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| 右から「狼少女」の深川栄洋監督とメーンキャストの大野真緒、増田怜奈、鈴木達也。小さな名優たちは緊張しながらも礼儀正しく客席に向かってご挨拶 |
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| 「狼少女」のWヒロイン・増田怜奈(左)と大野真緒は「大きなスクリーンに自分が映って恥ずかしかったです」と上映後にはにかみながらコメント |
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| 「カミュなんて知らない」の柳町光男監督。「撮影に使った民家は『下妻物語』で深田恭子がいた家と同じです」と裏話を。客席からは「えぇ〜」の声が |
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や、やばい! 恋に落ちてしまった。「日本映画・ある視点」部門に出品された「狼少女」があまりにもキュート過ぎるのだ。地底人の存在を信じる無邪気な少年・アキラ(鈴木達也)の通う小学校に、容姿端麗な転校生・ルミコ(大野真緒)がやってくる。ルミコは運動神経や頭がいいだけでなく、クラスのいじめられっ子・ヒデコ(増田怜奈)にも優しい。明るく正義感の強いルミコだが、ただひとつ誰にも打ち明けられない秘密を隠していた…。
24日の舞台挨拶には本作で長編デビューを飾った深川栄洋監督だけでなく、名演ぶりを見せてくれた鈴木達也くん、大野真緒ちゃん、増田怜奈ちゃんも登場。クラス中の男子も女子も魅了してしまうルミコ役の真緒ちゃんはもちろん、役のためブサイク・メークをしていた怜奈ちゃんも素顔は飛びっきりの美少女なのだ。役とはいえ、こんなチャーミングなヒロイン二人と映画館デートできた鈴木くんがうらやましいぞ。
上映後のティーチインに参加した深川監督は、「今回のような難しい役を女の子二人は演じることができるか、撮影前は心配でした。でも、二人は脚本をちゃんと理解し、複雑な心情を表現するだけの力も持っていました。二人は“女優”でしたね」とベタ誉め。迫力満点のドッジボール対決をはじめ、子供たちの魅力バクハツの「狼少女」。12月3日(土)からのテアトル新宿でのレイトショー公開をお楽しみあれ。あなたもきっと、「狼少女」に恋をするはず。
24日は同じく「ある視点」部門の「カミュなんて知らない」も上映された。大学で自主映画の制作に取り組んでいる学生たちが主人公。2000年に愛知県豊川市で実際に起きた高校生による老女殺害事件を題材にした「タイクツな殺人者」を映画化しようとしているものの、監督(柏原収史)らの恋愛沙汰や主演俳優の交代がからんで撮影前から四苦八苦状態。前半は立教大学キャンパスでの全面ロケを活かした青春ドラマなのだが、クライマックスは一転して観る者の心臓を凍りつかせる恐怖の劇中劇へと変貌する。実験のはずが次第に人間の心の中の狂気を呼び起こすドイツ映画「es[エス]」(2001)を彷佛させる。
ティーチインには柳町光男監督が参加。大学で3年間客員教授を勤めた経験のある柳町監督は「今の若者にシナリオの提出を求めると、男の子はナンセンス・コメディ、女の子は自殺しちゃう話をだいたい書いてくる。実際に起きた事件を扱った映画なんてつくりたがりません。本質的なことを避けているんじゃないかな。そこで、あえて今回のような設定を考えたんです」と企画意図を語った。虚構と現実の壁を取り払ったラストシーンは、面白いと感じる人と分かんないという人に二分されるだろう。2006年正月ユーロスペースでの公開に先駆けて、全米での順次公開も決まったとのこと。柳町監督からの挑戦状、あなたならどう受け止める?
(取材・文/ライター長野辰次)
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