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「インストール」ティーチインに、片岡K監督、上戸彩、神木隆之介くんが登場。上 戸は「片岡監督はヘンタイです(笑)。でも、だから面白くなったんだと思います。 監督に感謝!」とひねったコメント
天才子役・隆之介くん。子役にありがちな“老成”した雰囲気がないところがグッド 「『ニュースの天才』サイコ−! ミンナ、観テネ」と日本語でPRするヘイデン・クリステンセン
「カンフーハッスル」のチャウ・シンチ−。アクションポーズをとるサービスぶり 「約三十の嘘」舞台あいさつ。人気実力派俳優の揃い踏みに、黄色い声援飛びまくり
●11/1更新
「ニュースの天才」と「約三十の嘘」観客を鮮やかに欺いたのはどっち?

 映画祭8日目。コンペ部門最後の上映となったのは、日本文壇史上最強の“萌え” キャラ作家・綿矢りさの処女小説を、若手人気女優・上戸彩主演で映画化した「イン ストール」。TV畑出身の片岡K監督は、さすがアイドルを奥さんにした(『文學ト云 ウ事』の井出薫)だけあって、どうすればアイドル女優の魅力が最大限に引き出せる か徹底的に考えた感がある。
 引きこもりの女子高生がエロチャットでひと稼ぎ−という設定のみがクローズアップ されがちだが、基本は“はじめてのアルバイト”物語。初めての労働によって人とコ ミュニケイトする楽しさを知る主人公を、上戸が持ち前のキャピキャピさで上手く演 じている。
 また、「ハウルの動く城」で声優としてもセンスのよさを見せていた神木隆之介く ん、この作品でも天才子役ぶりをまたまた発揮。片岡監督いわく「この映画のいちば んの見せ場は、隆之介くんが上戸の胸を触るシーン。この場面は自分で観ていてツー ンと来てしまう」とのこと。確かにこの場面、エッチというよりも大人ぶっていた隆 之介くんが幼年期に帰っていくようで、ホロリさせます。

 午後は「スター・ウォ−ズ エピソード2/クローンの攻撃」で一躍スターになった ヘイデン・クリステンセンの主演作「ニュースの天才」(特別招待作品)。執筆した記事 41件中27件まで捏造だったというアメリカの実在記者をクリステンセンが演じている。 これが東京スポーツなら誰も驚かないが、大統領が読むような一流政治誌ということ で、事件発覚時は一大センセーションとなった。
 ミステリー的な味わいを持たせるために主人公が嘘を付くようになった過程を省い ているのが難点だが、出版社の描写はリアル。また、クリステンセンは嘘を付くようには 見えない好青年ぶりで、事件発覚後とのギャップがあっていい。「スター・ウォ−ズ  エピソード3」(来年公開)でのダースベイダーへの変身にも期待したい。

 “嘘”がテーマということで、もう一本。渋谷のシアターコク−ンで上映された特 別招待作品「約三十の嘘」。大谷健太郎監督以下、椎名桔平、中谷美紀、妻夫木聡、 八嶋智人、伴杏里とにぎやかな顔ぶれで舞台あいさつが行なわれた。  
     作品は椎名らが演じる詐欺師グループが地方でひと儲け。そして豪華寝台列車に乗っ て帰ってくるという筋書き。ただし、椎名らが目が覚めるような詐欺の手口を見せ、 最後は大ドンデン返し…を期待している人は「あれれれれ〜」と叫びたくなる。この作品、 詐欺師としての仕事部分は描かずに、列車内で揺れ動く詐欺師グループ内の人間関係 に焦点を当てたものなのだそうだ。いやぁ、まるっとダマされました。adidasと思っ て買ったら、abibasだった。そんな気分です。

 次回は映画祭レポート、いよいよ最終回っス。

(取材・文/長野辰次)

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