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2006.10.31(火)更新
【動画・インタビュー】
直木賞作家・東野圭吾の人気小説「手紙」の映画化!
坊主頭、犯罪者役という新境地を開いた玉山鉄二が心境を語る
【動画・インタビュー】直木賞作家・東野圭吾の人気小説「手紙」の映画化!坊主頭、犯罪者役という新境地を開いた玉山鉄二が心境を語る
「手紙」で殺人犯として苦悩する兄役を大熱演した玉山鉄二。本作が新たに彼の代表作の1本に加わるのは間違いない
【動画・インタビュー】直木賞作家・東野圭吾の人気小説「手紙」の映画化!坊主頭、犯罪者役という新境地を開いた玉山鉄二が心境を語る
作品が重いテーマゆえに撮影中は「器用な性格じゃないので、ずっと役を引きずって いました」と語る。剛志役とはまた一味違う「NANA2」、「フリージア」など待機作も 楽しみ!
【動画・インタビュー】直木賞作家・東野圭吾の人気小説「手紙」の映画化!坊主頭、犯罪者役という新境地を開いた玉山鉄二が心境を語る
坊主頭に加え、4キロの減量をして役作りをした玉山鉄二。闘魂の熱演にご注目
【動画・インタビュー】直木賞作家・東野圭吾の人気小説「手紙」の映画化!坊主頭、犯罪者役という新境地を開いた玉山鉄二が心境を語る
主演は山田孝之で、玉鉄扮する殺人犯の弟役。そして弟に思いを寄せるヒロインに沢尻エリカ。
■「手紙」は11月3日(祝)よりサロンパス・ルーブル系ほかにて全国ロードショー
(C)2006「手紙」製作委員会
【玉山鉄二 プロフィール】
1980年、京都府生まれ。99年、「ナオミ」(CX)で俳優としてのキャリアをスタート。熱血スポーツ・コメディ「逆境ナイン」(2005)で映画初主演。同年TBS系ドラマ「ブラザー☆ビート」でも人気を博す。主な映画出演作には「ROCKERS」(2003)、「天国の本屋〜恋火〜」(2004)、「恋文日和〜イカルスの恋人〜」(2004)、「NANA」(2005)、「プレイ」(2005)、「チェケラッチョ」(2006)。待機作に大ヒット映画の続編「NANA2」、コミックの映画化作品「フリージア」などがある。玉山はこの役のために生まれてはじめて坊主頭になり、4キロの減量を敢行した!

STAFF&CAST
監督:生野慈朗 原作:東野圭吾 出演:山田孝之 玉山鉄二 沢尻エリカ 吹石一恵 尾上寛之 吹越満 風間杜夫 杉浦直樹(2006ギャガ)121分 ■11月3日(祝)より、丸の内ルーブル系ほか全国松竹・東急系にて公開
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「坊主頭は生まれて初めて。
思ったより抵抗はなかったです」


 映画初主演の「逆境ナイン」(2005)で、役者として新境地を開いた玉山鉄二が次に挑んだのは、「秘密」('98)、「g@me」(2003)、「レイクサイドマーダーケース」(2004)、「変身」(2005)など、映像化作品の多い直木賞作家・東野圭吾のロングセラー小説の映画化「手紙」だ。「罪を犯すとはどういうことか、刑罰とは、真の更生とは何なのか」をテーマにした「手紙」で綴られるのは、殺人を犯した兄・剛志とその弟・直樹の絆。

 弟の学費を工面するため盗みに入った邸宅で、誤って人を殺してしまった兄──。もともと根が優しい人間を犯罪者として演じることの難しさを玉山鉄二は次のように語る。
「罪を犯して人を殺してはいるけれど、救いの手を差し伸べてあげたくなるような役作りをしようと思ったんです。剛志は生きることに不器用。限られたシーンでそれを出していきたいなと」

 また、外見的な役作りにおいては、4キロの減量、坊主頭に囚人服という今までにない姿を披露している。
「坊主頭は生まれて初めてだったんですけど、思ったより抵抗はなかったですね。特に髪型にこだわりを持っているわけでもなかったので……洋服を着替えるような感覚と似ていました。囚人服は自分が想像していた色と衣装の色が随分と違っていたんです。僕はグレーとかもっと暗い色をイメージしていたんですよね。だから、その淡いグリーン色が不思議でもあり不気味でもあったんです」

 難役だったと思いきや、今までの自身のイメージを覆すことをむしろ楽しんでいるかのよう。役作りの重要要素のひとつである衣装や髪型がシンプルであるほど演技力が必要とされ、さらに自身の内面をさらけ出しているようにも思えるが──
「そうかもしれないですね。自分では気付いていなくても僕自身の内面が自然と出ているのかも。あと、撮影期間は役に入り込んでいたこともあって不思議と欲がなかったんですよね。何がしたいとか、何が欲しいとか、そういう欲がなかった」と振り返る。

 塀の中と外の世界をつなぐ手紙が兄にとっての心の支え。しかし、弟にとってその存在は単純なものではなかった。弟を愛するがゆえに犯してしまった罪、兄のせいで人生を奪われた弟。脚本を読んで
「ラストの慰問のシーンに心打たれた」という玉山は、そのシーンに向けて役を作り、
「重いテーマであるからこそ、うっすらと光が差し込むようなシーンにしたかった」と付け加える。クライマックスということもあり、涙なくしては見られない名シーンとなったが、演じるうえではどんな気持ちだったのだろうか。
「気持ち云々というよりは、自分の中に生まれた気持ちをそのまま表現した、何のフィルターも通していない芝居だったと思います。テスト段階から涙が溢れてきて、鼻水が止まらなくて大変だったんです(苦笑)」それは「珍しい経験だった」と話を続ける──
「僕自身、それほど起用な性格ではないので、役と私生活の切り替えが上手くできないんです。だから、撮影期間は剛志を引きずりながら生活していたので、プライベートでも精神的に辛かった。でもその分、剛志に近づいているというか、自分の中に剛志がいるという実感はありました」

 もともとストイックな役者であると思ってはいたが、役に対する真面目さはかなりのもの。それは、この作品は犯罪者の家族も被害者という深いテーマもあるが、剛志という役を演じてその答えは見つかったのか? という質問の答えからもよくわかる。
「答えは見つからないですね。服役したからといって被害者が満足できるわけではないし、もしかしたら加害者の自己満足かもしれないし……死ぬまで加害者と被害者は背中合わせなのかもしれない。法律はあるけれど答えのない世界なのかなって思いました」

 最後の質問は手紙について。劇中には兄から弟へ、弟から兄へ──何通もの手紙が登場するが
「すごく字がきたなかったと思うんですけど、あれ直筆なんですよ」と話す。
「最近はメールばっかりなので手紙はめったに書かなくなりましたね。でも、今回は手紙を破るシーンもあったので何十通も書いたんです。封筒の宛名も50通分ぐらい書いたんじゃないかな。あんなに書いたのは高校生のときに書いた反省文以来かも(苦笑)」

 硬派、いい男という単純な括りを打ち破り、役者としての技量を見せつけてくれた玉山鉄二。この「手紙」という作品が彼にとって大きなターニングポイントとなったことは間違いないだろう。

(取材・文/ライター新谷里映)




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