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2006.7.20(木)更新
【動画・独占インタビュー】
青春ラブ・ストーリー「ハチミツとクローバー」で
天才アーティストを体現した蒼井優&伊勢谷友介を直撃!
【動画・独占インタビュー】青春ラブ・ストーリー「ハチミツとクローバー」で天才アーティストを体現した蒼井優&伊勢谷友介を直撃!
本作で高田雅博監督が「いちばんこだわったキャスティング」と話す花本はぐみ役を演じた蒼井優は、「もし、はぐを他の人が演じていたら、いろんな才能を持った人たちとの出会いも、過ごした幸せな時間もなかった訳で、それを想像するとゾッとします(笑)」と撮影を振り返り、その心境を明かしてくれた
【動画・独占インタビュー】青春ラブ・ストーリー「ハチミツとクローバー」で天才アーティストを体現した蒼井優&伊勢谷友介を直撃!
「人間としても、役者としても互いをリスペクトするような信頼関係が生まれるような撮影現場でした。真山(加瀬亮)と山田(関めぐみ)が酔っ払って変な会話をしているシーンがあるのですが、それを端っこで桜井くんが見ていたんですよ。そしたら、彼の顔がフリーズして固まっているんです。ふたりの演技を見て「すっげえ!」みたいな。そういう風に互いのスペシャルな部分を発見する。そういう撮影現場でしたね」と教えてくれた伊勢谷友介
【動画・独占インタビュー】青春ラブ・ストーリー「ハチミツとクローバー」で天才アーティストを体現した蒼井優&伊勢谷友介を直撃!
「漫画のキャラクターを人に演じてもらうのではなく、登場人物たちを等身大の人間として描こうと思いました。撮影中は、見守っているという感じで。今回初めて映画を監督してみて改めてチームで作る良さを感じました。CMを撮っている時は自分が誉められるのが嬉しかったんですけど(笑)。そんな利己的な僕なのに、今回は役者が誉められると嬉しいんです。不思議な感覚なんですけど、また映画を撮りたいです」と語った高田雅博監督
【動画・独占インタビュー】青春ラブ・ストーリー「ハチミツとクローバー」で天才アーティストを体現した蒼井優&伊勢谷友介を直撃!
「ハチミツとクローバー」の主要メンバー5人は全員片思い。そこでふたりにも自身が片思いをしたらどう行動する? と問うと、劇中のキャラクターに例え「竹本くんタイプです。自分からは積極的に行動できないし電話番号とかも聞けない」と答えた蒼井優。一方、伊勢谷友介は「僕は森田さんタイプ。アプローチの仕方に関しても、(森田みたいに)いきなりキスはしませんが(笑)、かなり似ていますね」とのこと
【動画・独占インタビュー】青春ラブ・ストーリー「ハチミツとクローバー」で天才アーティストを体現した蒼井優&伊勢谷友介を直撃!
浜美大を舞台に、5人の切なくも甘酸っぱい恋模様が展開する本作。大きな大きなキャンバスに、パワフルな絵を描く花本はぐみの姿に、純情青年・竹本(櫻井翔)はひとめぼれ。一方、その才能にほれ込んだ森田(伊勢谷友介)もはぐみに興味を持つ
【動画・独占インタビュー】青春ラブ・ストーリー「ハチミツとクローバー」で天才アーティストを体現した蒼井優&伊勢谷友介を直撃!
分野は違えど天才的な才能を持ったはぐと森田。撮影中はずっと“はぐ”でいた蒼井優に対し、「特に役作りはせず森田をそのまま演じた」と話す伊勢谷友介。全く間逆なアプローチで役作りに取り組んだふたりのコラボレーションも見どころ
【動画・独占インタビュー】青春ラブ・ストーリー「ハチミツとクローバー」で天才アーティストを体現した蒼井優&伊勢谷友介を直撃!
主人公・竹本祐太(櫻井翔)の親友、真山巧を加瀬亮(写真左)が繊細に表現。一方、パーフェクトな美貌を持ちながら、一途に真山を想い続ける山田あゆみに扮した関めぐみ(写真右)。ふたりのハマり役ぶりは必見だ!
(C)2006「ハチミツとクローバー」フィルム パートナーズ

【蒼井優 プロフィール】
1985年、福岡県生まれ。ミュージカル「アニー」(’99)でデビューし、CMや雑誌のモデルとして活躍。2002年には、十代目・三井リハウスガールに選ばれ注目される。映画は岩井俊二監督の「リリイ・シュシュのすべて」(2001)で鮮烈なデビューを果たし、それ以降「害虫」(2002)、「1980」(2003)、「花とアリス」「海猫」「鉄人28号」(2004)、「亀は意外と速く泳ぐ」「ニライカナイからの手紙」「星になった少年 Shining Boy & Little Randy」「男たちの大和 YAMATO」(2005)と立て続けに出演。今後も「フラガール」(9月23日公開予定)、「虹の女神 Rainbow Song」(10月28日公開予定)が待機中

【伊勢谷友介 プロフィール】
1976年東京都生まれ。東京藝術大学在学中よりモデルとして活躍し、是枝裕和監督作「ワンダフルライフ」(’99)で俳優デビューを果たす。98年、ニューヨーク大学映画コース(短期留学)で映画製作について学ぶ。帰国後、犬童一心監督の「金髪の草原」(2000)で初主演を飾るなど、着実に俳優としてのキャリアを重ねる一方で、初長編監督作「カクト」(2003)を発表。海外の映画祭でも上映され、高い評価を得る。主な代表作に、「DISTANCE」(2001)、「害虫」(2002)、「赤い月」「CASSHERN」(2004)があり、2006年は本作のほかに、「雪に願うこと」「嫌われ松子の一生」「笑う大天使(ミカエル)」(公開中)のほか、「出口のない海」(9月16日公開予定)が待機中

【STAFF&CAST】
監督・脚本・編集:高田雅博 原作:羽海野チカ 脚本:河原雅彦 歌:スピッツ 嵐 出演:櫻井翔 蒼井優 伊勢谷友介 加瀬亮 関めぐみ 堺雅人 西田尚美 中村獅童
(2006アスミック・エース)116分
■7月22日(土)より、渋谷シネマライズ、新宿ジョイシネマ3、池袋シネマサンシャインほか全国ロードショー
>> 公式サイト

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「理屈ではなく感覚で人やモノに接するはぐ
生まれ持ったセンスが彼女のいちばんの魅力」
(蒼井優)


 5人の美大生たちの片思いの恋と青春を描いた羽海野チカの原作コミック「ハチミツとクローバー」。累計530万部を突破し、アニメ化も話題になった“ハチクロ”が、ついに実写版で映画化された。そこで映画“ハチクロ”の魅力を探るべく、花本はぐみ役を演じた蒼井優、森田忍役を演じた伊勢谷友介、そして本作のメガホンを取った高田雅博監督の3人に独占インタビューを敢行! 原作コミック&アニメとは一味違う作品に仕上がった本作の見どころを語ってもらった。

 主人公は、浜田山美術大学に通う純情青年・竹本(櫻井翔)。彼は花本先生(堺雅人)を囲んでの親睦会で出会った少女(蒼井優)にひとめぼれ。はぐと呼ばれるその少女は、華奢な体でダイナミックな絵を描く不思議な魅力を持っていた。一方、竹本が恋に落ちる瞬間を目撃した真山(加瀬亮)もバイト先の女性に片思い。そんな真山を一途に想い続ける山田(関めぐみ)は、はぐと仲良くなっていく。さらに放浪の旅から戻ってきた奇人の森田(伊勢谷友介)も加え、複雑な恋模様が展開していく。

 原作では、コロボックルと呼ばれる花本はぐみは身長145pのチビッコ。それだけに最初はそのオファーに戸惑いを感じたという蒼井優(身長160p)だが、彼女が持つ可憐な魅力と芯の強さがほどよくミックスされ見事にはぐを体現している。
「はぐは、『この人のこういう所が好き』とか『この人はこういう人』という言葉や理屈で説明するのではなく、もっと感覚的な部分で、人やモノに接している子だと思う。私から見ると、はぐはすごくオシャレな子だと思うのだけれど、彼女の中に何か特別な方程式があるのではなく、自然と持って生まれたセンスなんです。結果的にオシャレという。そういう所にすごく魅力を感じますね」

 そう語る蒼井は、はぐみを演じるにあたり、声のトーンを少し高めにしたり、華奢に見せるべく衣装やしぐさといった部分にまで気を配ってはぐみの役作りをして挑んだ。撮影前には、はぐみの絵画製作を担当したMAYA MAXXの指導も受けたんだそう。
「大きなキャンバスに絵を描くのも、抽象画を描くのも、今回初めて挑戦したのですが、描いていてすごく気持ち良かったです」
「劇中の出来事は経験あることばかり
森田役は『俺しかいない』と思いました」
(伊勢谷友介)


 天才的な才能を持ちながら、自由奔放に生きる森田忍を演じた伊勢谷友介。自身も東京藝術大学出身で監督業もこなす彼の目には、この作品はどういう風に映ったのだろう。
「撮影現場で起こっている劇中の出来事は、経験があることばかりだったので、森田役は『俺しかいない』と思っていました。僕自身、本当にこういう生活を送っていて、大量に送られてきた秋刀魚でバーベキューをしたり、「キャノンボール」(’80)みたいな競争をしたりと、結構無茶もしていました(笑)。でも、そういう無茶苦茶感みたいなものが、映画にはちゃんと盛り込まれているんです。だから、今回はまったく役作りしてないですね。素で演じた感じです」

 撮影を通して、文字通り青春を満喫した(?)ふたりに、完成した映画でいちばん好きなシーンを聞くと「アクション・ペインティング!」と口を揃えて答えてくれた。アクション・ペインティングとは、顔料(絵の具)をキャンバスに自由に垂らしたり飛び散らせたり汚しつけたりするような絵画の様式。実はこのシーン、伊勢谷友介自らペインティングのアイデアを提案!

「アクション・ペインティングのシーンは、体調や、モチベーションみたいなものが、同じバランスでないと劇中のようなシーンにならないと思うんです。物語の流れの中で、初めて僕(森田)とはぐの心がリンクするシーンでもある。そういうことも含めて、本気で描かせてもらいました。もともと女優として蒼井優さんのことは尊敬していましたが、あのシーンを通して人間的にも尊敬するきっかけになったこともあって、ずっとやっていたかったシーンなんです」
とは、伊勢谷の言葉。一方、蒼井にとっても心に残るシーンになったという。

「芝居をしていると、芝居をしていないと味わえない、役者同士の核のふれあいみたいなものがあるんですけど。今回演じたはぐは、誰からも核に触れられないように守っているという役だったので、なかなかそういう機会がなかったんです。唯一、そのふれあいを感じたのが、あのシーン。本当にシビれるほど素敵な時間で。『だからお芝居って辞められない!』と感じましたね」

 劇中で、天才的な才能を持つふたりが互いをリスペクトするように、俳優としての蒼井優&伊勢谷友介も、互いを信頼し、尊敬しあっているのがインタビュー中の何気ない一言からも伝わってくる。そんなふたりは、撮影中も仲良し。気が付くと、蒼井が正座して本を読んでいる背中に伊勢谷が足を乗っける場面もあったんだとか。その空気はちゃんとフィルムに焼き付けられている。
「はぐの笑顔で終われたのは嬉しかった」
(高田雅博監督)


 インタビュー中、時折、穏やかな笑みを浮かべ、ふたりの掛け合いを優しく見守っていたのは、今回が初の長編映画となる高田雅博監督。オダギリジョーが選択を迫られる場面に遭遇する「ライフカード」のCMや、寺尾聡が顕微鏡を覗くと細胞が家を建てている「ダイワハウス」のCMなど、既に敏腕デレクターとして数々の広告賞も受賞している彼。脚本から携わり、苦戦しながらも30稿を重ねて完成させたという本作は、恋だけでなく、自分の才能に直面する残酷さや葛藤をも映しだし、等身大の青春群像劇に仕上がっている。
「最後に、はぐがクローズアップで笑うんですけど。唯一、第1稿から生き残っているカットなんです。そこに辿りつけたことと、はぐの笑顔で終われたことが嬉しかったですね」

「撮影中は、面白いようにキャスト5人の関係性が出来上がっていったので、それをフィルムに焼きつけるように撮っていきました」と明かした監督。みずみずしい感性で撮りあげた「ハチミツとクローバー」は、キャスト全員が個性を生かしながら、いきいきとキャラクターに生命力を吹き込み、原作とはまた違った甘酸っぱくて切ない胸キュン・ムービーに仕上がっている。劇中のセリフじゃないが「青春って素晴らしい!」

(取材・文/ライター大西愛)
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