ウルトラマン生誕40周年記念作は 親子で楽しめる仕掛けがいっぱい!

1966年にテレビ・シリーズが開始され、多くの人々に愛されてきた永遠のヒーロー、ウルトラマン。その生誕40周年を記念した作品「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」では、あのウルトラ兄弟や、懐かしの怪獣が復活! 公開を前に、若きウルトラの戦士・ヒビノミライ役(ウルトラマンメビウス)の五十嵐隼士、初代ウルトラマンこと、ハヤタ役の黒部進、そしてウルトラセブンとしておなじみ、モロボシ・ダン役の森次晃嗣という世代を超えた3人のヒーローにインタビューを敢行! 本作の魅力を語ってもらった。
本作で初主演を飾る五十嵐隼士は、宇宙警備隊CREW GUYSの期待のルーキー、ヒビノミライを演じている。
「40周年記念作品というプレッシャーはありましたが、小さい頃から知っていたウルトラマンになれるという感動があって、とにかく嬉しかったですね」
と抜擢された時の心境を明かした彼は、撮影初日の感想をこう語る。
「先に放送されたテレビ・シリーズより、映画の撮影のほうが先に行われたんですけど、頭が真っ白になりました(すかさず黒部進が『茶色じゃない?(笑)』とジョークを飛ばす)。神戸空港にミライが降り立つシーンの撮影だったのですが、緊張してなかなか笑えなくて、何度も失敗しちゃったんです。監督のアドバイスも耳に届かなくて、撮影中は緊張の連続でした」 |
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「台詞の重みはマネできないけど、 とても勉強になりました」(五十嵐隼士)

そんな彼を、大先輩であり、初代ウルトラマンのハヤタ隊員役としてヒーローを演じてきた黒部進はこう評する。
「彼は、とても好青年でピュアな感じもするし、素直。言われたことに対して、出来る限り近づこうとするし、話を聞く姿勢がいい。彼は、現場で台本を見ることはなかったですね」
反対に大先輩との共演の中で、学んだことを五十嵐は教えてくれた。
「撮影が休みの時に、ウルトラ4兄弟のみなさんが出演しているシーンの撮影を見学したのですが、ちょうどその日が最後の変身をするシーンで。その時に、台詞のスピードだったり、重みだったり、言葉の強弱だったりが、すごかったんです。あれをマネしろと言われたら無理だけど、とても勉強になりました」 |
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「4人の和気あいあいとした感じが スクリーンを通して伝わるんじゃないかな」 (黒部進)

さて、本作の見どころのひとつが“ウルトラ兄弟”たちによる競演。ハヤタ、モロボシ・ダン、ウルトラマンジャックの郷秀樹(団時朗)、ウルトラマンAの北斗星司(高峰圭二)といった歴代の主役たちも33年ぶりに集結。物語を盛り立てている。
「撮影中は僕の部屋が飲み屋になっていました」と話すモロボシ・ダン役の森次晃嗣によると、
「お風呂あがりの一杯を僕の部屋でやりながら、よくバカ話をしていました。不思議なもので4人とも自然とヒーローに戻っている。五十嵐くんもビタC持参(健康的!)でたまに参加してましたね」
との事、黒部も4人との共演をとても楽しんだようで、
「撮影合間に4人で話している時間がいちばん楽しかった。そういう4人の和気あいあいとしたハーモニーが大切だったと思うし、スクリーンを通してみんなにも伝わるんじゃないかな」
と話してくれた。
一方、撮影中は苦労しっぱなしの五十嵐に一番大変だったシーンを聞くと「瓦礫のシーンです」という答えが返ってきた。
「瓦礫は、作り物で軽いので少し動いただけで動いちゃう。だから、錘を載せてもらったんですけど、出たり入ったりすると準備に時間がかかるので、撮影合間の待ち時間もその体勢で待っていたんです。結局全部撮り終わったのが2時間30分後で、足は痺れて感覚はなくなるし、トイレに行きたくなるしで、大変でした。だから、瓦礫から脱出するシーンの表情はきっとリアルですね」 |
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「スピード感とゴージャス感が見どころ」(黒部進) 「出だしのプロローグから感動!」(森次晃嗣)

平成ウルトラ・シリーズで手腕を発揮してきた小中和哉監督が、特撮とCGが見事に融合したド迫力の映像を撮りあげた本作。そこで、昔のシリーズを知る黒部と、森次に本作の魅力を聞いた。
「我々の時代は、ピアノ線を使って、ドタン、バタン、とやっていた時代ですから、現在とは全く違う世界ですよ。中でも、いちばん変わったのは、スピード感。あれだけのパフォーマンスがCGによって見事に再現されている。だから、今回はスピード感と(ウルトラ兄弟の競演という)ゴージャス感を楽しんで欲しいですね」
とは黒部の言葉。一方、森次は冒頭シーンから目が離せないと語る。
「最初のプロローグの特撮から驚きました。僕らも感動しましたよ! あっという間に観終わったという感じです。何より、ウルトラ4兄弟が最後の変身をするというのは、みなさんにも楽しんでもらえるんじゃないかな」 |
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「言葉がこんなにも心に響くものだとは 思わなかった」(五十嵐隼士)

「ウルトラマン」シリーズに参加したことは、五十嵐にとって大きな糧になったようだ。
「『ありがとう』という言葉が出てくるのですが、役を通して『ありがとう』と言った時に、すごくいい言葉だなって思ったんです。この作品は、心に響く台詞がたくさんあるんですけど、言葉がこんなにも心に響くものだとは思わなかった。だから、この作品を通して言葉の大切さをすごく学びましたね」
ウルトラマンが、セブンが、ジャックが、Aが、そしてタロウやゾフィーが、かつてのヒーローたちが力を合わせ、乱舞するバトルは、本当にド迫力モノ。そして彼らから志を受け継ぐメビウスの姿も感動的。生誕40周年という節目の年にふさわしいお祭りムービーに仕上がった。
(取材・文/ライター大西愛) |