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| タナダユキ監督最新作「百万円と苦虫女」(7月19日(土)公開)に主演した蒼井優。やわらかな空気で会場を和ませつつ、凛とした発言で作品の魅力を語る一面も。ちなみに、撮影中、中島(森山未来)の後輩役の子に「女子としてのリアルな敗北感を感じた(笑)」という彼女は、監督とその話で盛りあがったのだとか |
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| 就職浪人中の鈴子は、警察沙汰に巻き込まれてしまったため、実家を出ることを決意する。周囲に心を閉ざしたままの彼女は百万円が貯まるごとに引っ越しを繰り返し、見知らぬ土地でさまざまな出会いを経験していく |
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| カーテンも自分で手縫い。農作業ファッションからOL風スタイルまで、土地を変わるごとに変わるファッションにも注目だ |
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| 人間不信の鈴子が唯一、心を許す中島を演じたのは森山未来。見る方向が違えば、多面的に見える難しい役どころをナチュラルな存在感で演じている |
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| 等身大の魅力で鈴子を演じた蒼井優は「鈴子は人間くさくてダメダメなキャラクターなんだけど、こういう子も実は魅力的なんだよっていうのが、伝わる作品になったら」とコメントしてくれた |
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(C)2008「百万円と苦虫女」製作委員会
【蒼井優 プロフィール】
1985年、福岡県生まれ。ミュージカル「アニー」(’99)でデビューし、CMや雑誌のモデルとして活躍。2002年には、十代目・三井リハウスガールに選ばれ注目される。映画は岩井俊二監督の「リリイ・シュシュのすべて」(2001)で鮮烈なデビューを果たし、それ以降「害虫」(2002)、「1980」(2003)、「花とアリス」「海猫」「鉄人28号」(2004)、「亀は意外と速く泳ぐ」「ニライカナイからの手紙」「星になった少年 Shining Boy & Little Randy」「男たちの大和 YAMATO」(2005)と立て続けに出演。2006年に出演した「フラガール」では、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞ほか数多くの映画賞を受賞した。近作に「ハチミツとクローバー」「虹の女神 Rainbow Song」「蟲師」(2006)、「人のセックスを笑うな」(2007)があり、先頃放送されたテレビ・ドラマ「おせん」で老舗料亭の看板娘の奮闘を好演したのも記憶に新しい。
【STAFF&CAST】
監督・脚本:タナダユキ 歌:原田郁 出演:蒼井優 森山未來 ピエール瀧 竹財輝之助 齋藤隆成 笹野高史 佐々木すみ江 嶋田久作 モロ師岡 石田太郎 キムラ緑子 矢島健一(2008日活)121分
■7月19日(土)より、シネセゾン渋谷、伏見ミリオン座ほか全国ロードショー

>> 公式サイト |
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予告編[百万円と苦虫女]
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「『いい映画観たな』と思えるような 素敵な脚本でした」

先ごろ放送されたテレビ・ドラマ「おせん」での演技も好評だった蒼井優が、久々に主演したタナダユキ監督作「百万円と苦虫女」がいよいよ公開。若くして人生に行きづまった女の子の不思議な旅と心の成長を体現した彼女にインタビューを敢行! 撮影でのエピソードから100万円の使い道まで語ってくれた。
――脚本を読んだ時の感想は?
(脚本を)読んだというよりも、1本の映画を観させていただいたような感覚。風景も人物描写もとても明確で「あぁいい映画観たな」っていう感覚でした。
――演じた鈴子というキャラクターはどんな風に捉えていました?
鈴子は決していい子ではないけど、人間くさくて魅力的なキャラクター。目の前にいる人と会話しながらも、頭の中ではいろんなことを考えているような多面的な女の子だから、それを表現するためにいろんなことが求められていたように思います。
――ご自身と似ている部分はありますか?
ゆっくり地道に生きている感じが似てるかな。鈴子は、ちょっとしたきっかけでとんでもない行動にでちゃうんですけど、さすがにそこまでは(笑)。私の場合、爆発する時は想像の中で、自分で消化していくタイプなんです。 |
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「100万円あったら言葉の通じない所に 行きたいです」

――100万円が貯まったら次の土地に移り住む鈴子の生き方はどう思います?
すごく面白い発想だと思いました。
――もし100万円あったらどうします?
う〜ん。海外とか、言葉の通じない所へ行ったら面白いかもしれないですね。以前ロシアに行ったことがあるんですけど、見事なまでに国民性が違って理解できないんです(笑)。感情の出し方が違うんですね。あとは、台湾もいいし、アメリカも面白いですね。
――タナダユキ監督の印象は?
監督は本当に頼もしい方で。それなのに、すごく初歩的なカット割の事をスタッフの方と相談していたりする。その飾らないところが魅力的だなって思います。それにご自分で脚本も書かれているので、監督をしていてもブレないんですね。だからとても心強く感じていました。
――共演者も個性いっぱいですね。
皆さん本当に優しくて素敵な人たちばかりなので、現場もいつもいい雰囲気に包まれていました。春夫役のピエール瀧さんは、カメラが近くに居なかったら「芝居してないんじゃないか!」と思うぐらい自然体で、見事にあのまんまでした。そして、よく食べる。天ぷらソバをおかわりしてるかと思えば、さらに天ぷらをトッピングしている。それを本当においしそうに食べるんです。おおらかで温かい空気に包まれていましたよ。 |
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「ガチガチふるえながらかき氷作ってました」

――桃畑での撮影は大変だったそうですね。
暑いとはいえ、日差し帽をかぶるから日差しの問題はないって言われていたんですけど。桃って色づけをするために下にシルバーのビニールシートを敷いて、出来る限り日光を反射させるんですよ。照明さんはありがたかったでしょうけど、それはそれは壮絶で……、本当に暑かったです。
――反対に浜辺のシーンはとても寒かったとか。
ちょうど1年ぐらい前に北海道で撮影したんですけど、この時期なのにダウンを着てカイロ貼っても寒いんです。スタッフにしても暑さ対策は万全だったけど、寒さ対策までは考えていなかった。だからガタガタ震えながらカキ氷を作っていたんです。食べなきゃいけない子も必死。でも一致団結!で乗り切りました。
――ちなみにカキ氷は何味派ですか?
好きなのは、ミルク、宇治ミルク、黒糖、黒糖ミルクです!
――今回、鈴子はバイト先の先輩(森山未來)と甘酸っぱい恋も体験しますよね。
森山君はテレビ・ドラマ「ウォーターボーイズ」(2003)の元気な男の子という印象が強かったので、最初は中島君をどう演じるのか想像もつかなくて。でも実際は、本当に繊細なお芝居をされる方だったので、いい刺激をいただきました。
――監督が「ここは!」とこだわっていたシーンはありますか?
何ヶ所かあるんですけど。喫茶店から出て早歩きをするシーンは、手を動かさないで足だけで早歩きをしたんです。みなさんも映画を観た帰り道にやっていただきたいと思うんですけど大変なんですね。それをへとへとになるまでやったので次の日は身体が動きませんでした。とても鈴子と監督は似ているので、監督がたくさん指示をするところは、経験したことがあるシチュエーションなんだろうなと思いながら演じていました(笑)。
――鈴子が最後に選んだ選択が心に残りました。
そこは特に物語の大切な部分だと思ったので、監督と綿密に相談しながら演じていました。細かな仕草にも鈴子の決意が表れていますので、ぜひ何かを感じていただけたらと思います。 |
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以前行った「ハチミツとクローバー」(2006)のインタビュー時にお芝居の魅力を目を輝かせ語ってくれたのが印象的だった蒼井優。久々に会った彼女は、ますます女優として磨きがかかったように感じる。彼女の「映画が大好き!」というあふれんばかりの気持ちがひしひしと伝わってきたインタビュー。そんな彼女が愛する作品「百万円と苦虫女」は、不器用な少女の成長の物語。これ1本で、いろんな蒼井優を楽しむことができるので、スクリーンで存分に堪能して。
(取材・文/ライター 大西愛) |
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