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2007年10月(第4号)
表ベスト
裏ベスト
選出作品一覧
浦崎浩實's PROFILE
 うらさきひろみ。映画評・劇評&物故者ライター(Obituarist)、「八重山日報」東京通信員。「母べえ」(2007)を見ながら、吉永小百合がわが同学年であることに改めて思い至った。彼女の健全好みは同年の者には常にあてつけがましく映ったが、その若さの保持は敬服すべきかも。
 “生涯の100本”シリーズだが、これまで大分古い映画を上げてきたけれど、連載第4回は一挙に現代に飛び、「トロイ」(2004)。この映画のかもし出す壮大な時間感覚と空間の無限の広がりは、陶然とさせ、その死屍累々に涙せずにはいられない。この物語のすぐ後に、エレクトラ事件が待機していることも念頭におくべし。

クリティック一覧
(50音順、敬称略)
秋本鉄次(映画評論家)
安藤智恵子(ライター)
稲垣都々世(映画評論家)
宇田川幸洋(映画評論家)
内海陽子(映画評論家)
馬場英美(ライター、エディター)
浦崎浩實(激評家=映画評・劇評)
江崎毅(MovieWalker編集長)
大森さわこ(映画評論家)
加藤久徳(映画ライター)
河原晶子(映画評論家)
黒田邦雄(映画評論家)
佐々木淳(フリーエディター&ライター)
塩田時敏(映画評論家)
品田雄吉(映画評論家)
ジャンクハンター吉田(文筆系会社経営者)
高崎俊夫(編集者)
高橋諭治(映画ライター)
高村英次(映画ライター)
滝本誠(評論家)
田中千世子(映画評論家)
暉峻創三(映画評論家)
轟夕起夫(文筆稼業)
永島浩(映画案内人)
永野寿彦(シネマ・イラストライター)
西脇英夫(映画評論家)
野村正昭(映画評論家)
増當竜也(映画文筆)
まつかわゆま(シネマアナリスト)
松島利行(映画評論家)
三留まゆみ(イラストライター)
皆川ちか(ライター)
みのわあつお(ポップ・カルチャー評論家)
宮城正樹(映画&音楽分析・評論家)
宮崎祐治(イラストレーター)
森直人(ライター)
山田宏一(映画評論家)
横森文(ライター&役者)
渡部実(映画評論家)
馬場英美(ライター、エディター) 江崎毅(MovieWalker編集長)

[2007年10月]浦崎浩實の試写室ランキング
※2007年9月15日(土)までに開催された試写室上映作品からクリティックが選出。
※おすすめコメントの中には、内容について核心に触れているものが含まれている場合があります。
浦崎浩實の2007年9月ベスト 浦崎浩實の2007年11月ベスト
表ベスト
私の胸の思い出
10/6(土)公開

作品紹介&上映スケジュール
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この作品を選んだクリティック

浦崎浩實  加藤久徳  塩田時敏

この作品のおすすめコメント
 身につまされる題材ゆえ観る前は気が重かったが、その反動もあったのか、望外の感銘に打たれた。深刻な部分とコミカルに流す部分の緩急がまことに巧みで、脚本と演出は並の力量ではない。ラストのロングショットはヒロインの自負心を象徴するかのよう。自分の乳房を「小さいながら大事にしてきたのに」とつぶやくシーンにも共鳴。私めも、形状こそ彼女のものと違え、小ぶりゆえ切なく、その働きに感謝し大事にしておりまするぞッ。

ヴィーナス
10/27(土)公開
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この作品を選んだクリティック

稲垣都々世  宇田川幸洋  浦崎浩實  河原晶子  高崎俊夫  まつかわゆま  宮崎祐治  渡部実

この作品のおすすめコメント
 老醜を演じるピーター・オトゥールに脱帽。老いてなお、若い女体への未練断ちがたい彼らに乾杯! 老人のそんな“好奇”を柔らかく受け止める娘たちよ、あなた達にも乾杯! 老いを私(たち)が受け入れ難いのは、身体の劣化ゆえではなく、世間に底流する“差別”を恐れるから。本作には不思議な平等感と“楽園”がある。
大統領暗殺
10/6(土)公開
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この作品を選んだクリティック

馬場英美  浦崎浩實  轟夕起夫  西脇英夫  まつかわゆま  松島利行  三留まゆみ  宮城正樹

この作品のおすすめコメント
 床屋政談をする場所ではないが、安倍辞任の自分チュー度は万死に値し、彼をかついだ自民党は向こう100年政権につかない、くらいの国民への“総ざんげ”がいるが、どこ吹く風の次期総理選びのお祭り騒ぎと、それを掩護するがごときマスコミ報道には、つくづく政治不在の国を痛感。キワモノ的政治映画「大統領暗殺」が当たるようなら、わが国にも希望があろう、か。ラストのオチが実にシニカル。そう、原題は単に“死”なのだった。
アフター・ウェディング
10/27(土)公開
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この作品を選んだクリティック

浦崎浩實  高橋諭治  西脇英夫

この作品のおすすめコメント
 もし6月に、私自身が北欧旅行をしていなければ、本作の評価はもう少し低かったかも。キザを承知で言えば、この映画の、この上なく柔らかな風、したたる緑、平坦な空間的広がり、小さな運河、北欧人の誇り(強がり)、非感傷的な葬儀などを、我が物に感じることができたように思う。結婚式に始まり、葬儀で終わる構成は、珍しくはなくとも、通俗ではなく、素直に感銘を受けた。
僕のピアノコンチェルト
11月公開
上映スケジュール
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この作品を選んだクリティック

浦崎浩實  高橋諭治

この作品のおすすめコメント
 才能がなかなか認められず、ついに芽の出る時が来た、という凡才型サクセス・ストーリィではなくて、人間離れした能力のために世俗的成功が困難という天才型悲劇をコミカルに描いた秀作。「アマデウス」('84)のモチーフと通底するかも。当然、ユーモラスでもあり、祖父ブルーノ・ガンツとの交情が真実味に寄与している。
(11月公開作につきランキング集計は次号)

[c]Vitusfilm 2006
裏ベスト
国道20号線
11/3(土)公開

公式サイト
この作品を選んだクリティック

浦崎浩實

この作品のおすすめコメント
 今月は、見逃した秀作と思しい作品が多々あって、本作もその一つ。ドキュメンタリーかと思えばれっきとした劇映画(16ミリ)だそうで、国道20号線=甲州街道に沿う人間群像を描き、ぜひ観るべし、と信頼する映画監督が教えてくれたのです。
★ごひいきポイント★(上記の映画監督の評言を借りれば)素人っぽいところもあるものの、時々ハッと胸を突かれる奇跡的な美しい場面がある、とのこと。

黒帯 KURO-OBI
10/13(土)公開
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この作品を選んだクリティック

浦崎浩實  塩田時敏  ジャンクハンター吉田  永島浩

この作品のおすすめコメント
 ふと手にした映画チラシを見れば、エッこんなドキュメンタリー作られてたの? さらにスタッフを見ればナント……。(未見ですが)
★ごひいきポイント★長崎俊一監督作品なのです。お元気だったのですね! 観ずにおれないが、同名異人だったりして? 沖縄が魅力的で、観る者を圧倒してくれることを祈りたい。

アフロサムライ
10/27(土)公開
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この作品を選んだクリティック

浦崎浩實  田中千世子  轟夕起夫  永野寿彦

この作品のおすすめコメント
 試写は大分以前だったのでは? あらかたもう忘れてしまったが、てっきり外国人が作ったのかと思いきや、日本人によるキッチュな時代劇(?)アニメだった。
★ごひいきポイント★いま時流なのでしょう、チャ髪みたいに日本人の変身願望が、外国人目線のキッチュな日本映画を作る。そんな作り手の心理が面白い、かな?

今月公開の作品ではないけれど…
愛の神、エロス
DVD
作品紹介&上映スケジュール
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この作品を選んだクリティック

浦崎浩實

この作品のおすすめコメント
 今月見逃した「呉清源 極みの棋譜」(2006)への贖罪として(ヘンですが)、本作を挙げておきたい。つまり、呉清源役のチャン・チェンの旧作(ウォン・カーウァイ篇)が、まことに素晴らしく、たまたまアントニオーニ監督死して関連作を観返していたら、再発見した次第。エロスとは(あるいは真実とは)、実際に触れえぬもの、そのタブー性なくしてありえない、と本作は教えていると思われる。

2007年9月 表ベスト 2007年9月 裏ベスト 2007年9月 選出作品一覧
2007年8月 表ベスト 2007年8月 裏ベスト 2007年8月 選出作品一覧
2007年7月 表ベスト 2007年7月 裏ベスト 2007年7月 選出作品一覧
浦崎浩實の2007年9月ベスト 浦崎浩實の2007年11月ベスト
馬場英美(ライター、エディター) 江崎毅(MovieWalker編集長)
制作協力 れがある
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「アイアンマン」東京試写会(25組50名様) [9月7日(日)受付分まで有効]
「アイズ」東京試写会(15組30名様) [9月3日(水)受付分まで有効]
<MovieWalker沖縄&ムービータイム×桜坂劇場>桜坂劇場11月・12月有効招待券(10組20名様) [10月21日(火)受付分まで有効]
「ウォンテッド」東京試写会(15組30名様) [9月3日(水)受付分まで有効]
「パコの魔法の絵本」舞台挨拶付きイベント試写会(25組50名様) [8月31日(日)受付分まで有効]

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