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2008.8.8(金)更新
【単独インタビュー】
40歳手前の人生リセット・ムービー「同窓会」でタッグを組んだ
サタケミキオと永作博美が語るイマドキの“大人”って?
【単独インタビュー】40歳手前の人生リセット・ムービー「同窓会」でタッグを組んだサタケミキオと永作博美が語るイマドキの“大人”って?
本作は、「花より男子」シリーズなどで注目の脚本家サタケミキオの初監督作であり、もうひとつの顔である俳優・宅間孝行の映画初主演作でもある。仕事に結婚に成功した中年男が見舞われる危機を、笑いと涙が満載のドラマチックな展開で描き出す。
【単独インタビュー】40歳手前の人生リセット・ムービー「同窓会」でタッグを組んだサタケミキオと永作博美が語るイマドキの“大人”って?
本作のヒロイン雪役の永作博美。現在ドラマ「四つの嘘」が放映中だし、オムニバス映画「R246 STORY」の中のユースケ・サンタマリア監督作「弁当夫婦」や、中嶋莞爾監督作「クローンは故郷をめざす」が待機中で、10月には主演舞台も予定!とひっぱりだこ
【単独インタビュー】40歳手前の人生リセット・ムービー「同窓会」でタッグを組んだサタケミキオと永作博美が語るイマドキの“大人”って?
今、脂がのってるアラ40世代のふたりの勢いを実感する本作。観終わった後、実にハッピーになれる映画に仕上がった
【単独インタビュー】40歳手前の人生リセット・ムービー「同窓会」でタッグを組んだサタケミキオと永作博美が語るイマドキの“大人”って?
若手女優と浮気中の映画プロデューサー、克之が妻の雪と離婚することに。自ら経営する映画会社は成功のチャンスを迎え、映画製作に奔走するが、雪が重い病気にかかっている事が判明し、その後会社も経営の危機に陥る
【単独インタビュー】40歳手前の人生リセット・ムービー「同窓会」でタッグを組んだサタケミキオと永作博美が語るイマドキの“大人”って?
キーワードは「同窓会」。克之と雪、そして回りの同窓生たちとの交流、そして彼らの過去も丁寧に織り込まれている
【単独インタビュー】40歳手前の人生リセット・ムービー「同窓会」でタッグを組んだサタケミキオと永作博美が語るイマドキの“大人”って?
■「同窓会」は8月16日(土)よりシネマート新宿ほかにて全国公開
[c]2008「同窓会」製作委員会
【サタケミキオ監督(俳優:宅間孝行 たくまたかゆき)プロフィール】
1970年、東京都生まれ。1997年、俳優養成所の仲間と共に劇団「東京セレソン」を旗揚げ、主宰兼役者として活動。その後2001年に劇団「東京セレソンデラックス」と改名し、主宰、作家、演出、役者を担当する。また、脚本家サタケミキオとしても活動。ドラマ「花より男子」(2005/TBS系)が大ヒット。続編のドラマ「花より男子2」(2007/TBS系)や、現在大ヒット中の映画「花より男子 ファイナル」(2008)も手がける。その他の脚本担当作に映画「ヒートアイランド」(2007)、「東京セレソンデラックス」の舞台を連続ドラマ化し、ギャラクシー賞マイベストTV賞グランプリを受賞した「歌姫」(2007/TBS系)がある。また、俳優・宅間孝行としても活動。「タイガー&ドラゴン(2005/TBS系)、「今週、妻が浮気します」(2007/CX系)、「鹿男あをによし」(2008/CX系)、映画「バッシュメント」(2005)、サタケミキオが脚本を手掛ける深夜ドラマ「魁!セレソンDX」(2006/TX系)では主演を務めた。現在、TBSラジオ「サタケミキオと宅間孝行」のパーソナリティー、毎週木曜日深夜番組「映画の達人 filmania」(CX系)のMCを務めている

【永作博美 プロフィール】
ながさくひろみ 1970年、茨城県生まれ。1994年ドラマ「陽のあたる場所」(CX)で本格的に女優活動を開始。以後ドラマ「青い鳥」('97/TBS系)や「週末婚」('99/TBS系)、NHK大河ドラマ「功名が辻」(2006)、ドラマ「四つの嘘」(2008/EX系)など数多くの作品に出演。舞台にも、「ふたたびの恋」(演出:宮田慶子)、「LAST SHOW」「ドラクルGod Fearing Dracul」(作・演出:長塚圭史)など、積極的に出演。映画界へは、2003年に黒沢清監督作「ドッペルゲンガー」で進出。豊田利晃監督作「空中庭園」(2005)、石川寛監督作「好きだ、」 (2006)、園子温監督作「気球クラブ、その後」(2006)、吉田大八監督作「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(2007)、行定勲監督作「クローズド・ノート」(2007)ら、気鋭の監督作品に次々と出演。「腑抜け〜」の演技では2007年度キネマ旬報ベスト・テン、ブルーリボン賞などの映画賞5冠を総なめにした。また、主演映画である井口奈己監督作「人のセックスを笑うな」 (2007)が大ヒットを記録。オムニバス映画「R246 STORY」の中のユースケ・サンタマリア監督作「弁当夫婦」が8月23日(土)公開予定、そのほか中嶋莞爾監督作「クローンは故郷をめざす」が待機中。10月には、パルコ劇場で主演舞台の公演が控えている。

【STAFF&CAST】
監督・脚本:サタケミキオ 出演:宅間孝行 永作博美 鈴木砂羽 二階堂智 阿南敦子 飯島ぼぼぼ 尾高杏奈 兼子舜 渡辺大 西村清孝 北村一輝 佐藤めぐみ 伊藤高史 戸次重幸 片桐仁 渡辺いっけい 兵藤ゆき 中村獅童 うつみ宮土理 笑福亭鶴瓶(2008エスピーオー)105分
>> 公式サイト

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 主人公かっつは、映画プロデューサーとして絶好調、私生活でも美人女優と浮気して、ついには初恋の相手だった妻と離婚。そんな調子に乗っていた主人公が、気がついたら人生・下降線を辿っていた。世間で何かと話題の“アラウンド40”の主人公が、大人になりきれない自分の人生をリセットする、泣けて笑える映画「同窓会」が8月16日に公開される。「花より男子ファイナル」(2008)の人気脚本家であり、劇団「東京セレソンデラックス」の主宰サタケミキオが監督・脚本・主演(俳優名=宅間孝行)の3役をこなす。主人公の初恋の相手で、妻・雪をサタケと同年で、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(2007)でブルーリボン賞を始めとする各映画賞を総なめにした永作博美が演じる。
「おそらく観た人は僕の自伝的な半生の
作品だと当然考えると思うんです」
(サタケミキオ)


 大ヒット・ドラマ&映画「花より男子」シリーズを手掛けているとはいえ、映画監督としてはこれがデビューとなるサタケ。周りから次のようにアドバイスされたと話す。
「『現場のカメラマンさんと助監督さんは気心が知れた人じゃないと厳しいよ』っていろんな人にアドバイスされましたね。でも実際には、僕は全員、初対面の方と組んだんです。だからすごく気を遣いましたね。実は現場のスタッフで僕の劇団の芝居を見たことがある人は誰もいなかったんです」
 永作自身は、以前から「東京セレソンデラックス」の芝居のファンであったと言う。
「以前はサタケさんのお芝居を客として見ている立場だったので、そんなにお話をする機会はなかったんです。でも今回ご一緒させていただいたら、最初から最後まで頭の中で構想ができていて、進めていく方なんだなと思いましたね。質問を投げかけると、すぐに的確な答えが返ってくるので、役者としてはやりやすかったです」

 そんな永作からの褒め言葉を間近で聞いて、照れまくるサタケ。しかし主人公が昇り調子の映画プロデューサーという設定には、どうしてもサタケ自身の私情が含まれた、自叙伝的なところがあるのではないか?という思いが拭いきれない。そこで「サタケさん自身を投影させている部分はあるのか?」と突っ込んで聞いてしまう。
「おそらく観た人は初主演、初監督だから、自伝的な半生の作品なのだろうと当然考えると思うんです。でも僕は、自分で脚本を書いて演出して主演するということを、劇団で10年くらいやってきているんです。すでにさんざん自分を投影させてきたので、今更って感じなんですよね。今回の作品は、『脚本を書きませんか?』っていう話から入ったもので、自分が主演、監督することは前提ではないんです」
 と、あえなく自叙伝説は否定されてしまったのだが、永作が主人公とサタケの共通点を「大きな声で言えないけれど…」と言いながら教えてくれた。
「基本、人中心で動いていて、大人なのに大人になりきれていない感じは、まことに残念ながら、『あー、サタケさんだなー』という感じはしますね(笑)。でもどんなに今回の役に情けない部分がたくさんあっても、現場では常に引っ張ってくださるので安心感はあるんです」
「高校時代と今では目線が違う。そのバランスを
取ることが、方向性を決めていくと思う」
(永作博美)


 40歳というと、世間では中間管理職と呼ばれ、安定した生活を送る、誰もが“大人”だと納得する年齢である。でもこの作品に出てくる登場人物は、40歳を目前にしてなお素直になれず、愛することがわからなくなっている。自分自身を振り返っても、“大人”と胸を張るにはその資格がないような気がして仕方ない。実年齢でも「アラウンド40」のお2人は、この世代をどう思っているのだろうか。
「かっつは、もうダメなヤツですよ。一生懸命で、それが返って愚かで滑稽という理屈になるんですけれど…。でも割と世の中の男の人って、『そんなにしっかりしてねーよ』って思っているんです。僕らが子供のころに見ていた40歳と、大学生になったとき、30になったとき、そして40間近になってみると40歳というのは全然違う。もっと大人らしくあるべきだと思っていたけれど、実はもっと子供だったり、情けなかったり、大したことなかったりするということが何となくわかってきました」とサタケ。
 すごーくわかるという感じで、ずっと頷いていた永作は、高校時代には「40歳なんてただのオジサン、オバサンだと考えていたように思う」と話す。
「高校時代に見ていた目線と今では全然違うんでしょうね。でもそのバランスを取っていくことが、30歳後半や40歳での進むべき方向性を決めていくんだと思います」

 「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で大好評企画だった「勇気を出して初めての告白」が、ゆき姐こと兵藤ゆきの出演により、劇中で再現され、駄菓子屋の人気商品チェリオ、告白はもちろん携帯ではなくて手紙、ケンカ上等のヤンキー全盛と、ビバ!80’sという側面を持つ。ちなみにお2人の高校時代の夢は?
永作「高校時代の夢は、幼稚園の先生でした。だから高校時代の自分が今の自分を見たら、おそらく『何で? そんなことしたかったっけ?』って言うと思います。あまりにも方向が変わったから、高校時代の自分はおそらくビックリするんじゃないかな」
サタケ「僕は、高校時代の自分が見たら、多分『もうちょっと頑張れ』って言うんじゃないかな。この前ユースケさん(ユースケ・サンタマリア)と話していて、『目立つことができれば何でもよかったんだよね、俺達』ってお互い納得したんです」

 この作品にはある複雑な仕掛けがいくつか施されている。その仕掛けは、詳しくは言えないが誰もが陥る過ちで、そしてそれに気がつかない人もいるというものだ。サタケ曰く、「自分はそんなことないって言っている人に限って多いんじゃないかな」ということなので、よーく自分の胸に手を当てて考えてみよう。

 すべてを失って、それでも取り戻そうとする愛の形に、笑って泣けて、そして自分自身も救われる想いがする本作。最後に見どころを伺った。
サタケ「難しいことを考えずに自分の大事な人と観て、温かい気持ちになってもらえれば嬉しいです。見どころは、エンディングの永作さんの可愛らしさです!」
永作「イマドキ珍しいくらい安心して観ることができる映画です。だって観終わった後に、爽快感が生まれて、嫌な気分で帰ることは絶対ないですから。人生イロイロあるけれど人を信じていいのかな、って思ってもらうためにも、ぜひ観て欲しいなと思います」

 ×(バツ)が付いたことから始まる人生のリセット・ムービー。人情味あって、バカみたいに一生懸命で、真っ直ぐだから滑稽で、愛おしい登場人物たち。サタケから「愛について考えてみないか」と、ちょっと恥ずかしがりながら、それでもマジメで直球のメッセージを受け取ってみたい。

(取材・文/筧みゆき)


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