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左から「スカイキャプテン〜」のケリ−・コンラン監督、オスカー女優のグウィネス・ パルトロウ、「フライド・グリーン・トマト」の監督としても知られるプロデューサー のジョン・アブネット氏
「日本食大好き。特に好きなのはシャケの照焼きに揚げだし豆腐です」とパルトロウ 4日目「理由」のティーチインには大林宣彦監督が来場。ほんと、多彩なゲストです
麻布名所といえば、麻布十番温泉でしょ。六本木ヒルズから徒歩5分という至近距離 やはり麻布十番にある高木ブーさん経営のハワイアンバー「BOO’S BAR HALONA」
●10/27更新
フィリピンの珍作映画に、三谷作品&ハリウッド大作。このゴッタ煮感こそ映画祭!

 阪神タイガースに‘82〜’87年在籍した源五郎丸洋投手。1軍での登板機会は なかったが、ユニークな名前のため今も多くの野球ファンに記憶され続けている。 GENGOROMARUの表記が長過ぎてユニフォームには入りきれず、アーチ状に縫い付けて あった。そんなことまで鮮明に覚えている。名前が与えるインパクトとは、かくも大 きいのだ。
 という訳で、映画祭3日目のラインナップからご紹介するのは、『アジアの風』部門 のフィリピン映画「ガガンボーイ クモおとこ対ゴキブリおとこ」。もぉ、題名を読 んだだけで、ガガ〜ンって感じ?
 タイトルから察せられる通り、かなり緩めの特撮パロディだ。突然変異したクモを 飲み込んだ気のいい青年(国分太一にちょい似)がスパイダ−マンに変身。あ、ガガ ンボってフィリピン語でクモのことね。ヒロイン(内山理名にちょい似)の前でかっ こよく決めようとするが、全然さまにならない。奇しくも性悪な恋敵(元悪役商会の 丹古母鬼馬二にちょい似)が凶暴なゴキブリ男と化して、ヒロインを強奪…という定 番的ストーリーだ。
 でも、ガガンボーイの守るエリアが自分の暮らす低所得者向け集合住宅街に限定さ れており、ここでの主人公たちの暮らしぶりが興味深い。ラストシーンも、頭の中が 痒くなるようなミョ−な間合いが逆に新鮮。はたして日本で一般公開されるのか。こ んな世界の珍品と出会えるのも映画祭の喜びでしょう。

 お次は映画祭4日目の「笑の大学」。西村雅彦と近藤芳正の2人芝居として‘96 年に初演された三谷幸喜の傑作舞台の映画化。“一度も笑ったことのない”検閲官を 名優・役所広司が演じるのは納得だが、“笑いに命を賭ける”喜劇作家という難役を よくぞ稲垣吾郎くん引き受けたものだ。三谷作品といえば、他の舞台ではベテラン俳 優でさえ公演間近になって出演をキャンセルするくらい難易度の高いドラマ。映画と はいえ、受けて立った吾郎くんの心意気を買いたい。
 “演劇マイスター”役所の懐の深い演技に前半は押され気味の吾郎くんだが、終盤 ではショービジネスの世界で生きる男の意地を炸裂させる。コメディなのに、ラスト シーンでは思わずホロリ。舞台版とは単純比較できないが、俳優・吾郎くんにとって ステップボードになりそうな作品だ。

 同じく4日目の夜は「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」の主演 女優グウィネス・パルトロウらによる舞台あいさつ。チケットが入手できなかったの で作品内容には触れられませんが、まぁ、写真だけでもご覧ください。
 映画を鑑賞しなかった分だけ、早めに六本木ヒルズを下りて麻布十番商店街へ寄り 道。老舗の煎餅屋を回り、最後は高木ブ−さんの店「ブ−ズ・バー ハロナ」でビー ルを一杯。ラッキーなことに、この日はブ−さんのウクレレ生演奏DAY。ブ−さんの 美声に浮世の疲れも癒されます。
 上映の合間に街歩きして、その街の営みを垣間見るのも映画祭の隠れた楽しみでは ないでしょうか。

(取材・文/長野辰次)

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