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| ふわっとした柔らかな雰囲気の物腰のともさかりえ |
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| 映画ではぶっとびの教育実習生を好演 |
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| 「1980」での舞台挨拶。左からケラリーノ・サンドロヴィッチ監督、ともさかりえ、蒼井優 |
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| ■12月6日(土)よりテアトル新宿ほかにて公開 |
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STAFF&CAST 監督:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演:ともさかりえ 犬山イヌコ 蒼井優 及川光博 串田和美 田口トモロヲ (2003/東京テアトル)123分
【プロフィール】 1979年、東京都生まれ。テレビドラマ「こら,なんばしょっと」(’92)でデビュー後、ドラマやバラエティ番組、CMなどを中心に活躍する一方で、シーナ・リンゴ作詞・作曲・プロデュースによるCD「少女ロボット」を発表したり、エッセイなどを執筆したりと多彩な才能を発揮。映画では、本広克行監督作「友子の場合」(’96)や利重剛監督作「クロエ」(2002)などに出演し、舞台も「犬を使う女〜スター誕生より〜」(’99)や「トランス」(2000)、ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出「SLAPSTICKS」(2003)などを踏んでいる。また、林海象・廣木隆一・緒方明監督らによるショートドラマ「青×黒×白の女」が2004年1月2・3日の24時〜24時55分にオンエア予定

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「私はKERAさんって理数系だと思います。なぜなら緻密に計算された脚本で演出をされるから」

演劇界の鬼才・ケラリーノ・サンドロヴィッチが、華麗かつ大胆不敵に映画界にのろしを上げた! 初監督作「1980」である。これまで演劇ユニット「ナイロン100℃」やニューウェイブ・テクノバンド「有頂天」で多数の心酔者を牽引してきたKERAが、映画というフィールドで初勝負をするというのだから大いにそそられる!
映画の舞台はエネルギッシュな80年代。同じ学校で、女子高生、教師、教育実習生というそれぞれ違う立場にある3人姉妹と、周りの人々の間でつむがれる、ちょっぴり可笑しくてあたたかな人間模様。そんな姉妹のひとりで、“脱アイドル”を図った教育実習生のレイコに扮したのが、ともさかりえだ。この異常に惚れっぽい“不思議ちゃん”を、セクシーかつチャーミングに好演した彼女に、インタビューをしてみた。
すでに2003年1月、KERAの作・演出による「SLAPSTICKS」という舞台を経験済みの彼女。でも、映画のオファーをされたのはこの舞台稽古に入る前だったという。 「まず台本を読ませていただいたら、すごく面白くて。私はKERAさんの書く脚本の、独特の笑いや台詞のテンポが大好きなんです。それに初監督作って最初で最後だから、そんな記念すべき作品に出させていただけるのが嬉しかったからお引き受けしました」
そんな彼女が初めて経験したKERAの演出。犬山イヌコなど、勝手知ったるKERA組の俳優陣が名を連ねている現場で、最初は少しとまどったという。 「私はまず、KERAさんが要求される演技を基礎の基礎からやらなければいけなかった。基本的な役柄のベースは役者本人にゆだねても、イントネーションや間のとり方、言葉の感触などについては、とにかく細かくリクエストをされます。実際にKERAさんがお芝居して見せてくださるんですが、それがまたおもしろくて。でも、言われたように演じるのは難しかったです」
また、KERAの演出は映画においても舞台と同様に、クランクイン前にきっちりとリハーサルをして、枠組みをたててから撮影するというやり方だった。 「私は、通常たった1回の本番に向けてテンションを高めていくタイプなので、何度もテイクをとられたりするのはあまり好きではないのですが、KERAさんの演出は回数を重ねれば重ねるほどコツがわかってきて、身体で覚えていくんです。やればやるほどもっと応用した形が見つかる感じですね。なんていうか、KERAさんって理数系だと思うんですが、とにかく緻密に計算された脚本で演出をされる方なんですよ」 |
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「80年代はすべてにおいて人々が生き急いでいたような気がしますが、今とはまったくタイプの違う“豊かさ”も感じました」

映画の舞台は80年代。当然ながら1979年生まれのともさかりえにとって、その時代はあまりなじみのないものだったが、彼女はそれを冷静に分析している。 「ルービックキューブなどいろいろなアイテムが登場しても、触った記憶はあるけど、想い出の映像としてしか印象になくて、時代や出来事とは一致しなかったです。 でも実際に演じてみて、今よりも情報量の少ない時代ならではの面白さは実感しました。たとえば1個何かが流行ったり取上げられたりすると、みんながそれに飛びついて、それ以外はありえないというような宗教じみた方向性とかね。人々はすべてにおいて生き急いでいたような気がしましたが、今とはまったくタイプの違う“豊かさ”も感じました」
その時代がもつ“豊かさ”は映画にも反映されている。 「いい人も悪い人もみんなキュートな感じがします。KERAさんの脚本の登場人物がまさにそうなんですが、悲惨な展開でもその人たちを見る目は常にやさしいですね。それはケラさんの80年代に対する思い入れの強さもあると思いますが、根っ子にあたたかさがあるんです。それらをいい形で出せたらいいなと思いながら演じました」
そう真摯な表情で語る彼女。芸歴は長いが、いまだに現場では緊張が隠せないということで、今回の取材中も時々はにかみながらチラリと目線を泳がせる。でもそんな仕草がたまらなくキュートだ。また、だんだん軸足がしっかりしてきて、大人の女としての魅力も発してきたように思われる。今後も映画、演劇、舞台と、いろいろなフィールドで、ともさか流の愛らしいたくましさをもって活躍していってほしい。
(取材・文/編集部:山崎伸子) |
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