 |
|
田口ランディの同名小説の映画化「アンテナ」。主人公・祐一郎を注目の若手俳優・加瀬亮が熱演! (c)2003『アンテナ』パートナーズ |
|
 |
|
| 熊切和嘉監督。1974年、北海道まれ。大阪芸術大学の卒業製作の長編第1作「鬼畜大宴会」が第20回ぴあフィルムフェスティバルにて準グランプリを受賞。その人間描写が注目を集め、ベルリン国際映画祭などに正式招待される。続いて寺島進主演の「空の穴」('01)を監督。「アンテナ」('02)は長編3作目になる |
|
 |
|
| 左から熊切和嘉監督、脚本の宇治田隆史、音楽の赤犬リーダー・松本章。大阪芸術大学からの友人の3人は、トークも息がぴったり。ただ、いつもはツッコミ役の宇治田さんは、今日は頭痛のため活躍出来ず |
|
 |
|
<日本映画を語る>と題され行われたトークショー 「アンテナ」プロデューサー・佐々木史朗(左)と社会学者の宮台真司(右)。宮台さんは39度の熱を押しての来場。熱いトークショーでした |
|
 |
|
「アンテナ」イベント中で満席のロフトプラスワン 年配の女性から若い男女まで年齢層はさまざま。ひとりで来ている若い女性に声を掛けたところ「映画監督志望なんです。熊切監督作品が好きで」とのこと。にぎやかな赤犬ファンの女性グループもいました |
|
 |
|

>> 公式サイト |
|
MovieWalker「予告編・動画」一時閉鎖のお知らせ |
|
|
|
|
| MovieWalkerレポート TOPへ |
|
|
|
人気小説「アンテナ」待望の映画化 熊切和嘉監督が田口ランディに挑む!

“熊切和嘉監督が田口ランディの問題作「アンテナ」を映画化する”というニュースを初めて聞いた時から、私はずっと映画の完成を心待ちにしていました。なぜって原作「アンテナ」は、幼い頃自分の隣で眠っていた妹が失踪して以来罪悪感を持ち続ける青年が、SMの女王に出会うことによって解放される、というなんとも異様な物語。それを日本映画界の新鋭・熊切和嘉監督が映画化するというのだから期待せずにはいられません! そんな注目作「アンテナ」の公開前にイベントが開催され、熊切監督自身が同作について語ると聞いた私は、1月8日木曜の夜、仕事を放り出し会場の新宿ロフトプラスワンに駆けつけてしまいました。 まずは、「アンテナ」のプロデューサー・佐々木史朗さんと社会学者の宮台真司さんのトークショー。佐々木史朗さんといえば、ATG(アート・シアター・ギルド)の元代表で、大森一樹監督「ヒポクラテスたち」などを手掛けた名プロデューサー。かなり興味深い日本映画の話が繰り広げられました。 |
|
いよいよ熊切和嘉監督登場! 悪友3人がロフトプラスワンで暴れまくる?

続いて、熊切監督と監督の大阪芸大時代からの友人にして「アンテナ」で一緒に脚本を手掛けた宇治田隆史さん(実は映画にも出演!?)が登場。はじめふたりは、司会者からの質問に静かに答えていました。が、途中から大阪芸大の同級生で同作の音楽を担当した、赤犬の松本章(アキラ)さんが参加し、話はがぜんヒートアップ。しかもどちらかというと映画の話というよりも大学時代の話が中心に。 監督が「章とは同じ寮だったんだけど目も合わせてくれなかった。でもある日僕がバイクに乗ってるところを見て(章は)急に尊敬するようになった」と言えば、「大学時代は俺、テンション高すぎて全然記憶がない!」と答える章さん。赤犬のプロモーションビデオを熊切監督が撮影した時、血のりを使いすぎてギターの人が感電したなど、おもしろ話を披露。章さんの部屋が汚かったことをみんなで言い合ったりと少年のような3人(みなさんまだお若いですが)が微笑ましいです。 |
|
過去の大失敗にも懲りず ほろ酔いの熊切監督が語る

もちろん映画「アンテナ」の裏話もでてくる、でてくる! 「主演の加瀬亮くんとはいつか一緒に仕事をすると思っていた」と熊切監督。共通の友人がいて、ずっとふたりは気が合うと言われていたそう。その後「アンテナ」を監督することが決まり、初めて一緒に飲んだ日、加瀬さんは監督の家に泊まっていったというのだから、よほど意気投合して話しこんだのでしょう。 撮影の話になり、監督は「クランクインは宇治(=宇治田)のシーンからだった」と。宇治田さんは「出たいとは一言も言ってないのに、犯罪者か教祖どっちがいいと聞かれて…」。結局犯罪者役で「アンテナ」に一瞬出演してます。 映画の音楽については章さんからはこんな話が。「監督の指示は文学的。ここのかんじは“しずしず”でとか言う。で次の場面も“しずしず”(笑)」。結局はそんな言葉でも付き合いが長いので何となく分かるとのこと。すごい! そして最後に監督は、「鬼畜大宴会」の時もトークショーをここでやったんですが…とロフトプラスワンでの失敗談を披露。「一緒にイベントをした村松くん(※村松正浩監督。監督作「シンク」で第20回ぴあフィルムフェスティバルグランプリを受賞)のビデオクリップを見てたら酔いが回って(笑)。篠崎誠監督に絶対見に来て下さいねと言っておきながら、気が付いたらトイレで眠っていて篠崎監督が場を繋いでくれてました」。そんなことがありながらも今回も飲み続ける熊切監督。しかし酔いに比例し、テンションも上がっているようで、ファンからの質問にも熱意を持って答えていました。 ちなみに質問の内容は「次回作の構想は?」。監督は、「今日も宇治と考えていたのが、ウーパールーパーが出て来るかわいい作品。4月から撮影予定です。あとずっと前から考えているのは、アダムとイブのような話。冬から撮りたい」とのこと。う〜ん、冗談なのか本気なのか分からない…。でも本当に出来たら何だかおもしろそう(ですよね?)。 でもまずは公開中の「アンテナ」からチェック! 私も劇場に観に行きましたが、肉体的にも精神的にもものすごく痛みが伝わる映画です。何か、心にもやもやとしたモノを抱えている人は必見です。そして、私にも熊切監督が章さんに言った“しずしず”の意味伝わりました。みなさんもぜひ映画館で確かめてください。 (取材・文/木村恵子 ワークス・エム・ブロス) |
|

|
|

|
|