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2008.9.1(月)更新
【インタビュー】
大島弓子の自伝的エッセイ漫画の映画化「グーグーだって猫である」
小泉今日子、上野樹里、加瀬亮が、猫と吉祥寺ロケを語る
【インタビュー】大島弓子の自伝的エッセイ漫画の映画化「グーグーだって猫である」小泉今日子、上野樹里、加瀬亮が、猫と吉祥寺ロケを語る
左から・加瀬亮、小泉今日子、上野樹里
【インタビュー】大島弓子の自伝的エッセイ漫画の映画化「グーグーだって猫である」小泉今日子、上野樹里、加瀬亮が、猫と吉祥寺ロケを語る
主人公の天才漫画家・麻子先生役の小泉今日子。劇中、猫と息がぴったりだが、実際に家でも猫を飼っていると聞いて納得。「目が覚めた時に、必ず目に入る位置にいてくれる。おかあさんみたいで、やさしいなあと」と猫に対する愛情を語った
【インタビュー】大島弓子の自伝的エッセイ漫画の映画化「グーグーだって猫である」小泉今日子、上野樹里、加瀬亮が、猫と吉祥寺ロケを語る
麻子先生のアシスタント、ナオミ役の上野樹里。犬を飼っている上野だが、撮影後に猫も飼い始めてしまったとか。「映画がきっかけで、ずいぶん悩んだけど猫を飼っちゃいました。猫が犬に猫パンチをしたりしてますが、仲いいほうだと思いますね」
【インタビュー】大島弓子の自伝的エッセイ漫画の映画化「グーグーだって猫である」小泉今日子、上野樹里、加瀬亮が、猫と吉祥寺ロケを語る
麻子先生と恋の予感を感じさせる青自役に加瀬亮。現場では小泉の猫の扱いに感心したという。「僕は現場でどうしようって思いましたけど、小泉さんはぜんぜん平気そうで。さすが、違うなと」
【インタビュー】大島弓子の自伝的エッセイ漫画の映画化「グーグーだって猫である」小泉今日子、上野樹里、加瀬亮が、猫と吉祥寺ロケを語る
天才漫画家の麻子(小泉今日子)は愛猫を亡くして以来、スランプ状態に。そんななか、彼女はペットショップで一匹の子猫に心ひかれ、飼うことにする。麻子は、その猫を「グーグー」と名づける
【インタビュー】大島弓子の自伝的エッセイ漫画の映画化「グーグーだって猫である」小泉今日子、上野樹里、加瀬亮が、猫と吉祥寺ロケを語る
公園で迷子になったグーグーを見つけてくれたのは、ひょうひょうとした青年・青自(加瀬亮)。麻子は青自に惹かれていく
【インタビュー】大島弓子の自伝的エッセイ漫画の映画化「グーグーだって猫である」小泉今日子、上野樹里、加瀬亮が、猫と吉祥寺ロケを語る
麻子を慕うアシスタントのナオミ(上野樹里)。勝気だけど繊細な性格が魅力的だ
【インタビュー】大島弓子の自伝的エッセイ漫画の映画化「グーグーだって猫である」小泉今日子、上野樹里、加瀬亮が、猫と吉祥寺ロケを語る
麻子のアシスタント4人。森三中と上野樹里は、撮影中よく行動を共にし、“森四中”と呼ばれていたとか。これは、吉祥寺の肉屋「佐藤」のメンチカツを4人でほおばっているところ
【インタビュー】大島弓子の自伝的エッセイ漫画の映画化「グーグーだって猫である」小泉今日子、上野樹里、加瀬亮が、猫と吉祥寺ロケを語る
■「グーグーだって猫である」は9月6日(土)よりシネマライズ、シネカノン有楽町2丁目、新宿武蔵野館、池袋HUMAXシネマほか全国ロードショー
[c]2008「グーグーだって猫である」フィルム・コミッティ
【小泉今日子 プロフィール】
こいずみきょうこ。1966年、神奈川県生まれ。1982年にデビューし、女優として歌手として多彩な才能を発揮。映画は1983年に雀洋一監督作「十階のモスキート」でデビュー。その後、西川克己監督作「生徒諸君!」(’84)、中原俊監督作「ボクの女に手を出すな」(’86)、和田誠監督作「快盗ルビィ」(’88)などで主役を好演。1998年には本広克行監督作「踊る大捜査線 THE MOVIE」で、強烈な印象を残す。その後、故・相米慎二監督作「風花」(2001)、滝田洋二郎監督「陰陽師」(2001)、関口現監督「SURVIVE STYLE 5」(2004)などに出演。2005年の豊田利晃監督作「空中庭園」ではブルーリボン賞など数々の映画賞で主演女優賞を受賞。以降の主な出演作に、根岸吉太郎監督「雪に願うこと」(2005)、土井裕泰監督「涙そうそう」(2006)、「ユメ十夜」内・実相寺昭雄監督作「第一夜」(2007)、平山秀幸監督「やじきた道中 てれすこ」(2007)、三木聡監督「転々」(2007)などがある。岩松了演出の舞台「恋する妊婦」(2008)などにも出演し、多方面で活躍。幅広い世代からの支持を集め続けている。また、黒沢清監督「トウキョウソナタ」が9月27日公開予定

【上野樹里 プロフィール】
うえのじゅり。1986年、兵庫県生まれ。2001年にCMでデビュー。2002年NHK「生存、愛する娘の為に」でテレビ・ドラマ・デビュー。その後、佐々部清監督作「チルソクの夏」(2004)、NHK連続テレビ小説「てるてる家族」(2003〜2004)など数多くの作品に出演。映画では、2004年に初の映画主演作となった矢口史靖監督作「スウィングガールズ」で日本アカデミー賞新人俳優賞など数多く受賞。2005年は、三木聡監督作「亀は意外と速く泳ぐ」、本広克行監督作「サマータイムマシン・ブルース」、2006年は小田一生監督作「笑う大天使」、佐々部清監督作「出口のない海」、安田真奈監督作「幸福のスイッチ」、熊澤尚人監督作「虹の女神Rainbow Song」に出演。テレビ・ドラマ「のだめカンタービレ」(CX/2006)、「ラスト・フレンズ」(CX/2008)などのドラマでも人気を博す。2008年は、古厩智之監督作「奈緒子」で主演。本作の犬童一心監督とは「ジョゼと虎と魚たち」(2003)に続き2本目の顔合わせとなる。また、萩生田宏治監督作「コドモのコドモ」が9月27日(土)に公開予定

【加瀬亮 プロフィール】
かせりょう。1974年、神奈川県生まれ。2000年に石井聰亙監督作「五条霊戦記」で映画デビュー。2004年に熊切和嘉監督作「アンテナ」に主演。同年、李相日監督作「69-sixtynine-」、石井克人監督作「茶の味」、是枝裕和監督作「誰も知らない」など、9本もの作品に出演。2005年も井筒和幸監督作「パッチギ!」、李相日監督作「スクラップヘブン」、ANIKI監督作「カスタムメイド10.30」、2006年は石川寛監督作「好きだ、」、是枝裕和監督作「花よりもなほ」、高田雅博監督作「ハチミツとクローバー」、クリント・イーストウッド監督作「硫黄島からの手紙」などの話題作に出演。2007年は周防正行監督作「それでもボクはやってない」に主演、その他、荻上直子監督作「めがね」、三枝健起監督作「オリヲン座からの招待状」などに出演。2008年は「犬と私の10の約束」、「山のあなた 徳市の恋」、「ぐるりのこと。」、「R246 STORY」内・浅野忠信監督作「224466」、「TOKYO!」内・ミシェル・ゴンドリー監督作「インテリア・デザイン」に出演。待機作は「パコと魔法の絵本」、「東南角部屋二階の女」(9月20日公開)、森淳一監督作「重力ピエロ」(2009年春)

【STAFF&CAST】
監督・脚本:犬童一心 原作:大島弓子 出演:小泉今日子 上野樹里 加瀬亮 大島美幸 村上知子 黒沢かずこ 林直次郎 伊阪達也 小林亜星 松原智恵子(2008アスミック・エース)116分
>> 公式サイト
予告編[グーグーだって猫である]
完成披露舞台挨拶(7分09秒) [グーグーだって猫である]
>> 「グーグーだって猫である」上映スケジュール
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「樹里ちゃんがホッペをなめられるシーン
とかも3〜4時間かかったよね」
(小泉今日子)


 かわいい〜。猫好きじゃなくても、小泉今日子と猫の愛らしいビジュアルを見ただけで、メロメロになりそう。本作は「綿の国星」など数多くの名作を生み出してきた少女漫画界の巨星・大島弓子の自伝的エッセイ漫画を、「眉山 びざん」(2007)の犬童一心監督が映画化した「グーグーだって猫である」だ。
 天才漫画家・麻子と飼い猫、そして彼女を囲む吉祥寺に住む人々の日常が、ほのぼのとユーモラスに、時にリアルでシビアな目線を交えつつ、生き生きと切り取られている。
 そんな本作で、主人公の麻子を演じた小泉今日子と、アシスタントのナオミ役の上野樹里、麻子先生と交流をもつ青自(せいじ)役の加瀬亮に、本作での撮影裏話をたっぷりと聞いてみた。

 まずは、完成した映画を観たご感想から。
小泉「吉祥寺という町の中にいろんな人や生き物が住んでて、街自体のエネルギーや物語がぶわーっといきなり広がっていって宇宙から見てるような感覚になる。どこまで広がっていっちゃうんだろうって思いながら見てたら、すとんといいところに着地する、そんな映画かなと。観た時、嬉しかったですね」
上野「現場が楽しかったなって思って見ました。アシスタント(森三中たちとの)のシーンとか。テストが終わって、インスタントラーメンにお湯を注いでみんなで待ってたら、本番だと呼ばれたので行って。終わってから伸びきった麺を食べたり。『昼休憩入ります!』って言って4人で食堂へダッシュしたり」
小泉「瞬く間にいなくなってたよね。外をぱっと見ると、4人が走る後ろ姿が(笑)。しかもすでに食堂に着く手前にいて。“森四中”って言われてた」
上野「大島さんが『うま!うま!』て言うのを聞いてたら、本当においしそうに見えてくるんです(笑)」
小泉「つられてケーキ4個くらい食べてたこと、あったよね」
上野「佐藤(吉祥寺の名店)のメンチカツが出てくるシーンも『うま!うま!』と言って食べてたし、近くのケーキ屋さんのケーキも食べたし。本当に溶け込んでて、すごく楽しかったと思います」
 そんな上野の話をニコニコしながら聞いていたキョンキョンは、現場についてこう語ってくれた。
小泉「私は今回、いろんな時間を過ごしました。たとえばアシスタントの子たちといると、本当にむしゃむしゃごはんを食べてる生命力みたいなものに喜びを感じたし。加瀬さん扮する青自くんといる、静かだけどドキドキしてる時間だったり、みんなといるのにひとりだけ空想の世界に入ってる時間だったり、いろいろと味わえる現場でした」

 麻子先生と青自との出会いも印象的だ。井の頭公園で迷子になり木に登っていたグーグーを青自がつかまえて麻子先生に渡してあげるというシーンだ。
加瀬「あのシーンは猫が大変でしたよ」
小泉「撮り直しをした日もありました。私の衣装から何からビリビリになるくらい猫が怖がっちゃって。もう、傷だらけになって『今日は無理だね』って方針を変えたんです」
加瀬「その時、小泉さんが微動だにしなかったところを見て『猫を飼ってる人だな』って思いました。僕はその状況にどうしようって思いましたけど、小泉さんはぜんぜん平気そうで(笑)」
小泉「出会いとしてはいい出会いですが」
 撮影中に、猫が寝ちゃったりしたこともあったと言う。
小泉「小さいグーグーや大きいグーグーなど、いろいろといたんですが、小さい子は、まだ生きることの怖さを知らないから、撮影中に寝ちゃったりするんです。本当にかわいかった」

 今回役者陣に負けず劣らず(!?)の名演技を見せてくれている猫たち。もちろん、撮影は大変だったに違いないが、猫との共演はどうだったのか。
加瀬「僕はもうこの1回で(十分)……。素敵な映画ができたから、これで大丈夫だと(笑)」
小泉「猫って人間の思い通りになる動物じゃないから、私たちは“ニャン子先生”に忍耐力を鍛えられているのかなって。20テイクやっても私たちは同じお芝居を続けなきゃいけないし。でも、今回そういうことにせっかちじゃない人たちが集まっていたから大丈夫だったのかなと。これで、早く帰りたい人とかがいたら大変だったでしょうね」
加瀬「スタッフみんながニコニコしてましたし、プロデューサーも笑ってて。猫好きの人が集まってたから」
小泉「樹里ちゃんがホッペをなめられるシーンとかも3〜4時間かかったよね」
上野「撮影中、退屈だなとかは思わないんですよ。いいものがその一瞬撮れたらいいから、人の力で無理やり撮るとかは嫌だったし。そういう一瞬が来るまで、ここで寝ててもいいですか?みたいな感じでした(笑)」
小泉「監督もそうだったけど、トレーナーの方たちも、無理強いとかをしない人たちだったから、見ててストレスは感じなかったかな。無理やり注射打ってでもやらせるみたいだと、私たちの心は耐えられなかったけど、偶然を待てるくらいの余裕はもっていたから」
「悲しみや可笑しみ、喜びとか、生きてることの
醍醐味が全部詰まってるかなって思います」
(小泉今日子)


 その後、主演の小泉今日子と共演した感想を聞いてみた。
加瀬「小泉さんは、ずっとごいっしょしてみたいと思ってた方で、実際すごく心地よく現場にいさせていただきました。映画を観ても、自分より経験を重ねたものがすごくにじみ出てて、それがすごく励みになりました。
 上野さんは純粋と言うか、心が正しい気がする方なので、すごい共感をもって見てましたね」
上野「小泉さんはいっしょにいて、居心地がいいというか、落ち着くんですよね。変に頑張らなくてもいいし、なんか安心する感じですね。健気に1歩1歩、歩いてる方で、立ち止まったりもする。いろんな気持ちがわかる方だから、居心地がいいんだと思います。この人にはこういう面で接しようとかではなくて、全面をわかる人、知ってる人という感じでした。本作の前に『奈緒子』(2008)という映画をやってて、監督の古厩さんが吉祥寺が好きで住んでて、常にゆれてる人だったんです。同じ目線で悩んだり考えたりされてて。古厩さんも麻子に近いなと」

 最後に、本作の見どころをそれぞれに語ってもらった。
加瀬「文句なしに素敵な映画なんで、まるごとおすすめです。はい!(きっぱり)」
小泉「悲しみや可笑しみ、喜びとか、生きてることの醍醐味が全部詰まってるかなって思います。そして生きてるのってちょっと素敵!って思えるような気がします。生きにくいって思う人も世の中には多いと思うんですが、これらが全部なかったらつまらないんだよって。町も景色も生き物全部がエネルギーをもっているんだなって」
上野「こういうふうに生きられたら本当に素敵ですね。ナオミは、自分にはないものをもってる麻子先生に憧れてて、先生の絵をコピーして描くことはできるけど、物語を書く才能はないとか言ってたりするので、がんばって!と。私もナオミと同じ世代で、役者はできるけど、映画を作ったりとか、本を作ったりとかってできるのかなって思って。役者としての立ち位置でしか何もできないかもしれないし、もしかしたらできるかもしれない。分からないけど、全部受け止めてのんびり生きていきたいなと」
小泉「映画の中に、いろんな世代の人が共感できるキャラクターがいるのかなって気はしますよね。若者の群像もあるし、ひとりで生きている少し孤独な女の人生もあるし、全部入ってる。生きることや死ぬことなど、いろいろと詰まってるから、どんな世代の人が見ても、何かこうポケットにいれて帰れる感じがします」

(取材・文/MovieWalker山崎伸子)


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