス・トランス」については、衣裳を身につけてもなかなか役の感じがつかめなかったそう。僧侶の髪の色についても、撮影の2日前に監督と話し合って「世界が消滅するというようなことの象徴として、色を抜いてみたりしたらどう?」ということで、白髪になったとか。
そんな須賀さんがセリフを覚える場所はなんと、トイレ! 「トイレにこもったり、車にこもったりしてセリフを覚えてますね」と大真面目に語る須賀さん。お風呂で覚えたりしたこともあったそうだが、今はもっぱらトイレとのこと。 あのキレイな顔で「トイレが(頭に)入るんですよ」とサラリと念を押すあたりがなんとも面白い人だなあと思っていたら、「クロ高」で共演した金子昇さんから「こいつは“天然”だよ」と言われたこともあるそうな。
そうそう、映画で須賀さんが背負っているズタ袋みたいなリュックには、旅に必要なグッズが詰まっている(という設定)のだと教えていただいた。そして「実際は綿を詰めているだけなんですけどね(笑)」と付け加えることを忘れない須賀さん。お茶目な人である。 こんな細かいところまでスタッフ・キャストがこだわりを持って作り上げた「デス・トランス」。見るからに映画好きが集まって作った、映画好きのための映画をぜひスクリーンで体感しよう。
(取材・文/ライター清水千佳) |
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