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2007.1.9(火)更新
【動画・単独インタビュー】
「エレクション」で久々の来日!香港映画界
きっての演技派レオン・カーファイに直撃!
【動画・単独インタビュー】
「エレクション」で久々の来日!香港映画界
きっての演技派レオン・カーファイに直撃!
ディーという凶悪な役柄とは違い、すごく紳士的なレオン・カーファイ。常に落ち着いていてクールな佇まいは、まさに大人の魅力!
【動画・単独インタビュー】
「エレクション」で久々の来日!香港映画界
きっての演技派レオン・カーファイに直撃!
我が取材陣のカメラが動かないというアクシデント時には、これまでと違っておどけたポーズをとってくれたりと、お茶目な一面も! 子どものようなやんちゃな笑顔は貴重な(!?)ショット
【動画・単独インタビュー】
「エレクション」で久々の来日!香港映画界
きっての演技派レオン・カーファイに直撃!
香港黒社会の会長選挙での抗争を描いた本作。レオン・カーファイ、サイモン・ヤムの演技対決も見もの
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「エレクション」で久々の来日!香港映画界
きっての演技派レオン・カーファイに直撃!
これがインタビューで出てきた崖でのシーン。演じている時は高さに恐怖を感じなかったというのだから、その集中力に脱帽
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「エレクション」で久々の来日!香港映画界
きっての演技派レオン・カーファイに直撃!
■「エレクション」は、1月下旬テアトル新宿にてロードショー
STAFF&CAST
監督:ジョニー・トー 出演:サイモン・ヤム レオン・カーファイ ルイス・クー (2005香/東京テアトル、ツイン)101分

【レオン・カーファイ プロフィール】
1958年香港生まれ。社会人を経験した後、俳優養成所に入所。スタッフとして参加するはずだった「西太后」('83)で、監督リー・ハンシャンに主演に抜擢され、さらに香港電影金像奨主演男優賞を受賞という華々しいデビューを飾る。その後も多くの作品に出演し、ジャン=ジャック・アノー監督による「愛人 ラマン」('92)で世界的に名を知られるようになる。主な代表作に、「ロアン・リンユィ 阮玲玉」('91)、「月夜の願い 新難兄難弟」('93)、「黒薔薇VS黒薔薇」('93/香港電影金像奨主演男優賞受賞)、「南京の基督」('95)、「恋戦。OKINAWA Rendez-vous」(2000)、「たまゆらの女」(2002)、「大丈夫」(2003/香港電影金像奨最優秀助演男優賞受賞)などがあり、香港を代表する実力派俳優である。また99年には、レオン自身が製作と主演をつとめた「天上の恋歌」が、カンヌ国際映画祭で公式上映もされている。


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「ジョニー・トー監督は、自分が表現したいものを
手に入れるためには手段を選ばない人です」


 2006年のカンヌ映画祭で絶賛を浴び、香港電影金像奨(香港アカデミー賞)では4部門を受賞した「エレクション」がいよいよ公開される。日本では去る東京フィルメックスで特別招待作品として上映された際、チケットが発売後30分経たないうちに売り切れたほど、ファンの期待の大きい作品だ。
 今回、本作のプロモーションのため、レオン・カーファイが来日。朝から取材、取材、また取材で多忙な中、我々のインタビューに応じてくれた。

 「エレクション」でカーファイが演じるのは、ディーという黒社会組織の実力者。しかし、その乱暴な性格ゆえ会長選挙に破れ、ロク(サイモン・ヤム)にトップの座を奪われてしまう。
「最初から最後まで、非常に凶悪な奴ですよ」
 ディーという役柄について、カーファイは実に素っ気ない。
 いや、確かにそうなのだが、ディーが凶悪でありながら、あっけらかんとして、どこかユーモラスなキャラクターなのは、やはりカーファイが演じているからだろう。
 まさにカーファイのためにある役のように見えるが、それを彼に伝えたところ、
「この役柄と僕って似ている? これはヤバイ…。かっこ悪いよ(笑)」と苦笑い。彼が言うには「役作りに関しては、ずいぶん監督のキャラクターを取り入れました。この映画でディーという男を見たら、ジョニー・トー監督だというふうに思ってください(笑)」とのこと。

 そのジョニー・トー監督、今やスタイリッシュかつストイックな作風でカリスマ的人気を誇る巨匠だが、俳優への要求が高いことでも知られている。
「NGはしょっちゅうですよ。監督は、映画の中で自分が表現したいと思うものを絶対に手に入れるし、諦めない。ある意味では、手段を選ばない人です」とカーファイ。

 劇中で高い崖の上から、カーファイが木箱を蹴るシーンがある。崖は香港の高層ビル群をはるか真下に見る高さで、映画を見ていてめまいがするほどだ。
「あんなに高いところで怖くなかったですか?」と彼に尋ねると、
「怖くなかったです。けど、映画を実際に見てみたら怖かった(笑)。後になって、こんな危険なことをやっていたんだと初めて気づきました」との返事が。
 撮影中はそれほど演技に集中していたそうだ。
「役を楽しむことで、初めて観客の立場になって
こうやればみんなが喜ぶということが理解できる」


 カーファイといえば、「黒薔薇VS黒薔薇」('93)のような知る人ぞ知る痛快コメディから、「たまゆらの女」(2002)のようなしっとりした恋愛ドラマまで、演じてきた役柄は実に幅広い。
 そんな彼が役作りをするときに最も重要視することは、「役に入り込むこと」だという。
「役に入り込まないと、(撮影中に)自分が何をやっているのか、わからなくなってしまいますから。役に入り込むことで、同じセリフでも同じ立場でも喋り方が全然違ってきますし、演技にも奥行きが出てきます」
 そして、「これが僕にとっては一番大切なことなんだけど…」と前置きした上で、
「役を楽しむことによって、初めて観客の立場から、こうやればみんなが喜ぶということが理解できる。逆に理性に基づいてやろうとすると、役に対して抵抗する気持ちが生まれてくるんですね」とも。
 うーむ。ほんの少しだが、香港映画界きっての演技派の秘密に触れることができたかも?

 余談だが、インタビュー終了後にフォトセッションを行なった際、なんと我が取材チームのカメラが動かなくなるというアクシデントが。
 最初はクールにキメていたカーファイだが、慌てふためく我々をリラックスさせようと(?)おどけたポーズを次々ととってくれた。
 そして、彼がぼそっと一言。
「カメラが壊れたのは、黒社会の呪いかもしれませんね…」
 最後には、カーファイ自ら駆け寄って、わざわざ握手を求めてくれた。 インタビュー中は淡々として知的な印象だったが、終わってみれば、実に気さくな人だったのだ。

 新作が出るたびにスクリーンで違う姿を見せて、映画ファンを楽しませてくれるカーファイ。「エレクション」でも、彼が見せるディーという男の魅力を存分に味わえる。最後まで目が離せない、ジョニー・トー黒社会映画の集大成的作品だ。

(取材・文/ライター清水千佳)



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