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| 美青年ハンター!?ガス・バン・サント監督が発掘したふたりのハンサム・ボーイズ。左が主人公アレックス役のゲイブ・ネバンス、右がその友人ジャレッド役のジェイク・ミラー |
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| 将来はプロのスケーターを目指すの?と2人に聞いてみた。「アメリカのスケボー人口は本当に多くて、プロなんてとても無理。僕らの街は、カリフォルニアと違って1年中出来る場所じゃないしね」とジェイク。「もし仮に実力があったとしても、僕らはただ楽しいからやっているだけなんだよ」とゲイブ |
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| ある夜、誤ってひとりの男性を死なせてしまったアレックス(ゲイブ・ネバンス)。悩みながらも、何事もなかったように普通の生活を送っていく |
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本作のもう1つの主役は“ポートランド”。CDショップの場面では、実際の店を使い、普段の会話をしながら本当にレジでお金を払って、商品を持ち帰ったと言う。教室で行われた刑事による事情聴取も、役者ではなく地元の本物の刑事が演じたそうだ ■「パラノイドパーク」は4月12日(土)よりシネセゾン渋谷他にて全国順次ロードショー [c]2007 mk2 |
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【ゲイブ・ネバンス プロフィール】 1991年、ポートランド生まれ。186cm、70kg。ポートランドの高校に在学中。趣味は スケートボードとスノーボード。好きなミュージシャンは、本作でも起用されているエリオット・スミスとスプーン。ポートランドのダウンタウンがお気に入りで、特に葉が全て落ちてしまう季節が好きとか
【ジェイク・ミラー プロフィール】 1990年生まれ。177p。アイダホ州イーグルの高校に在学中。得意なスポーツは、ラクロスとスノーボードで、特にスノーボードは、スポンサーがつくほどの腕前。友達が本作のオーディションを受けるよう勧めてくれた時、ちょうどポートランドで行われていた大会に出場していた。本作に出演したことで映画制作に興味を持ち、将来は映画の仕事をしたいと思っている
【STAFF&CAST】 監督・脚本・編集:ガス・バン・サント 出演:ゲイブ・ネバンス テイラー・モンセン ジェイク・ミラー ローレン・マッキニー(2007米=仏/東京テアトル=ピックス)85分・PG-12

>> 公式サイト |
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予告編[パラノイドパーク]
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ゲイブ・ネバンス&ジェイク・ミラー インタビュー(4分31秒) [パラノイドパーク]
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「ガスは本当に僕らの意見をたくさん 聞いてくれたんだ」 (ゲイブ・ネバンス)

カンヌ映画祭で史上初めてパルムドールと監督賞をW受賞した「エレファント」(2003)、そして「ジェリー」(2002)、「ラストデイズ」(2005)の3部作により不動の評価を獲得したガス・バン・サント監督。彼の新作は、自らが拠点とするポートランド(オレゴン州)でスケートボードに興じる少年たちを描いた青春映画「パラノイドパーク」だ。3部作では心に闇を抱えた主人公たちを一定の距離を保ちながら、客観的に見つめる視点が特徴的だったが、バン・サント版「罪と罰」とも呼べるこの新作では、16歳の少年アレックスに寄り添うような、むしろ主観的な映像表現へと移行し、アメリカ・インディーズ映画の巨匠の新たな出発点となりそう。
アレックスは、両親の離婚問題や処女喪失しか頭にないガール・フレンドとの関係などで鬱々とした毎日を送っていた。そんな時、年上の友人ジャレッドに誘われて行ったスケーターたちのメッカ“パラノイドパーク”に魅了される。だが、次に1人でパークを訪れた彼は、イタズラを見つかって逃げる際に誤って警備員を死なせてしまう。 アレックス役に起用されたのは、ゲイブ・ネバンス。コミュニティ・サイト「マイスペース」などで募ったオーディションにより選ばれた地元の高校生で、さすが美少年好きバン・サントのおメガネにかなっただけあって、つぶらな瞳がまぶしい、洗いたてのシーツのような16歳だ。この度、ジェレッド役のジェイク・ミラーと共に来日した。
ゲイブ「エキストラのオーディションに行っただけなんです。楽しいかなって思って。映画に出たい訳じゃなかった」 ジェイク「僕の場合、アイダホに住んでいて、たまたまスケートの大会に出るためポートランドにいた時にチラシを見て、冗談半分で受けてみただけ。犯罪者みたいに、数字が書かれたカードを持って写真を撮られたよ。それが1回目。2回目は、キャスティング・エージェントとガスの前で、即興で何かやって見せた感じ。でも、(主役の)ゲイブはセリフも読まされたんじゃない?」 ゲイブ「2回目は確かにセリフも読んだよ。あと、ボードを持って来てたから、レールをやって見せたりした。それから、ガスや撮影のクリス(トファー・ドイル)と一緒に時間を過ごすようになったんだ」 ジェイク「セリフを覚えなきゃいけないということもなかった。この映画に必要なキャラクターらしさが、僕たちにあったから選ばれただけじゃないかな。ガスは、スケーターっぽさとかリアルに喋れることを求めていたんだと思うな。だから、かなり自由を与えられていたよ。脚本にないことを即興で付け足したりしたことさえあったくらいだから」 ゲイブ「そう。だから、『アクション!』と言われるまで、自分が何を喋るのか分からないことも多かったんだ」
その甲斐あって外見も含め、映画の中で本当に普通の地元の高校生を生きているように見える。 ゲイブ「ガスが家に来て、いきなり僕の服を全部持って行っちゃったんだ。残されたのはボクサーパンツ1枚だけだったよ。彼が求めていたのは、くたびれた感、使い込まれてリアルな感じの服装だったと思う」 ジェイク「そうだね。普段着が求められたんだ。僕はポートランドにスーツケース1個で来たんだけど、衣装係の人たちにケースごと持って行かれちゃった。でも、スケーターは今どんな風にふるまったり話したりするのか、僕らの意見を聞き入れてくれたし、僕らのテーストを信じてくれたんだ。例えば、脚本に僕らが絶対に使わない言葉――ladとかtubularとか(どちらもカッコイイという意味の俗語)――が書かれていたので、これは大人が使う言葉だと指摘したら採用してくれた」 ゲイブ「ガスは、脚本通りでなくてもいいと言ってくれたんだ。本当に僕らの意見をたくさん聞いてくれて、一緒に作り上げていった感じだったよ」 |
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「インディペンデント映画なんて見る環境に なかったから、ガスの映画も見てなかった」 (ジェイク・ミラー)

それにしても、取材中も業務用コーヒー・カップの白い使い捨て部分を外して逆さにはめてみたり、相手のカップにジュースを注いだりと、2人とも好奇心旺盛で、兄弟のように仲が良い。 「昼休みも渋谷のビルの一角でスケボーを楽しんでいたら叱られた」と屈託なく言う。 そんな無邪気な2人は、世界的名監督であるバン・サントの映画に出演できたことをどう感じているのだろう? ゲイブ「ガスはもちろんポートランドでは尊敬されていて、母親は興奮してたけど、僕は『ガスって誰?』って感じで、よく知らなかったんだ」 ジェイク「僕も同じさ。インディペンデント映画なんて全く見る環境になかったから、ガスの映画も見てなかったし、ガス自身もよく知らなかった。でもエキサイティングな体験だったね。映画に出演したこともそうだけど、アイダホというアメリカで最も保守的な州からポートランドというリベラルな街に撮影で行ったことは、僕にとって大きかった。音楽の趣味も変わったしね。オルタナティブのインディーズ音楽にハマって、モデスト・マウスやスプーン、あとはエリオット・スミスを今はよく聴いているんだ」 ゲイブ「ジェイクは詩も書き始めたんだよ。この映画に出た後は、それ以前のことが思い出せないくらいに大きく変わった。音楽もラジオで流れる曲とか流行りものを聴いてただけだったからね。もし当時、偶然エリオット・スミスを耳にしたとしても、受け流してしまっていたと思うよ。(彼の曲「ミス・ミザリー」が主題歌の)『グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち』('97)も撮影中に初めて見たくらいで、本当に僕の音楽のテーストは酷いものだったからね」
この映画に出た経験は、人生にとって大きなステップだったと声をそろえる2人。「パラノイドパーク」は、彼らの成長の記録でもあるのだ。それがフィルムに刻まれ、日々成長している彼らの今が息づく映画。青春だけが放つ輝きや痛みを温かなまなざしで切り取ったガス・バン・サントの新たなる第一歩を、ぜひ、劇場で確認してほしい。
(取材・文/外山真也) |
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