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2007.5.9(水)更新
【動画・独占インタビュー】
名作ファンタジー「転校生」が25年の時を経て、リメイク
主演女優・蓮佛美沙子のチャーミングさにKO必至!
【動画・独占インタビュー】名作ファンタジー「転校生」が25年の時を経て、リメイク主演女優・蓮佛美沙子のチャーミングさにKO必至!
「転校生 さよならあなた」に主演した蓮佛美沙子。大林監督の印象を尋ねると「いつも優しい方。今回の撮影では、あまり力み過ぎないで、肩の力を抜いてやることの大切さを教えていただいたように思います」。16歳と思えぬ、立派な回答です!
【動画・独占インタビュー】名作ファンタジー「転校生」が25年の時を経て、リメイク主演女優・蓮佛美沙子のチャーミングさにKO必至!
完成試写では、上映前から大泣きしてしまったと語る蓮佛美沙子。「本当に映画が完成したんだと思ったら、上映前から泣けてきて。最後にエンドロールでスタッフのみなさんの名前が出ると、またみなさんの顔が浮かんできて泣いちゃいました(笑)」
【動画・独占インタビュー】名作ファンタジー「転校生」が25年の時を経て、リメイク主演女優・蓮佛美沙子のチャーミングさにKO必至!
2006年11月に長野県でロケが行なわれた。「紅葉がすごくきれいで、リラックスして撮影に臨むことができました。私の出身地(鳥取)みたいに自然がいっぱいで、初めて行ったのに懐かしさがある場所でしたね」(蓮佛美沙子)
【動画・独占インタビュー】名作ファンタジー「転校生」が25年の時を経て、リメイク主演女優・蓮佛美沙子のチャーミングさにKO必至!
夕食のシーン。心が一夫の一美は、物凄い食欲を見せ、家族をあぜんとさせる。このシーン、蓮ちゃんは晩飯を抜いて挑んだそうだ。「あ、でも、我慢できず撮影前に、ちょこちょこ食べてしまったんです(笑)。撮影では頑張って食べました。ポテトサラダとタクアン、美味しかったです♪」
【動画・独占インタビュー】名作ファンタジー「転校生」が25年の時を経て、リメイク主演女優・蓮佛美沙子のチャーミングさにKO必至!
一夫と一美の心が入れ替わってしまう“さびしらの水場”のシーン。気温9度という寒さの中、水中で溺れるシーンも、スタントなしで演じた。「2人同時に落ちるのが、なかなか難しくて…。撮り終わった瞬間に大泣きしてしまいました」と振り返る
■「転校生 さよならあなた」は6月23日(土)より新宿ガーデンシネマにて公開
[c]2007「転校生」製作委員会
【蓮佛美沙子 プロフィール】
れんぶつ みさこ。1991年鳥取県鳥取市生まれ。2005年にスーパーヒロイン・オーディション「ミス・フェニックス」にて、応募総数3万7749人の中からグランプリに選ばれる。2006年鳥取から上京。市川崑監督のセルフ・リメイク作「犬神家の一族」(2006)の犬神家の女中役で女優デビュー。「こちらへどうぞ」というひと言だけのシーンだったが、何度も撮り直すなど、巨匠・市川崑監督の洗礼を受けた。滝田洋二郎監督の「バッテリー」(2007)では主人公たちの通う新田東中学のマドンナ的存在・繭役でヒロインを演じる。「バッテリー」に出演したことから今年の4月の阪神対中日戦の始球式に登板。見事ノーバウンド投球を見せ、甲子園球場を沸せた。本作「転校生 さよならあなた」では小学校の頃から5年間レッスンを受けたピアノの腕前を披露している。現在は高校2年生。特技はピアノ、水泳、英会話、空手。趣味は音楽鑑賞、読書、ギター

STAFF&CAST
監督:大林宣彦 原作:山本恒「おれがあいつで あいつがおれで」(角川文庫) 主題歌:寺尾紗穂「さよならの歌」(MIDI)出演:蓮佛美沙子 森田直幸 清水美砂 厚木拓郎 寺島咲 石田ひかり 田口トモロヲ 斉藤健一 窪塚俊介 宍戸錠 山田辰夫 入江若葉 犬塚弘 古手川祐子 長門裕之(2007/角川映画)120分

>> 公式サイト

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「初主演のプレッシャーはなかった。
男の子役は、演じてて楽しかったです」


 かれんなツボミがゆっくりと花開く瞬間に立ち会っているかのような、ドッキドキもののインタビューなのだ。蓮佛(れんぶつ)美沙子、16歳。映画「転校生 さよならあなた」の主演女優である。
 この作品、大林宣彦監督の往年の傑作青春ファンタジー「転校生」(’82)のセルフ・リメイク作。彼女は、かつて小林聡美が演じた斉藤一美を演じている。幼なじみの斉藤一夫と斉藤一美がひょんなことから、心と体が入れ替わってしまうという設定は同じだが、本作はまったく別物の感動作に仕上がっている。舞台は瀬戸内海の明るい港町・尾道から、歴史情緒漂う信州の門前町・善光寺に移り、転校生は斉藤一美ではなく、斉藤一夫に。また前作では体の入れ替わった一夫と一美が“性”の違いにあわてふためく姿が描かれていたが、新作の一夫と一美は戸惑いつつも、突然変わってしまった境遇をむしろ面白がっているようにも感じられる。今どきの少年少女は、何ともポジティブ! しかし、ドラマ後半には原作にも前作にもなかった予想外の展開が待ち受けている。試写室は涙、涙の低温ミストサウナ状態だったのだ。

「よろしくお願いします!」
 角川ヘラルドの会議室に、蓮佛美沙子が現れた。う、やばい。スクリーンの中だけでなく、実物も想像以上にかわいいじゃないか。16歳の美少女を前にして、インタビュアーは年甲斐もなく、しどろもどろしてしまう。え〜、ま、取りあえず無難な質問だ。前作「転校生」は知っていました?
「いえ、今回のお話があってから、初めて『転校生』を観たんです。よく初主演ということでプレッシャーだったでしょ?と聞かれますが、特にはなかったんですね。それよりも、自分に男の子役が務まるんだろうかと、それが心配でした。でも、現場に入ると意外とすんなり役に入ることができて、楽しんで演じることができたんです」

 プレッシャーは感じなかったと言い切るなんて、凄いぞ。16歳の彼女の方がよっぽど落ち着いてます。大林監督から「一美は、こんな女の子なんだよ」などの説明はあった?
「役についての説明はなかったですね。逆に監督からは『一美って、どんな女の子なんだろうね?』と問い掛けていただいたんです。自分で考えて、それをカメラの前に出してね、というやり方で撮影は進んでいったんです。監督のお陰で、すごく演じやすかったですね」

 さすが新人女優のレアな魅力を引き出すことに関して天才的な大林監督。後半は男の子に変身しての大胆演技や現場で大泣きしちゃったというシーンについて、蓮ちゃん(急に慣れ慣れしくなって、ゴメン…)が大いに語るのだ。
「パーカーだけで歩いていても平気!
男の子になりきってましたから(笑)」


 撮影開始からしばらくは、一夫役の森田直幸くんとお互いの台詞を交換して脚本の読み合わせをすることで、お互いの癖や心理を盗んでいったと語る蓮ちゃん。うん、クレバーだ。とはいえ、男の子役への挑戦は簡単ではなかったはず。しかも、撮影スケジュールは順撮りではなく、バラバラだったというではないか。
「1日の撮影で、一美→一夫→一美→一夫、になったこともあります。気持ちの入れ替えが大変でしたね(苦笑)。でも、監督は、私がカメラに立つごとに『この前のシーンの一美は、どんな心境だったかな?』と問い掛けてくれたんです。監督がうまく気持ちをつくってくださって、そのお陰でスムーズに役になれたんです。それと一美から一夫に役が変わる時は、メイク・チェンジの時間があったんですね。男の子になる時は、ちょっとだけ眉毛が太くなるんです。それで太くなる眉毛を見ながら『男、男、男…』って言い聞かせていました(笑)。あと一夫の時はマツ毛が下向きなんですけど、一美の時は上向きなんですよ」

 おぉ、そんな細かい変化があったのか。もう一度、スクリーンをじっくり凝視してみよう。一夫と一美で一心同体になったかのような名演技を見せている蓮ちゃんと森田(直幸)くんだが、役をつかめたきっかけはあった?
「う〜ん、そうですねぇ、撮影が始まって1週間ぐらいして、スタッフのみなさんとも打ち解けてきて、男の子役を何回か演じているうちに段々とつかめたように思います。男の子を演じていると“開放感”があるように思えて、その感覚がつかめてからは、すごく楽に演じられるようになりました。私が役をつかんだかなと思った頃、森田くんも丁度役に入れたようです。カメラの前で森田くん、すっごく女の子っぽくなっていました。ふだんの私より、よっぽど女の子らしかったですよ(笑)」

 少年性を“開放感”という3文字で表現するあたり、センシティブな蓮ちゃんなのだ。その一方で、父親(田口トモロヲ)たちと食卓を囲むシーンでは、猛烈な勢いでポテトサラダをかき込み、「頑張って食べ過ぎて、2度目の撮影は苦しかったです」と笑って話す表情は、あどけなかったりする。映画女優としての落ち着きと少女っぽさが混在するのも魅力です。
 現場は楽しかったそうだけど、撮影中に泣いたりはしなかった?
「2度、大泣きしました。撮影の最終日と最終日の前日です。最終日はロケ中のいろんなことを思い出して大泣きしたんですね。最終日の前日は“さびしらの水場”に落ちて、一美と一夫が入れ替わるシーンの撮影だったんですが、水面までの高さが意外とあって怖くて、水中で溺れるシーンはカメラの位置が分からず何回も何回も撮り直したんです。気温は9度くらいで、かなり寒かったですね。このシーンは体力的にも辛かったです。それで撮り終わったら、安心したせいか、なぜか大泣きしちゃったんです(苦笑)」

 ヨットパーカー1枚で商店街を歩くシーンは平気だった?
「はい、全然平気でした。一夫役になりきっていたので、男の子なら別にパーカーだけで歩いていても、そう変じゃないなぁと。衣裳さんがカメラが止まる度にジャージを持ってきてくれたんですけど、途中から私、面倒臭くなってジャージは履かなかったんです。『周りが困るから、頼むからジャージ履いて』と言われちゃいました(苦笑)。演じているうちに、すごく男の子役が自然な感じになって、ホテルに帰ってからも私、がに股で歩くようになってましたね(笑)」

 蓮ちゃん、きっとあなたは大物になるよ。最後に本作で一番の見どころと言える、一夫の心を持つ一美が「さよならの歌」を弾き語りするシーンについて聞いてみよう。前作では8ミリカメラが重要な小道具だったが、本作では一美と一夫の心をつなぐツールとしてピアノが使われているのだ。
「撮影日の前日まで、どうしても最後まで弾くことができなかったんです。でも、『弾けません』とは言えませんから、意地でもやんなきゃと2週間くらい前からぴりぴりしてました。前日にようやく最後まで弾くことができて、その波に乗って撮影本番もスムーズに乗り切ったんです(笑)」

 本番に強いタイプだね?と問うと「だと、いいんですけど…」とはにかむように微笑んでみせた蓮ちゃん。この時、インタビュアーの心はマシンガンで撃ち抜かれた状態と化した。
 蓮佛美沙子、16歳。これからどんな大輪の花を咲かせるのだろうか。笑えて、ドキドキして、最後は切なくて泣けてくる、蓮佛美沙子の記念すべき初主演作「転校生 さよならあなた」。きっと、あなたのハートも、ズキューンと撃ち抜かれるに違いない。

(取材・文/ライター長野辰次)



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