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2007.10.31(水)更新
【動画・独占インタビュー】
三木聡監督の新作コメディ「転々」の秘密兵器
新人女優・吉高由里子が“おもしろ”オーラ全開!
【動画・独占インタビュー】
三木聡監督の新作コメディ「転々」の秘密兵器
新人女優・吉高由里子が“おもしろ”オーラ全開!
映画「転々」で原作にないオリジナルのキャラ・ふふみを演じた吉高由里子。1日に9本の取材を受ける人気ぶり。「インタビューはまだ慣れません。同じコメントを話している自分に対して『あ〜、同じことしゃべってるよ』と醒めちゃうんです。でも、この後は夕食が待ってるので、頑張りま〜す」
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三木聡監督の新作コメディ「転々」の秘密兵器
新人女優・吉高由里子が“おもしろ”オーラ全開!
三木監督の愛娘・芙深ちゃん作詞・作曲、吉高由里子歌唱による「カラコーのベッドのコラケー」は必聴もの。三木監督が撮影前に歌ったものを、すぐに覚え本番に入ったそうだ。「まだ、メロディー覚えてる?」と尋ねると、「歌は映画を観てのお楽しみということで!」とのこと
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三木聡監督の新作コメディ「転々」の秘密兵器
新人女優・吉高由里子が“おもしろ”オーラ全開!
麻起子(小泉今日子)の姪・ふふみを演じた吉高は、三木監督作品には初出演。「三木監督、現場で面白いことを言うわけではないですけど、面白い雰囲気をいつも漂わせている方ですね」と三木組にすっかり馴染んだ様子
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三木聡監督の新作コメディ「転々」の秘密兵器
新人女優・吉高由里子が“おもしろ”オーラ全開!
吉高由里子のお気に入りの小ネタは、スーパー3人組(岩松了、ふせえり、松重豊)による「つむじの臭い」ネタ。映画「転々」は、エンドロールが流れても、最後まで席を立たずにしっかり楽しみましょう♪
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三木聡監督の新作コメディ「転々」の秘密兵器
新人女優・吉高由里子が“おもしろ”オーラ全開!
母親が豪州に行っているため、ふふみは麻起子の家に滞在することに。福原(三浦友和)、文哉(オダギリジョー)と夕食を共にする。「カレーもすき焼きも美味しいかった! 私、お肉がもう大好きなんですぅ(笑)」と吉高
■「転々」は、11月10日(土)より、アミューズCQN、テアトル新宿他にて公開
©2007「転々」フィルムパートナーズ
【吉高由里子プロフィール】
1988年7月22日東京都生まれ。ナムコ「ゼノサーガIII」、キットカット「ブレイクタウン」などのCMに出演後、園子温監督の「紀子の食卓」(2006)で映画デビュー。ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞し注目を集める。人気ドラマ「時効警察」(テレビ朝日系)では園監督による第6話「恋の時効は2月14日であるか否かはあなた次第」に出演。その他にも「渋谷区円山町」「歌謡曲だよ、人生は」(共に2007)に出演。オダギリジョー主演作「メゾン・ド・ヒミコ」(2006)のDVD特典ショートフィルム「懲戒免職」にも出演。また公開待機作として大ヒット作「猟奇的な彼女」(2001)のクァク・ジェヨン監督作「僕の彼女はサイボーグ」、廣木隆一監督作「きみの友だち」が控えている。

【STAFF&CAST】
原作:藤田宣永 脚本・監督:三木聡 出演:オダギリジョー 三浦友和 小泉今日子 吉高由里子 岩松了 ふせえり 松重豊 岸部一徳 笹野高史 石原良純 鷲尾真知子 広田レオナ 津村鷹志 宮田早苗 石井苗子 横山あきお 平岩紙(2007/スタイルジャム)101分
>> 公式サイト

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「ふふみは、空気の読めない女の子。
でも、すっごくピュアな子なんです」


 スクリーン上から、ただならぬ“おもしろ”オーラを放っている新人女優・吉高由里子。MovieWalkerに、天真爛漫なその素顔を見せてくれた。三木聡監督、オダギリジョー主演作「転々」に出演している彼女の役は、スナック「時効」のママ・麻起子(小泉今日子)の姪っ子・ふふみ役。ふふみの強烈な思い込みから、赤の他人である大学生の文哉(オダギリ)、借金取りの福原(三浦友和)、麻起子は“フェイク家族”を演じることに。そして、ふふみ自身も、その“フェイク家族”に溶け込み、三木監督のこれまでの映画とひと味違う、じんわりと笑えて、キュンとくる温かいコメディとなっている。

 三木監督の映画に出演した新人女優は、「亀は意外と速く泳ぐ」(2005)の上野樹里・蒼井優、「図鑑に載ってない虫」(2007)の菊地凛子と次々とブレイク。吉高由里子も、三木監督のおメガネにかなった注目株なのだ。
 彼女はこれまでに、映画「紀子の食卓」(2006)、「渋谷区円山町」(2007)などに出演し、オダギリジョー主演の人気TVドラマ「図工警察」(テレビ朝日系)の第6話にも出演……。
「え、図工警察? きゃはは、いったいどんな警察なんですかぁ。面白すぎますよ〜」

 インタビュアーのおバカな発言ミスを聞き漏らさず、すかさず掟破りのツッコミを入れる吉高。うむむ、さすが三木監督にコメディエンヌとしての才能を見い出されただけあって、恐るべき反射神経の持ち主だ。しばしお腹を抱えて笑い転げる彼女が落ち着くのを待って、取材を再開することに。
「ごめんさい。取材なめてますよね。ほんと、ごめんなさい。あの、質問は何でしたっけ?」

 何とも波乱に満ちた幕開けだなぁ。えーと、まずはですねぇ、これまで外見と内面の違うトリッキーな難役が多かったけど、今回のふふみはどんな役なのか本人に解説してもらいたいなぁと。
「はい、分かりました(笑)。そうですねー、これまでは台本に役の年齢とかちゃんと書いてあったんですけど、今回のふふみにはそういう説明はまったくなかったんですね。いきなり現れて、いきなり暴れて、いきなり終わる…って感じなんですね。え〜、どうしようって悩んだんですけど、きっとふふみは純粋でとっても一生懸命に生きている女の子なんだろうなぁーと考えて演じました」

 劇中、ふふみの両親は出てこないですよね。ふふみは根っから明るい子? それとも人前で明るく振る舞っている子?
「そうなんですよねぇ、ふふみの両親は出てこないんですよね。う〜ん、どうだろう。多分、空気が読めない女の子で、自由に生きているんじゃないかなぁ。文哉がカレーライスを食べながら泣くシーンで、『辛いの? 玉子入れたら』なんてトンチンカンなことを言うんですよね。どう見ても、カレーが辛くて泣いてるんじゃないのにね(笑)。でも、ふふみはすっごくピュアな女の子。演じてて、とても楽しかったですね」

 どうやら吉高由里子は、単なる笑い上戸ではなく、鋭い洞察力・観察力を持ち合わせた女優のようだ。では後半は彼女のベールの奥をもう少し覗いてみよう。
「家族って、目に見えないもので
繋がっているものかなと思います」


 三木監督が、オダギリジョー、三浦友和、小泉今日子以下、バスケットボールが下手な黒人にいたるまで完璧なキャスティングと自認する「転々」。三木監督がキャスト全員にそれぞれ直接会ってから決めたそうだが、吉高由里子と三木監督の初遭遇はどんなだったんだろうか。
「三木監督とはオーディションという形でお会いしたんです。台本を読んだりはせず、『自宅で何してるの?』『休みの日は?』『芝居、好き?』とか、そんなことを話しました。オーディションといっても、テンションを上げたりとかはしてないですね。ふだんも、さっきみたいに面白ければ爆笑しちゃうし、なんかイヤ〜な雰囲気のときはしゃべりたくなくなっちゃいますし」

 明るくて、素頓狂なふふみは、吉高由里子の“素”とは違う?
「そうですねぇ、現場でふふみを演じるときは、テンションを上げてましたね。ふだんの私は太陽の当たらない部屋で、ひとりで三角形を描いているような子ですから」
 え? なぜ三角形?
「んー、円だと潔よすぎるし、五角形だと面倒臭いし。やっぱり三角形ですね。だいたい正三角形で、たまに二等辺三角形かな。って、何でこんなこと聞くんですかぁ。やっぱり、図工が好きだからですか?」

 いかんいかん、三木監督へのインタビューもそうだが、どんどん話が脱線してしまうぞ。話を映画に戻そう。三木組の撮影現場の様子を教えてくださいよ。
「私の出演は4日間だけだったんですが、最初の撮影は『豊島園』、あ、違う『花やしき』だ。間違っちゃった。これでおあいこですね(笑)。三木監督、すっごく細かくリハーサルをチェックしてるんですよ。本番前に三木監督、コースターに3〜4回乗ってました。『あれ〜、また乗ってるよ〜』って。監督、全然笑わないで、すっごい真面目な顔でコースターに乗ってるんですよぉ(笑)」

 では、女優・吉高由里子が感じた三木監督の演出の特徴は?
「んー、どんな場面でも、イキナリ本番はないんです。何度もリハーサルを繰り返すんです。三木監督、私がちゃんと出来るようになるまで見ててくれるんです。ふふみのしゃべり方も、最初に私がやってみて、OKだったらそのまま本番で、『こういう風にやって』と監督からアドバイスをもらってから、リハーサルをやり直すこともありましたね」

 三木監督の演出スタイルにうまく合ったみたいですね。でも、共演者はオダギリジョー、三浦友和、小泉今日子とビッグネームばかり、現場で緊張しなかった?
「まぁ、この慣れ慣れしさで『仲間に入れて〜』と(笑)。正直言うと、ふふみみたいに線の一本切れた、ぶっ飛んだ女の子を演じ切れるのか不安でした。でも、現場に入ると、オダギリさんも三浦さんも小泉さんもみなさん、とても気さくでさっぱりしてて、線を引いたりしない方たちだったんです。すごく気持ちよくて。撮影じゃないときも、4人でご飯食べたり、暖を取ったり、プライベートなこともいっぱい話したりしたんです。毎日、『明日が楽しみだなぁ』って思ってました。ですから、最後の撮影の日は、『あー、終わっちゃうんだぁ』と思うと胸がキューンとしてきたんです」

 劇中の文哉同様に“フェイク家族”に感情移入してたんですね。映画デビュー作「紀子の食卓」でも“レンタル家族”を演じてたけど、吉高由里子にとって“家族”とはどんな存在?
「そうですねぇ、親子、兄妹それぞれの立場で違うものでしょうしねぇ。家族とは何か? う〜ん、愛でしょうか。目に見えないもので繋がっているのが家族かな。恋人とは“恋”だけど、家族とは“愛”で結ばれているんじゃないかと思います。恋愛だと嫉妬とかの感情も生まれるけど、家族の愛はもっと広くて、嫉妬とかはないんじゃないかなぁ。彼氏いないんで、よく分からないですけどね(笑)。恋がしたいとは言いません。恋に堕ちたいです、てへ♪」

 最後の最後まで吉高由里子に振り回されっぱなし。19歳の新人女優の手のひらで転がされてしまったインタビュアーだった。とほほ…。とはいえ、三木監督のコメディに出演した女優は、ブレイクするというジンクスがあるだけに、吉高由里子も要チェックの逸材なのだ。お風呂で歌う「カラコのベッドはコラケー」をはじめ、彼女の不思議ちゃんぶりをどっぷり楽しみたい。

(取材・文/ライター長野辰次)



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