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2008.7.15(火)更新
【動画・完成披露記者会見】
金原ひとみの芥川賞受賞作「蛇にピアス」を蜷川幸雄が映画化
吉高由里子、ARATA、高良健吾が、俳優魂を魅せた!
【動画・完成披露記者会見】金原ひとみの芥川賞受賞作「蛇にピアス」を蜷川幸雄が映画化吉高由里子、ARATA、高良健吾が、俳優魂を魅せた!
左から・ARATA、高良健吾、吉高由里子、蜷川幸雄監督、原作者の金原ひとみ
【動画・完成披露記者会見】金原ひとみの芥川賞受賞作「蛇にピアス」を蜷川幸雄が映画化吉高由里子、ARATA、高良健吾が、俳優魂を魅せた!
心と体の痛みでしか生きている実感が湧かないルイ役を熱演した、吉高由里子。「地球が46億年生きている中で、私の一生なんて地球のため息くらいの長さで終わってしまう。だからそのくらいの時間なら、みなさんに授けようかなと思いました」
【動画・完成披露記者会見】金原ひとみの芥川賞受賞作「蛇にピアス」を蜷川幸雄が映画化吉高由里子、ARATA、高良健吾が、俳優魂を魅せた!
狂気を秘めながらもやさしいアマ役を好演した高良健吾。「私生活でいろいろあって、映画とシンクロして、芝居がすごく怖かった時期がありました。でも、本作をやってから、もっと楽しもうと思えるようになりました」
【動画・完成披露記者会見】金原ひとみの芥川賞受賞作「蛇にピアス」を蜷川幸雄が映画化吉高由里子、ARATA、高良健吾が、俳優魂を魅せた!
サディストの彫り師シバ役を演じたARATA。「せっかく蜷川監督とごいっしょするのだから、なるべく撮影中に、監督とケンカをしたいと思ってました。でもいつも監督は愛情をもって役者の芝居を見ていてくれるので、僕はすごい安心感をもって、伸び伸びと芝居ができる環境にいました」
【動画・完成披露記者会見】金原ひとみの芥川賞受賞作「蛇にピアス」を蜷川幸雄が映画化吉高由里子、ARATA、高良健吾が、俳優魂を魅せた!
みずみずしい感性で原作の世界を映し出した蜷川幸雄監督。「私は72歳で、今回は若者とジジイのコラボですが、私は自分のことを若いと思っていたので、何の違和感もありませんでした」 さすが!堂々と語る御大、素敵!
【動画・完成披露記者会見】金原ひとみの芥川賞受賞作「蛇にピアス」を蜷川幸雄が映画化吉高由里子、ARATA、高良健吾が、俳優魂を魅せた!
芥川賞受賞作家の金原ひとみ先生。ミニスカワンピからすんなりと伸びていたおみ足の美しさにも惚れ惚れ! 「感動したのは、映画が原作に忠実でありながら、違うものになっていた点。私が見ないようにしてきた登場人物の一面や、物語の新たな一面を見れました」
【動画・完成披露記者会見】金原ひとみの芥川賞受賞作「蛇にピアス」を蜷川幸雄が映画化吉高由里子、ARATA、高良健吾が、俳優魂を魅せた!
劇中、“画竜点睛”ということで、シバがルイの背中に入れた龍と麒麟の刺青に目を入れるというシーンがあるが、そのシーンにちなんで吉高と蜷川監督が筆でパネルに目を入れるという演出も!
【動画・完成披露記者会見】金原ひとみの芥川賞受賞作「蛇にピアス」を蜷川幸雄が映画化吉高由里子、ARATA、高良健吾が、俳優魂を魅せた!
19歳のルイは、ある日「スプリットタンって知ってる?」と、顔中にピアスをし、龍の刺青を背負った青年アマから声をかけられる。ルイは彼と付き合い始め、自分自身も彼がやっているような身体改造に興味をもっていく
【動画・完成披露記者会見】金原ひとみの芥川賞受賞作「蛇にピアス」を蜷川幸雄が映画化吉高由里子、ARATA、高良健吾が、俳優魂を魅せた!
アマに誘われて訪れた、サディストの彫り師シバの店。ルイは、背中に龍と麒麟の刺青をシバに入れてもらうことを決意。彼とも関係をもつようになる
■「蛇にピアス」は9月よりシネスイッチ銀座、シネマGAGA!、シネ・リーブル池袋にて公開
[c]2008「蛇にピアス」フィルムパートナーズ
【STAFF&CAST】
監督・脚本:蜷川幸雄 原作:金原ひとみ 脚本:宮脇卓也 出演:吉高由里子 高良健吾 ARATA あびる優 ソニン 市川亀治郎 井手らっきょ 小栗旬 唐沢寿明 藤原竜也(2008/ギャガ)123分・R-15
>> 公式サイト
予告編[蛇にピアス]
完成披露記者会見(3分58秒) [蛇にピアス]
吉高由里子インタビュー(5分29秒) [蛇にピアス]
>> 「蛇にピアス」上映スケジュール
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「原作に忠実でしたが、蜷川さんの中の新たなものが加わって、素敵な映画になってました」
(金原ひとみ)


 金原ひとみが20歳で芥川賞を受賞した鮮烈のデビュー作「蛇にピアス」が映画化! しかもメガホンをとったのは、原作者から直々にラブ・コールを受けた“世界のニナガワ”こと、蜷川幸雄である。
 ご存知、ピアス、刺青、SM、バイオレンスと、アンダーグラウンドな内容を扱った本作は、身体改造に魅了される19歳の少女の心情を赤裸々に描き出した物語だ。主演のルイ役には、本作が映画初主演となった期待の星・吉高由里子、そして、体中にピアスと刺青をした相手役のアマ役、シバ役に高良健吾、ARATAがそれぞれ扮する。蜷川監督のメガホンは、「青い炎」(2003)に続き、また若手俳優たちから、魂を揺さぶるような熱演を引き出した。

 そこで、7月15日(火)に、蜷川幸雄監督、吉高由里子、ARATA、高良健吾、原作者の金原ひとみによる完成報告会見が行われた。

 まずは、蜷川監督が、本作を撮った経緯を語ってくれた。
「まず、芥川賞をとった本ということで読んだらとても面白くて。これは映画になるなと。でも、撮ってもお客さんが入らないかな、というか単館系になるかなと。それで仕事でロンドンに行って、いろんなインタビューを受けまして。そこで、『蛇とピアス』をやりたいというイギリス人の若い監督が何人もいるという話を聞いたんです。彼らがやるのなら、自分が撮りたい、誰が(他の人に)やらせるかと。それで映画化するなら、ぜひ自分にやらせてほしいとお願いしました」

 実は、原作者の金原ひとみとは、相思相愛な関係にあった蜷川監督。金原曰く
「私は10年くらい前から、蜷川さんの舞台を拝見してて、美意識というか、素晴らしい世界を作られる人だなと思ってました。そしたら、映画化のお話をいただいて。それで、『蜷川さんだったらいいよ』ってちょっと言ってみたら、撮ってくださることになって。ピン・ポイントで狙ってました(笑)」
 完成した映画の感想についてはこう語った。
「やはり、人ごととは思えなくて。映画は蜷川さんのものだと思ってましたが、最初は気恥ずかしくて集中できなかったけど、次第に蜷川ワールドに引き込まれていきました。原作に忠実でしたが、蜷川さんの中の新たなものが加わって、素敵な映画になったなと」
「ICUに入院してた時の体験が
自分の背中を押してくれたかなと」
(吉高由里子)


 主演に大抜擢された、主人公ルイ役の吉高由里子は、今回舌にピアスを入れたり、刺青をしたりと人体改造をするというハードな役柄を大熱演。
「痛みを感じて生きる実感が湧くというお話でしたが、原作を読んだのがちょうどオーディションの頃で、実は交通事故に遭って。ICUに入院してた時、今まで生きてて感じたことのない感情を感じたんです。その体験が自分の背中を押してくれたかなと。ひとりでベッドから起き上がれなくて、もがいてた時、ちょうどそんなことを考えてました」

 狂気を秘めながらも無邪気なアマ役を好演した高良健吾。
「アマという役は今までやった中でいちばん違和感のある役でした。蜷川さんに『お前の得意で好きな芝居ばかりするんじゃない』と言われて、そうかと初めて気づかされて。その後、『恥知らず!』とも言われて。でも、確かにそうだなと思って。だからそこから、その円から出てみようかなと思いました」

 そしてサディストの彫り師・シバ役を演じたARATA。
「僕は、今回の役を若者と断定する以前に、人間なら誰しも痛みを感じることによって学習し、生きていることを実感していくのかなと思いました。その中でも、あの3人は痛みに関して、センシティブに感じる3人だったのかなと。だから特別な存在ではなく、日常にいる少年や青年たちだと受け止めていました」

 その3人を演じた彼らが、それぞれ共演した感想について語ってくれた。吉高由里子は
「常に3人でいましたが、その距離感が心地よくて。黙っててもしゃべってもその空間がとても心地よかったです」

 高良は、はにかみながらこう答えた。
「吉高さんもARATAさんも本当に素敵な方で、刺激のある方で、すごく面白かったです。
 吉高さんは、ルイとしてそこにいたというか。ARATAさんもそうでした。僕は恥かしがったりしてたので」

 ARATAもふたりに対してこう語った。
「高良くんは繊細な人柄で、演技も繊細で、僕にはとても気持ちよく馴染む感じで、吉高さんは本当に体を張ってて、現場でいちばん頑張ってたので、その姿を見ると、こちらもやっぱり……。現場では引っ張っていってもらったかなと」

 そんな3人の言葉を受けて蜷川監督もこう3人を絶賛。
「撮影はとても楽しかったです。僕が3人にそれぞれ少し窮屈な思いをさせると、自在に動き始めるので、それを撮るのが楽しくて。わくわくして夢のように楽しい日々でした。演劇では味わうことができないような。大勢の中で選んだ優秀な連中でしたからね」
 「恥知らず!」と言ったことについては
「忘れてましたよ。ま、たまには口が滑ることがあるでしょう。高良くんは少し蹴るといいんです(笑)。でも、吉高くんもARATAくんもみんな一生懸命で。と言うと照れる3人なんですが」

 原作者からのリクエストは特に入らなかったと言う。
「僕は映画は第二芸術だと思ってるので、原作の良さを損なわずに、文体を活かして映画を撮れたらいいなと思っただけで」

 また本作の世界観について蜷川監督はこう語った。
「僕はこの世界がとても好きでした。もうひとつ言うと、現在の若者たちが、普通名詞とつきあっていくと、いつか固有名詞に突き当たる。そこに、我々の時代のリアルがあるんじゃないかと思ったんです。続発してる事件や、我々が直面してる携帯やメールなどの間接的コミュニケーションなどの問題がありますが、それらを突き進んでいくうちに、固有名詞に突き当たることになるのかなと。そういう意味で、本作が若者にとって刺激的な作品になればいいなと思いました」

 72歳にして若者の心の葛藤や移ろい、苦悩をスタイリッシュに、かつリアルにつむぎ出した蜷川監督。そして、蜷川ワールドを渾身の思いを込めて体現したメイン・キャストの3人。原作者も太鼓判を押した本作を、ぜひスクリーンでごらんあれ。

(取材・文/MovieWalker山崎伸子)



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