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2007.5.29(火)更新
【単独インタビュー】沖縄・美ら海水族館全面協力!
実話が生んだ感動作「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ」
前田哲監督に来沖インタビュー
【単独インタビュー】沖縄・美ら海水族館全面協力!実話が生んだ感動作「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ」前田哲監督に来沖インタビュー
大阪出身で、サービス精神満載の前田哲監督をシーサーとともにパチリ。監督の笑顔につられて、沖縄の魔よけの獅子、シーサーも笑っているように見えます!
【単独インタビュー】沖縄・美ら海水族館全面協力!実話が生んだ感動作「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ」前田哲監督に来沖インタビュー
生粋の関西人の監督が、撮影中のエピソードを話す際、イルカの気持ちを関西弁で代弁するのが非常におもしろかったインタビューでした。「なんや、怖いやんか!」「大丈夫なん?」「あきらめたの?」とか、監督、イルカたちは本当にそんなこと言ってました?
【単独インタビュー】沖縄・美ら海水族館全面協力!実話が生んだ感動作「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ」前田哲監督に来沖インタビュー
獣医として赴任した美ら海水族館で、最初は飼育員の作業をさせられとまどいつつも、いつしかイルカたちと心を通わせ成長してく植村獣医師役に松山ケンイチ。「イルカのことを知らなければ治療ができない、データを見るだけの獣医はいらない」。これは実際の館長である内田館長の哲学なのだ
【単独インタビュー】沖縄・美ら海水族館全面協力!実話が生んだ感動作「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ」前田哲監督に来沖インタビュー
心を閉ざし、学校に行かずに毎日フジに会いに来る少女・ミチルを高畑充希が演じる。凛とした強いまなざしが印象的な15歳の新鋭。彼女は、コブクロの小渕健太郎プロデュースのもと、“みつき”名義で本作の主題歌を担当し、歌手デビューも果たした
【単独インタビュー】沖縄・美ら海水族館全面協力!実話が生んだ感動作「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ」前田哲監督に来沖インタビュー
待ちわびた人工尾びれの試作第1号の到着に喜ぶ飼育員たち。フジがより自然に、自由に泳げるよう、現在も人口尾びれプロジェクトは継続されている。飼育員を演じた池内博之、坂井真紀らは、撮影前に飼育員に混じってエサをさばく特訓などをこなした。監督が言うには、「もう私バイトで食べられる」と坂井真紀が名言を残したそう
【前田哲監督 プロフィール】
大阪府生まれ。東映大泉撮影所で、大道具、美術助手を経て、フリーの助監督になる。故・伊丹十三、滝田洋二郎、阪本順二、周防正行監督らのもと、日本映画の第一線で経験を重ね、1998年、故・相米慎二監督が総監督を努めたオムニバス「ポッキー坂恋物語 かわいいひと」の1篇で映画監督デビュー。以降、「sWinG maN」「GLOW 僕らはここに…。」('00)、「パコダテ人」('01)、「棒たおし!」('03)、「陽気なギャングが地球を回す」('06)などを発表。その他、CMも数多く手がける

【STAFF&CAST】
監督・脚本:前田哲 原案:岩貞るみこ 脚本:川嶋澄乃 松本稔 撮影:笠松則通 歌:みつき 出演:松山ケンイチ 高畑充希 池内博之 坂井真紀 田中哲司 西山茉希 上間宗男 利重剛 永作博美 山崎努(2007松竹)103分

■「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ」は7月7日(土)より全国ロードショー


>> 公式サイト
予告編[ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ]
松山ケンイチ インタビュー(3分08秒) [ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ]
舞台挨拶(3分26秒) [ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ]
>> 美ら海水族館 公式サイト
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「想像力とあきらめない気持ちを持ってほしい
それを子供たちに伝えたかったんです」


もうブームというより、観光地としてその人気がすっかり定着した沖縄にあって、そのほとんどの観光客が訪れるであろう、人気観光スポット、美ら海水族館を舞台にした映画が誕生した。主役はイルカのフジ。水中を自在に泳ぎ、華麗な芸を披露するイルカにとって命ともいえる尾びれのほとんどをなくし、ただ浮いていることしかできなくなったフジと、そのフジのために世界で初めてとなる人工尾びれの製作に挑んだ人たちの実話から生まれた物語「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ」だ。
7月7日(土)の全国公開を前に沖縄への感謝の意味を込めた完成披露試写会のため来沖した前田哲監督に話を聞くことができた。

フジの尾びれをゴムで作る―――
そんなひとりの夢のような発想が、「もしかしたらできるかも…」という希望を生み、「挑戦してみよう」とタイヤメーカーであるブリジストンの技術者たちの気持ちまでを動かしていく。
「尾びれのほとんどをなくして死にかけたイルカが、人工尾びれでまた泳ぎ始めるなんていうのは、最初はすごい妄想であり夢のような話ですよね。だけど、そのとてつもない夢のような話だからこそみんなが付いてきたんだと思うんですよ。無理と言うのは簡単ですが、あきらめない気持ち、もう一度トライする気持ちで実現させた。その想像すること、あきらめないことがすごく大事だと思うんです。僕は映画で、特に子供たちにそれを伝えたかったし、今作るべき映画なのかなと思ったんです」

映画を観ている観客もその夢物語に巻き込まれて、きっと「フジをもう一度泳がせて!」と応援する気持ちになってしまうはずだ。浮いていることしかできないフジの悲しげな姿を観たら、そう心で叫ばずにいられない。フジをはじめ、実際に美ら海水族館の人気者たちが劇中に登場し、実にあっぱれ!な名演技を披露しているのだ。
「もちろん飼育員の方たちがいたからこそできたことなんですけどね〜、でもフジは本当にここぞという時は決めるんですよ! 『もう死にかけてるお芝居は終わりだよ』って言ってるのに、まだ撮ってほしいと言わんばかりに、ジーッとして、目をとろーんとさせた表情のままいたり。じっとしてるのって難しいんですけどね。イルカは頭がいいので、練習すれば動きは教えられますが、表情はフジがやっていることですから。もう大女優ですよ」
「自分が心を開けば
イルカは応えてくれるんです」


フジの人工尾びれプロジェクトを提案した美ら海水族館の獣医師をモデルにした、植村獣医師を演じたのが松山ケンイチ。今や話題作への出演が続く旬の人気俳優だが、他ではあまり見せたことのないような、キラキラとした、等身大の表情が印象に残る。
「彼も最初はフジを前に緊張していましたが、イルカはこちらが心を開くと向こうも開くんです。自分を解放しないと交流できないんですね。だから“素”ですよね、彼の。真っ直ぐで誠実、でも不器用なところがあって、不器用だから最初は突っ張っているように思えるんだけど、それが一生懸命だとわかってくるから彼は誰からも愛されるんですよ。そういった彼自身の素の部分が映ってると思いますよ」
「役者とスタッフとイルカが
真っ直ぐ向き合って無心で撮った映画」


動物モノの作品は、とかく時間がかかり難しいと言われるものだが、朝も夜も撮影を敢行し、ほとんど休みなく1ヶ月という期間で撮り上げた。
「必ず大変だったでしょ?と聞かれるんです。確かに大変でしたけど、何ていうのかな…今回は無心で撮ってたんですよね。相手(イルカ)はどう動くかわからないから、どう動いてもいいように集中してやってましたし、役者もスタッフもイルカも、互いに真っ直ぐに向き合ってやっているから、みんな一生懸命なんです。それは今回の作品に影響してると思います」

ハードな現場を和ませたのもやはり動物だったそうで、「お昼ご飯もそこそこに、スタッフが何人か、イルカを見てるんです。ジーッと見て、癒されて戻ってくる。だからイルカ相手で楽しかったという面もありますよね」と、動物モノならではのエピソードも披露してくれた。

それにしても、愛くるしいイルカたちの表情を観ていると、スクリーンの中であっても、ふっと解放されたような気持ちになるから不思議。もちろんイルカは何も言わないし、映画自体も、フィクションを織り交ぜながらも事実に沿って描かれていくため、「こうしろ」「ああしろ」と声高に語ったりはしない。だが、フジがもう一度泳いだ姿を観た時、あきらめないことの大切さをしっかりと感じ取れるはず。癒しと勇気をもらたしてくれるイルカたちに会いに、ぜひ劇場へ足を運んで。

(取材・文 相川ゆきみ)

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