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2006.12.7(木)更新
【インタビュー】
至近距離のキアヌ・リーブスのオーラにクラクラ!?
キアヌが語るSFアニメ「スキャナー・ダークリー」の魅力とは
【インタビュー】至近距離のキアヌ・リーブスのオーラにクラクラ!?キアヌが語るSFアニメ「スキャナー・ダークリー」の魅力とは
ご存知、「マトリックス」シリーズ以降も、「コンスタンティン」、「イルマーレ」と話題のヒット作を連打してきたキアヌ・リーブス。今回は大好きなリチャード・リンクレイター監督作「スキャナー・ダークリー」のキャンペーンで来日!
【インタビュー】至近距離のキアヌ・リーブスのオーラにクラクラ!?キアヌが語るSFアニメ「スキャナー・ダークリー」の魅力とは
生キアヌの目力とスター特有のオーラにはクラクラッ。でも、素顔は意外とおちゃめでフレンドリーな雰囲気。いや〜、そのギャップがまたいいのだ
【インタビュー】至近距離のキアヌ・リーブスのオーラにクラクラ!?キアヌが語るSFアニメ「スキャナー・ダークリー」の魅力とは
伏目がちなポーズもサマになりますわ。今後、ますます、男としても俳優としても熟していくキアヌに乞うご期待!!
【インタビュー】至近距離のキアヌ・リーブスのオーラにクラクラ!?キアヌが語るSFアニメ「スキャナー・ダークリー」の魅力とは
デジタル・ペイントを駆使したSFアニメ「スキャナー・ダークリー」でキアヌが扮するのは、覆面麻薬捜査官のボブ・アークター。不条理なミッションにより、アイデンティティ喪失の危機に追い込まれる!?
【インタビュー】至近距離のキアヌ・リーブスのオーラにクラクラ!?キアヌが語るSFアニメ「スキャナー・ダークリー」の魅力とは
共演にロバート・ダウニージュニア。彼はキアヌの参加と、リチャード・リンクレイター監督作ということで出演を決めたとか
【インタビュー】至近距離のキアヌ・リーブスのオーラにクラクラ!?キアヌが語るSFアニメ「スキャナー・ダークリー」の魅力とは
久々にスクリーンに復帰した、ウィノナ・ライダーの役どころにもご注目!
■「スキャナー・ダークリー」は12月9日(土)よりシネセゾン渋谷にてロードショー
[c]2006 Warner Bros. Entertainment Inc.
【キアヌ・リーブス プロフィール】
1964年、レバノンのベイルート生まれ。カナダのトロントで育つ。テレビや舞台を経て「栄光のエンブレム」('86)で映画デビュー。「危険な関係」('88)、「マイ・プライベート・アイダホ」('91)、「ハート・ブルー」('91)「ドラキュラ」('92)、「リトル・ブッダ」('93) 、「から騒ぎ」('93)などの話題作に出演。「スピード」('94)で大ブレイクし、続いて「マトリックス」三部作(’99、2003)でアクション・スターとしての人気と地位を確立する。その後「JM」('95)、「チェーン・リアクション」('96)、「ディアボロス 悪魔の扉」('97)、「リプレイスメント」(2000)、「ギフト」(2000)、「スウィート・ノベンバー」(2001)、「陽だまりのグラウンド」(2001)、「恋愛適齢期」(2003)、「コンスタンティン」(2005)、「サムサッカー」(2005)、「イルマーレ」(2006)など、アクションから人間ドラマ、ラブ・ストーリーまでさまざまなジャンルの映画に出演し、根強い人気を誇る

STAFF&CAST
原作:フィリップ・K・ディック 監督・脚本:リチャード・リンクレイター 出演:キアヌ・リーブス ロバート・ダウニー・ジュニア ウィノナ・ライダー ウディ・ハレルソン(2006米/ワーナー)100分

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「スクランブル・スーツを着ちゃうと、その人は何者でもなくなる。そのアイディアがすごく面白い」

 「スピード」('94)で大ブレイクし、「マトリックス」三部作(’99、2003)でアクション・スターとして不動の人気を築いたキアヌ・リーブス。いやいや、アクションだけではなく、甘いマスクはラブ・ストーリーでも人間ドラマでも重宝されてきた。近年も「コンスタンティン」(2005)や「イルマーレ」(2006)をはじめさまざまなジャンルの作品で、彼ならではの個性をきちんと発揮している点が素晴らしい。
 そして最新作「スキャナー・ダークリー」のキアヌもいいのだ! こちらは「恋人までの距離(ディスタンス)」('95)や「スクール・オブ・ロック」(2003)のリチャード・リンクレイター監督・脚本によるSFアニメ。とはいえ、ただのアニメではない。特殊なデジタル・ペイントの技術を導入した異色作なのだ。
 そこで、キアヌがかなり気合を込めて演じたという本作について、待望のインタビューを決行。いや〜、さすがにちょっとドキドキもんですね。

 まずはアニメ化される演技について。デジタル・ビデオで撮った実写映像をCGで加工するという特殊な映画だが、彼自身違和感はなかったのだろうか。
「撮影自体はデジタル・ビデオで撮るわけだから、自分が普段やっていることとまったく変わらなかったよ。ただ、アイデンティティーを失い、別人になっていくというキャラクター自体がおもしろいと思ったんだ」

 本作の時代設定は、ほんの7年先という近未来のアメリカ。そこでは“物質D”と呼ばれる脳を破壊する幻覚剤をはじめ、いろんなドラッグがはびこっていた。そこで、キアヌ・リーブス扮する覆面麻薬捜査官のボブは、麻薬常習者たちと自宅で共同生活を送るというおとり捜査の命を受ける。任務を決行するボブだが、やがて事態は思わぬ方向へと進んでいく。

 原作は、「ブレード・ランナー」(1982)や「トータル・リコール」(1990)、「マイノリティ・リポート」(2002)など、著書が数多く映画化されているSF作家フィリップ・K・ディックの小説。キアヌは役作りのために、原作を持ち歩いていたそうだ。
「原作は70年代に書かれた本だから言葉遣いはアップデートしたけど、キャラクターの感情は変えてない。とはいえ映画は短いし原作の物語をかいつまんだものだから、原作を読んだほうがキャラクターの違う情報が得られるし勉強になると思って、本を参考にしたよ。
 また、ロバート・ダウニー・ジュニアらとリハーサルを2週間ほどした。ほとんど即興で、『今の言葉で言おうよ』とか言いながら、どんどん言葉を付け加えていったり、新しい台詞にしたりしたんだ。とても楽しかったな」

 共演者といえば、ロバート・ダウニー・ジュニアはもちろん、久しぶりにウィノナ・ライダーとも共演している。その感想についても聞いてみた。
「ウィノナもその場にいたよ。ずっと会ってなくて、久しぶりに会って仕事ができてすごく楽しかった。改めて素晴らしい人だと思ったね」

 それにしても、キアヌが演じた覆面捜査官だが、かなり複雑な役どころだ。“スクランブル・スーツ”という映像がモザイクのように変化する特殊なスーツをまとうことで、無数の顔を持つという難役だ。
「スクランブル・スーツを着ちゃうと、その人は誰でもなくなるんだ。そのアイディアがすごく面白いでしょ。でもよく考えてみると、俳優というのも似たようなところがあるわけで。“自分”というものがあるんだけど、違う人になる、またはその狭間を漂ってるという点がね。だから僕も何者にでもなれるけど、何者でもないというか。そこらへんはとても似ているよ」
「アニメで加工されてても、自分の演技がそのまま伝わってきたから、そこがすごく嬉しかった」

 原作者のフィリップ・K・ディックは大好きな作家だという。
「彼の小説が面白いのは、未来が舞台と言いつつ現在をモチーフとしている点かな。ユーモアもあるしね。彼の小説に登場する主人公は、いつも自分の周りのことをコントロールしてるんだけど、ある時点でそのコントロールの能力を失ってしまう。そこで投げかけられる質問というのは、『我々人間とは何なのか?』、『愛とは、仕事とは何なのか?』、といった根本的なものなんだ。『一体どうなってるの?』と、あらゆる人たちがもがいてるという混乱状態の世界であるってところが面白い。それに、言葉遣いが好きだよ。非常に短い簡潔な単語を使って、いろいろな言葉で言い争っているという表現力がすごく好きだ」

 確かに、近未来のストーリーとはいえ、劇中で描かれている監視社会の内容は、現代社会に対して警鐘を鳴らしているようだ。
「劇中では、電子的監視が入って、そのために人権が損なわれていく。確かに監視されることについては、もう実際に起こっている気がするよね。すでに政府と企業が癒着してたりもするし、守られるべき権利が失われていってるから」

 とにかくいろんなメッセージが詰まった本作。完成した映画を観た感想について彼は、非常にいい手ごたえを感じたようだ。
「撮影してからアニメーションになるまで1年半かかった映画は、とっても美しくできててすごくハッピーになったよ。何よりもちゃんと自分の演技が生きてたことが嬉しかった。アニメーションがじゃましてないんだ。あれだけ加工されてても、自分の演技がそのまま伝わってきたから、そこがすごく嬉しかった」

 終始上機嫌で質問に答えてくれたキアヌ。いや〜、至近距離で見る彼のチャーミングなことといったら。麗しいあの低い声で真摯に話してくれる表情のりりしさが素敵っ。また、時々、髪の毛をくしゃくしゃっと頭をかくような仕草をするんだけど、これがまた少年のようで愛らしい。こりゃ、ファンでなくてもメロメロでしょ。

 そんな彼が、役者としてまた新たな一面を見せてくれる「スキャナー・ダークリー」。本作のジャンルについて彼は「SF、コメディ、寓話、グラフィックな抽象画の要素もある映画。いわばオリジナルだね!」と語っていたが観れば納得。また、彼の言うとおり、アニメなのにキアヌの細やかな熱演が十分投影された映画になっているので、絶対にチェックして!

(取材・文/MovieWalker山崎伸子)



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