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| 宮崎駿監督と30年以上共に二人三脚で作品を手がけてきた鈴木敏夫プロデューサー。会見では、監督の代わりに、たっぷりと作品の背景や秘話などを語ってくれた |
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| 鈴木プロデューサーが手にしているのが、バケツから顔を出した、ポニョのぬいぐるみ。笑顔で映画をアピール |
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| 海に棲むさかなの子ポニョが、人間の5歳の男の子・宗介と出会って互いに好きになる。ポニョはそこで「人間になる!」と決意して大奮闘していく。全編CGを使わず、手描きにこだわって作られた映像が圧巻! |
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宗介とポニョの淡い恋がどういう結末を迎えるのか!?は、見てのお楽しみ♪ ■「崖の上のポニョ」は7月19日(土)より全国東宝系にて全国ロードショー [c] 2008 二馬力・GNDHDDT |
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【STAFF&CAST】 監督・原作・脚本:宮崎駿 プロデューサー:鈴木敏夫 音楽:久石譲 声の出演:山口智子 長嶋一茂 天海祐希 所ジョージ 奈良柚莉愛 土井洋輝 矢野顕子 吉行和子 奈良岡朋子(2008東宝)101分

>> 公式サイト |
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完成披露記者会見(3分29秒) [崖の上のポニョ]
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「『子供に絶望を語るのはよくない。希望を語ろう』と、宮さん(宮崎駿)は常々言っています」

アニメ映画で世界を制した宮崎駿監督が、4年ぶりに放つ最新作「崖の上のポニョ」が完成! 「千と千尋の神隠し」(2001)で第52回ベルリン映画祭金熊賞に、第75回アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞を受賞して以来、国内だけではなく、海外からも熱い視線が向けられている宮崎アニメ。本作は、「人魚姫」をモチーフに、さかなの子と5歳の男の子の愛と、親子愛を描くファンタジーだが、特筆すべきは、CGアニメ全盛の今、あえてアニメの原点である手描きの画の表現に挑んだという点だ。その映像に、土井洋輝、奈良柚莉愛といったあどけない子役や、山口智子、長嶋一茂、所ジョージ、天海祐希など豪華なボイス・キャストたちが息吹を吹き込んだ。もちろん、夏休み映画の大本命となること必至だ! そこで、鈴木プロデューサーによる完成報告会見が行われた。
待望の宮崎アニメ最新作を、ゼロ号試写(関係者のみで初めて観る試写)で鈴木プロデューサーが観た時の感想をこう語った。 「この段階で通常は何かあるんですが、今回は色も音も一切問題がなくて、こちらが肩すかしをくらうほどでした。そして、観終わった直後、『傑作ですね!』と、宮さん(宮崎監督)に言いました。そんなことを言ったのは初めてだったから、宮さんも本当にうれしそうでした」 ところがどっこい、この後鈴木プロデューサーは、彼曰く“ささやかな事件”の話をし始めた。 「宮さんが、ポニョ役の(奈良)柚莉愛ちゃん、宗介役の土井(洋輝)くんといっしょに観た時に、彼らがどうも落ち着きがなくて、反応が今イチだったということで、今ちょっと落ち込んでるんです。もちろん、土井くんたちは、自分で声をやったわけだから、普通の子供の目とは違うとは思いますが。で、また、ジブリで家族試写会というのをやって、そこに来てた宮さんの甥や姪に『どうだった?』って聞いたら、『反応があまりなかった』ということで、『俺は子供たちのためにこの映画を作ったのに、空振りしたかな』と、さらに落ち込んでしまって。ま、監督ってのは、映画を作ってから公開するまでは、心配で仕方がないものですけど……」
そう懸念材料を話す一方で、大人の反響は「すこぶるいいです!」とも告げた。 「自分をフジモト(ポニョの父親役)に重ね、人ごとではなくて最初から最後までずっと泣いてた」とか、「私はずっとフジモトが大好きだった」とか、「リサ(宗介の母役)が色っぽくてよかった」とか(笑)、「子供を作りたくなった!」など、いろんな意見が出たという。 「そこで、宮さんが公開まで時間をもてあますのはよくない!」と思った鈴木プロデューサーは、今回宮崎監督に、地方のキャンペーンに同行してもらうことにしたとか。うーん、できればこの会見にも登場してほしかった〜! |
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「宮崎アニメというのは、いつも うらやましいくらいにラブラブです」

その後に鈴木プロデューサーは、宮崎監督に代わり、本作についてたっぷりと語ってくれた。 今回、本作を撮った理由について。 「宮さんは『子供に絶望を語るのはよくない、希望を語ろう』と常々言っています。『ハウルの動く城』の時、本人の言葉を借りると、こんなにストーリーその他を一生懸命考えた作品は珍しい』と言ってて。そのくらいやったんですが、逆にそこには、『大人向けに作ってしまった』という大きな反省があって。で、『次は子供向けの作品をやろう』と、僕の方から言ったんです。彼といっしょにいろんな作品を30年間作ってきましたが、ある種『ハウル〜』は、宮さんが思ってることが色濃く出た作品だったので、作品としてのバランスが足りなかったと。それで今回は、子供にしっかり見せる番だ!ということで『ポニョ』を作ったんです」
本作の舞台は海。それは宮崎監督たちが、慰安旅行に訪れた時の海辺の町が舞台になったとされているが、加えて鈴木プロデューサーはこうも語った。 「アニメーションで描くのにいちばん難しいと言われているのが、“火”と“水”なんです。これをどう描くか。『ハウル〜』に出てくるカルシファー(火のキャラクター)は、彼にとって“火”なんです。途中戦火も出てきますが、あの火をどう描くかというのが、彼にとっては大きな挑戦でした。でも実はカルシファーは、いろんなアニメーターに描いてもらったんですが、残念ながらうまくいかなくて、結局彼が全編通して、ひとりで描いたんです。それでどこか彼の中で、次は“海”だ、“水”だ!というのがあったんだと思います」
また、本作は、さかなの子、ポニョと5歳の人間の男の子宗介との“小さな恋の物語”でもあるが、宮崎アニメにおける愛について、鈴木プロデューサーはこう説いた。 「宮崎アニメというのは、いつもうらやましいくらいにラブラブです。出会ってからお互いに100%好き同士。その後は、疑いがないし、いわゆる駆け引きなども一切しない。で、次に何をやるか、って思った時に、母と子というのも、普通駆け引きも打算的なものもないなと。今回は、それも描いたというわけです」
この日、鈴木プロデューサーが行った会見の時間は1時間強! 宮崎監督に代わって、宮崎アニメ全体の世界観もたっぷりとレクチャーしてくれたので、ますます映画の公開が待ち遠しくなってきた。 とにかく、手描きにこだわった、生命感溢れる映像がすごい! キャラクターは生き生きと動き、海や波までまるで生き物のよう。本原稿を書きながら、頭の中では、「ポーニョ、ポーニョポニョ、さかなの子♪」と、主題歌がリピートしているし。 MovieWalkerでは、この後、宮崎駿監督たちの合同インタビューもアップ予定なので、そちらもお楽しみに!
(取材・文/MovieWalker山崎伸子) |
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