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2007.11.2(金)更新
【合同インタビュー】
映画の出来映えに吉岡秀隆&小雪もにっこり
「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を山崎貴監督とともにPR
【合同インタビュー】映画の出来映えに吉岡秀隆&小雪もにっこり「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を山崎貴監督とともにPR
大ヒット作の続編「ALWAYS 続・三丁目の夕日」で「敵は3丁目にあり(笑)」ぐらいの意気込みで撮影に臨んだという主人公・茶川役の吉岡秀隆と恋人ヒロミ役の小雪。ふたりとも撮影初日は長まわしのシーンで緊張したんだそう
【合同インタビュー】映画の出来映えに吉岡秀隆&小雪もにっこり「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を山崎貴監督とともにPR
主演の吉岡秀隆は「脚本を読んだ時に、茶川さんの執筆時の苦しみは監督の苦しみだって、ひしひし伝わってきたんですね。だから執筆している時のシーンに関しては、頭の角度から、たばこの持ち方、部屋の散らかり具合まで、全部監督の指示通りにしました。それにしても、自分で脚本も書いて、監督もして、VFXもやる。『どんだけぇ〜!!』と、その才能にやきもちを焼く瞬間もありました」と語った
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「茶川さんが書いた小説をこだまの中で読むシーンでは『もう少しこういう風に書いたほうが女性が共感する』と提案したんです。そしたら信用されずリサーチかけられました(笑)」と明かした小雪。結果は小雪の勝利だったそう
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昭和34年。貧乏作家の茶川は、自宅に預かる少年・淳之介に安定した生活をさせようと、芥川賞受賞を目指して執筆を続ける。一方、向かいの自動車修理工の鈴木家は、事業に失敗した親戚の娘・美加を預かることになる
【合同インタビュー】映画の出来映えに吉岡秀隆&小雪もにっこり「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を山崎貴監督とともにPR
VFXも担当している山崎貴監督(写真左)は、「何もない青空を見上げて秒数測りながら目線を動かしていくシーンが完成するとそこに飛行機が飛んでいる。スゴイって思いました」(吉岡/写真中央)「車に乗るシーンも、飛行場も、東京駅も、完成したものは想像以上で新鮮でした」(小雪/写真右)というふたりの言葉に「大変だったぶん喜びも大きくなるんです」と笑顔で語ってくれた
(C)2007「ALWAYS 続・三丁目の夕日」製作委員会

【STAFF&CAST】
監督・脚本:山崎貴 原作:西岸良平 美術:上條安里 出演:吉岡秀隆 堤真一 小雪 堀北真希 三浦友和 もたいまさこ 薬師丸ひろ子 須賀健太 小清水一揮(2007東宝)146分
■11月3日(土)より、全国東宝系にて公開
>> 公式サイト

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「新たな試練を茶川さんに課しました。
谷底に落ちた彼の這い上がる姿を
観て下さい」(山崎貴監督)


 昭和33年を舞台に、東京の下町に暮らす人々の悲喜こもごもと心温まる交流を描きだし異例の大ヒットを記録した前作から、待つこと2年。ついに続編「ALWAYS 続・三丁目の夕日」が完成した。そこで公開を前に、売れない小説家・茶川さんを演じた吉岡秀隆と、恋人ヒロミを演じた小雪、そして山崎貴監督にインタビュー。続編への意気込み&撮影裏話を語ってもらった。

 大ヒット作の続編というプレッシャーにも負けず本作を撮りあげた山崎貴監督。そこには監督のある秘策があったと言う。
「オープニングでいったん前作からの期待値を0に戻すための仕掛けをしました。まずは観た方に『こいつらに期待した自分がバカだった!』と思ってもらい、1から階段を上ってもらうように関係を作っていく。かなり特殊な手法ですけど、そこは工夫した部分ですね」

 監督が話すように、オープニングでは思わずニヤリと笑ってしまうシーンが展開。日本を代表するあるモノが登場し、舞台となる夕日町三丁目がものすごいこととなる。ハリウッドの大物俳優(?)もカメオ出演しているこのシーン、ぜひ楽しんで観て欲しい。

 と監督の手法を、このレポートでも試みてみたところで本題へ。続編作りの中でもいちばん苦戦をしいられたのは脚本作りだったと明かす監督。
「シナリオを書くのは刀を研ぐような作業でした。みんなに出演を『うん』と言ってもらうんだ! この刀で闘いにいくんだ!! と思いながら書いていましたから。劇中の茶川さんじゃないですけど、僕ものたうちまわりながら書いていたんです」

 苦戦のもとは完結していたストーリーにあった。
「前作は、子どもみたいにワガママでダメな人だった茶川さんが、淳之介(須賀健太)のお父さんになる決心をしたことで、責任を背負う人間として成長していく物語だったんですけど、そこで1度綺麗に終わっているんです。
 とはいえ社会的に見れば、茶川さんにはまだまだダメなところがある(笑)。だから今回、淳之介を迎えに来た本当の父親(小日向文世)に『お金じゃないんだよ。世の中にはもっと大事なものがあるんだよ』と言うセリフがあるんですけど。その自分で言ってしまったセリフを実践できるかどうかでジタバタするお話にしました。
 新たな試練を茶川さんに課して谷底に突き落とす。そこから這い上がってくる彼の姿をぜひ観て欲しいです」
「『ガンバレ!茶川』って応援しながら
演じていました」(吉岡秀隆)


 新たなる試練を課せられた茶川さんを演じた吉岡秀隆は、演じながら複雑な気持ちを抱えていたそう。
「テーマにもなっている『お金より大事なもの』と、茶川がいつも突きつけられる現実とのバランスを考えつつ、彼が(試練を)どう解釈しどう乗り越えていくのかというふたつを心に留めながら(撮影現場である)東宝の第9スタジオに入るようにしていました。でもそうすると、あの1作目のいつもグズグズ愚痴ってて、どこか偏屈なキャラクターになりきれないところがあるんですよ。茶川さんが大好きな吉岡秀隆としては、だんだん彼のことがかわいそうになってきちゃって、ホントは淳之介やヒロミと出会わず、あのままグズグズやっているほうが彼は幸せだったかもしれないなんて思ったりして。でも、やっぱり守るべき人ができることで茶川がまたひとつ成長するのは素敵だなと。だからいつも『ガンバレ!茶川』って応援しながら演じてました」
「“愛”という大切にしたいものを見つけた
ヒロミが可愛らしく思えました」(小雪)


 そんな茶川にプロポーズされながらも、父親の借金を返済するため“踊り子”として働く道を選択したヒロミを演じた小雪。前作とは微妙に変化している心情の変化を繊細に演じあげ、共感を呼ぶキャラクターに仕立て上げている。
「今まで生きていく上で必死だった彼女が、茶川さんに出会い“愛”という大切にしたいものを見つける。きっと根底にあるものがポジティブな気持ちになっているから、辛いこともあるんですけど一生懸命生きていける。それに今回は、彼女の派手な外見や生き方に反する弱い部分やもろい部分といった喜怒哀楽もちゃんと描かれているんですね。だからきっとみなさんにも共感していただけるんじゃないかな」

 抜群のスタイルでモデルとしても活躍している小雪。インタビューは、昭和ファッションの話題に。
「劇中にも登場する、ボウタイのブラウスとか、ハイウエストのワンピースはいま流行ってますよね。やっぱり、映画を観て『衣装かわいい』と思ってもらえると嬉しいですね。だから踊り子の衣装も、女性が見てかわいいと思ってもらえるようなものにしたいなと。3回ほど衣装合わせをしているんですけど、髪飾りも含めて全部手作りなんですよ。キラキラした素材が素敵で、試行錯誤した甲斐があったと思います」
 すかさず吉岡秀隆が「茶川のファッションについてはいいんですか?」とユーモラスな発言で場を盛り上げると、3人のナイスコンビネーションが炸裂。さながら雰囲気は座談会のよう。
「茶川の衣装合わせは10分で終わってましたね」(監督)
「実はさっき判明したんですけど、茶川さんの衣装の汚しは今までずっと土だと思っていたんですね。だから触るのに結構勇気がいったんですけど、実はきなこだったみたいで、もっと触れても良かったんだなって思いました(笑)」(小雪)
「そう。きなこだったんです!」(吉岡)

 昭和30年代と言えば、映画館が大盛況だった時代でもある。劇中で堀北真希演じる六子が、集団就職で一緒に上京してきた友だちと映画を観るシーンには監督の願いが込められている。
「この映画もあんな風に観てもらいたいという願いも込めながら撮りました。やっぱり映画館で映画を観るメリットは、みんなで一緒に観るってことだと思うんですよね」
 確かにあんな風に映画を観れたら、もっと映画が楽しいものになるかもしれない。

「本当は、監督の家の机の引き出しをあけて、タイムマシーンに乗って昭和34年に行ってみんなで撮りにいったんだぜ! って言いたいぐらい」と吉岡が話す「ALWAYS 続・三丁目の夕日」。昭和34年の世界が目の前に広がり、気づけばそこに生きる人たちの人間模様に笑い泣き。ぜひ劇場でタイム・トリップを楽しんで!

(取材・文/ライター大西愛)
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