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| 映画「エグザイル/絆」(2008)に出演しているアンソニー・ウォン(右)とフランシス・ン(左) |
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| サングラスを取るとこんなに愛らしい目をしているアンソニー。とっても気さくに質問に答えてくれるその姿は紳士そのもの。ちなみにカラオケではかな〜り古い歌ばかり歌うのだとか |
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| 日本でも女性ファンの多いフランシス・ン。この笑顔を見ればそれも納得! 作品ごとに髪型が変わることでも有名だが、ここまで髪を伸ばしたのは初めてとのこと |
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舞台は、返還間近のマカオ。かつて仲間だった5人の男たちが、今は立場を違えて対立し合っていた。ボスを狙撃して逃亡したウーを追う2人と、ウーを守ろうとする2人。再会が銃撃戦となり、運命の歯車が動き出す。だが、男たちは最後の最後、かつての「絆」を守ろうとする――。
[c]2006 Media Asia Films (BVI) Ltd. All Rights Reserved. |
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12月より、シネマスクエアとうきゅう、シアター・イメージフォーラムほか全国ロードショー
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【STAFF&CAST】
製作・監督:ジョニー・トー 出演:アンソニー・ウォン フランシス・ン ニック・チョン ロイ・チョン ラム・シュ ジョシー・ホー サイモン・ヤム リッチー・レン(2006香・中/アートポート)109分 PG-12
■12月6日 シネマスクエアとうきゅう、シアター・イメージフォーラムほか全国ロードショー

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「脚本どころかストーリーも説明もなし。 僕がみんなをなだめる役さ」 (アンソニー・ウォン)

昨年の第8回東京フィルメックスでは数十分で前売券が売り切れ、香港映画ファンのみならず映画ファン待望のジョニー・トー監督の「エグザイル/絆」が、いよいよ12月より公開される。
公開に先駆け、主演のアンソニー・ウォンとフランシス・ンの2人が揃って来日を果たした。
「ザ・ミッション/非情の掟」(’99)、「インファナル・アフェアII 無間序曲」(2003)などで共演している2人は、会見中の息もぴったり。本気なのか冗談なのか判らない絶妙な受け答えで会場を沸かせた。
「監督からは“『ザ・ミッション』の続編を撮りたいから”とだけ言われていたんだ。たとえるなら『ザ・ミッション』と『エグザイル/絆』では歩き方が違う。『ザ・ミッション』は香港のモデルの歩き方、『エグザイル/絆』は国際的モデルの歩き方なんだよ」とフランシスは笑う。
「脚本どころかストーリーも何の説明もないんだ。“今日はここに立って何をするの?”と他の(出演者)3人に聞かれるから、僕がいつも彼らをなだめる役さ。砂浜を下りるシーンでは、マルボロ(タバコ)のCMのようにと指示を出したんだ(笑)」とアンソニー。
そこで、「なぜ監督ではなくアンソニーに聞くの?」と質問したところ、フランシスいわく「監督に聞く勇気はないよ。アンソニーは聞けば喜んでくれるから(笑)」とのこと。
ジョニー・トー監督といえば、脚本がない撮影に加えて、なかなかOKを出さない監督としても知られている。
「アクションはワンテイクでOKだったよ。それ以外のドラマ部分は、誰かさんのせいでNGが…」とフランシスがアンソニーをチラリと見れば、
「その目つきで何を言いたいのか分かってる。あれは何回も修行のつもりで(演技)させたんだ」と、すかさずアンソニーが返し、会話のキャッチボールはまさに“あ・うん”の呼吸。 |
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「アンソニーはわざと酔っ払ったフリをする。 店の精算をしないで済むから」(フランシス・ン)

本作は映画の撮影として異例の9カ月という長い期間を掛けて撮影された。しかも彼らはその期間、完全拘束だったというから驚きだ。
「9カ月間の撮影中、4人は他の仕事ができなかった。これは僕たちにも香港映画界にとっても辛いことだよ。なぜなら、僕たち4人は黒社会を描いた映画に無くてはならない俳優だから、その間、香港では黒社会映画を作れなかったんだよ(笑)」とフランシスはジョークを飛ばす。
また、9カ月間撮影を共にするうちに、共演者たちの間には映画同様“絆”が生まれたようで、4人それぞれに役割分担が決まっていたそうだ。
「アンソニーはおいしい精進料理とか広東料理の店に連れてってくれる役。ロイ(チョン)はカラオケ係。ラム(シュ)は明日の仕事があるかどうか監督に聞いてくる係。僕?僕はカジノでブラブラ(笑)」とフランシス。「ロイは大変な役回りだよ。いつも違うカラオケ屋を回るんだから。アンソニーが古い曲ばかり選ぶからね! あと、アンソニーは(店を出る時に)わざと酔っ払ったフリをするんだ。そうすれば精算せずに済むからね」とも。
それを聞いたアンソニーが、「フランシスはいつも僕より若いと言い張ってるけど、僕がどんなに古い歌を歌っても全部知ってるんだよ」と反撃(?)する一幕も。
出演者同士の絆を深める作戦なのか、監督はキャストと交流しなかったとフランシスは冗談めかして語る。
「監督はこっちで1人でバーベキュー、僕らは反対側でしゃぶしゃぶ。撮影の時はその真ん中に集まって、終わったらまた自分たちの場所に戻る。だいたいこんな感じで過ごしたよ」
4人の殺し屋たちが組織から追われ、逃避行する中で、仲間同士の絆を深めていく「エグザイル/絆」。トー監督らしく、じっくりと撮ったアクションシーンのかっこよさはもちろんのこと、男同士の友情もクールに描かれる。
最後にトー監督からのメッセージとしてアンソニーが、「男気があってかっこいい映画だというみなさんには申し訳ないけれど、監督が言うには、(主要登場人物)4人とも主婦みたい、だと」と謎な発言も。
とはいえ、こんなにオトナな男の色気がぷんぷん漂う作品もそうそうお目にかかれないはず。この色気はぜひスクリーンで体感してほしい。
(取材・文/ライター清水千佳) |
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