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2008.4.25(金)更新
【合同インタビュー】
芦原妃名子の人気コミックを映画化したラブ・ストーリー「砂時計」
主演の松下奈緒と佐藤信介監督が島根での撮影裏話を語る
【合同インタビュー】芦原妃名子の人気コミックを映画化したラブ・ストーリー「砂時計」主演の松下奈緒と佐藤信介監督が島根での撮影裏話を語る
今回のインタビューでも、頼もしいキャラぶりを暴露(?)されていた主演の松下奈緒。夕焼けのシーンと、病院のシーンで、流れるピアノ演奏も手がけているので、聴き逃しなく。「撮影が終わった後に見せて貰った映像がすごくキレイで、鳥肌がたったんですよ。その直後に録ったので、自分の気分も高揚しているし、音楽でこの映像をプラスアルファ良くしたいという思いも生まれて、もう一段階大変なハードルでしたね」
【合同インタビュー】芦原妃名子の人気コミックを映画化したラブ・ストーリー「砂時計」主演の松下奈緒と佐藤信介監督が島根での撮影裏話を語る
佐藤信介監督は、「今回、同一人物をふたりで演じてもらっていますが、互いを気にしながら演じ始めるのは良くないと思ったし、むしろ型からはみだしていただきたいぐらいでしたので、それぞれが思い描くキャラクターを自分全開で演じていただきました」と裏話を明かす
【合同インタビュー】芦原妃名子の人気コミックを映画化したラブ・ストーリー「砂時計」主演の松下奈緒と佐藤信介監督が島根での撮影裏話を語る
「この映画は、多感な時期を過ごした主人公の成長記になっています。幼い杏ちゃんと大悟の初恋のシーンは胸がキュンとなるし、大人になっていろいろ上手くいかない事は多いけど、それでも前を向いて生きていく姿など、節々に共感できる映画になってます。島根の風景もすごく美しいので、ぜひ劇場でご覧下さい」とPRする松下奈緒と、佐藤信介監督
【合同インタビュー】芦原妃名子の人気コミックを映画化したラブ・ストーリー「砂時計」主演の松下奈緒と佐藤信介監督が島根での撮影裏話を語る
両親の離婚を機に、東京から母親の故郷、島根へと越してきた中学生の杏。近所に住む大悟、藤、椎香との出会いで、田舎での暮らしにもなれていく彼女だったが、人生に疲れ果てた母親が、とつぜん自殺してしまう
(C)2008 芦原妃名子/映画「砂時計」製作委員会

【松下奈緒 プロフィール】
1985年、兵庫県生まれ。テレビ・ドラマ「仔犬のワルツ」(2004)で女優デビュー。映画「アジアンタム・ブルー」(2006)のヒロイン役に続き、「未来予想図 ア・イ・シ・テ・ルのサイン」(2007)で初主演を飾る。他作に「エクスクロス 魔境伝説」(2007)、現在公開中の「チェスト!」がある。ピアニスト、歌手としても活動の場を広げており、本作でもピアノ演奏を披露している。現在放送中のテレビ・ドラマ「猟奇的な彼女」にも出演中

【佐藤信介監督】
1970年、広島県生まれ。武蔵野美術大学在学中、脚本・監督を務めた「寮内厳粛」でPFF(ぴあフィルムフェスティバル)94のグランプリを受賞。2001年、「LOVE SONG」で監督としてメジャー・デビューを果たす。続く「修羅雪姫」(2001)で脚光を浴びる。他作に「COSMIC RESCUE」(2003)、「いぬのえいが」(2004)がある。他「県庁の星」「春の雪」(2005)では脚本を手がける

【STAFF&CAST】
監督・脚本:佐藤信介 原作:芦原妃名子 歌:いきものがかり 出演:松下奈緒 夏帆 井坂俊哉 池松壮亮 塚田健太 岡本杏理 戸田菜穂 高杉瑞穂 伴杏里 風間トオル 藤村志保(2008東宝)121分
■4月26日(土)より、アミューズCQNほかにて全国公開
>> 公式サイト
>> 「砂時計」上映スケジュール
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「『監督は絶対、杏のことが好きなんだろうな』と
思いました(笑)」(松下奈緒)


 ギュッと掴んでも、するすると手からこぼれ落ちる砂のように、その恋は脆く、はかない。その世界観が読者たちに支持され、先に放送された昼の連続テレビ・ドラマも評判を呼んだ、芦原妃名子原作の人気コミック「砂時計」が、ついにスクリーンで登場! そこで、主人公・杏を演じた松下奈緒と佐藤信介監督を直撃! 島根での撮影裏話から作品の魅力まで、たっぷり語ってもらったぞ。

 原作は、芦原妃名子による同名少女マンガ。その魅力について佐藤信介監督は、
「恋愛のひやひや感だったり、やきもき感だったりが、サスペンスフルに描かれているところ」
と語る。脚本も手がけている監督は、時に書き起こしたセリフを声に出しながら確認し、丁寧に魅力を抽出。映画版「砂時計」の世界を描出している。

 この映画版「砂時計」で、主人公、杏を演じるのが、ピアニストとしての顔も持つ、松下奈緒だ。
「『監督は絶対、杏のことが好きなんだろうな』という思いが伝わってくる脚本で(笑)。ある意味、杏の成長していく姿がメインに描かれているんですね。杏に対する監督の愛情が色濃く描かれていたので、プレッシャーもありましたけど。きっと脚本の中に、演じる時に役立つヒントが隠されているんじゃないかと、期待しながら読んでいきました」

 原作も読んでいたという彼女は、杏にとってのヒーロー、大悟の大ファンだったそう。
「『こんな人いないだろう!』と思いながらも、『こういう人に出会いたい!』という自分もいたりして、そこが少女マンガのいいところだと思うんですけど。大悟って全てにおいて杏を支えている人だと思うんです。家族以上の信頼関係がなければ、きっと単なる幼馴染で終わっていたと思うんですけど、彼に出会ったことで、杏は変わっていくし、苦しみもする。良くも悪くも、大悟の存在は大きくて、だから忘れられない人になるんでしょうね。それにあの包み込むような大悟の優しさは私の憧れでもあります」
と、素敵な笑顔で教えてくれた。

 撮影は、原作の舞台でもある島根県で行われた。
「島根には、杏の気持ちを自然と引き立たせてくれるような風景がたくさんあるんです。その中に立っていると“松下奈緒”を忘れていられる感覚に陥りました」

 そんな彼女に、心残る島根の風景を聞くことに。
「砂浜ですね。タイトルに“砂”って文字が入っているぐらいだから、絶対いっぱい登場するんだろうなぁと思っていたら、本当にいっぱい出てきて(笑)。杏にとっても砂浜は思い出の場所だから、毎日のように砂浜に行ってたんですね。でも、何度行っても、毎日、波の高さとか、色が違うんです。ちょっとした光の加減で、全然違ったような風景に見えるんです。監督も、そういうところを杏の心情とシンクロさせていきたいとおっしゃっていたんですけど、見事にできたんじゃないかな」

 14歳から26歳まで12年の歳月を描かれる本作。杏の少女時代を演じるのは、「うた魂(たま)♪」(公開中)での好演も記憶に新しい、夏帆。撮影中は、ほとんど顔を合せなかったという彼女だが、完成した映画を観た時に1本の線が繋がった気がしたという。
「今回いちばん心配していたのが、ふたりで杏を演じることだったんですけど、完成したものを観た時に、子どもの頃の杏と大人になった杏が1本の線で繋がったような気がして、『監督すごい!』って思いました」

 彼女の言葉に笑顔を見せた監督は、映画だからこその「砂時計」の魅力を楽しんで欲しいという。
「やはり映画なので、セリフやナレーションではなく、映像で杏の心の中を見せていきたいと思っていました。原作には、心に突き刺さる言葉の数々が、詩のように書かれていて、それが効いているんですね。もちろんナレーションで描く方法もあるし、折々セリフにも盛り込んだんですけど、その気持ちをなんとか胸打つ映像にしたかったんです。初恋の人にも伝えられない、誰にもわかってもらえない、主人公の心の中を、映像で体感していただけるような作品にしているので、ぜひ、大きなスクリーンで観て下さい」

(取材・文/ライター 大西愛)
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