|
|
 |
|
「シュミのムービー」 中堅編集デスク |
「うめるし☆シンプルライフ」 名物編集長 |
「燃え尽きそうな闘魂」 新人編集デスク |
「優しいんだよダンディは」 名物編集長 |
|
 |

|
 |
|
|
 |

|
 |
 |
 |

|
映画 |
2008/10/10 |
| 砂の器 |
| ◎1974日本 |
|
|
|
|
「砂の器」が公開された1974年は、日本映画は日活ロマンポルノや東映任侠映画のみが人気を集め、洋画に押され低迷期にあった。「映画行こか。」と言っても行くのはB・リーか「ステイング」、ドロンの出る仏映画で、「日本映画にしよ。」と行ったら変人扱いされたものである。
そんなときに、大ヒットしたのだから、「邦画もすてたものじゃない。」ファンは喝采を送った。
事実、重厚なテーマ、美しい映像に芥川也寸志による悲痛な音楽、そして、キャストの素晴らしさ。条件がそろっている。島田陽子の可憐さ。丹波哲郎、森田健作の名コンビぶり、おしくも物故した緒形拳の堅実さ。
だが、一番の存在は加藤嘉の演技ではないか。業病に侵され幼い子と巡礼の旅に出る。四季折々の風景を重ねながら、親子肩を寄せ合う姿に、ピアノ協奏曲が流れる。・・・・
このシーンに涙した人は少なくないだろうし、いつまでも感動を与え続ける。幾度見るたびに、そのつど新しい感動がこみ上げるのである。
似たようなテーマの「飢餓海峡」が仏教の無常観を漂わせ、救いのなさを説いているのに対し、「砂の器」は人間の温かさを内に秘め、悲しさを訥々と語っているようである。 原作者水上勉と松本清張との作風の違いかもしれない。
|
 |
◆このレビューを 1人 が参考になったと投票しています ◆このレビューは参考になりましたか? [ はい ] |
|
|
|
 |
 |
 |

|
映画 |
2008/10/09 |
| 男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく |
| ◎1978日本 |
|
|
|
|
木の実ナナの歌と踊りはさすがだ。だが、私個人の好みは、武田鉄矢と渥美清との初顔合わせである。
二人の息はぴったりで、見ていて何度爆笑したか。すでに「幸福の黄色いハンカチ」で山田洋次に俳優の才能が認めたれていた武田は、全力で渥美にぶつかり、渥美もがっちりと受け止めている。
冒頭の寅の夢のシーンは同年公開された「未知との遭遇」のパロデイ。
徹底的に笑わせホロリとさせる上質の喜劇映画である。 |
 |
◆このレビューを 3人 が参考になったと投票しています ◆このレビューは参考になりましたか? [ はい ] |
|
|
|
 |
 |
 |

|
映画 |
2008/10/08 |
| 真昼の決闘 |
| ◎1952アメリカ |
|
|
|
|
1952年作ですが、まもなくJ・デイーンやM・ブランドなどの新しい世代の俳優がでます。そんな過渡期の西部劇です。
全編にリアリズムが漂っています。西部劇の保安官といえば、善玉の代表でありますがここではそうでない。
G・クーパー演じるケイン保安官は、定年を迎えた初老の人物。決してカッコいいのでなく、寄る年波に勝てない。みんなから捨てられ重圧にむせび泣くという、むしろ惨めったらしい。
G・ケリーの若々しさは暗い内容の中で光っており、クーパーと対照的で、効果を上げています。
作品の時代背景も開拓時代の終わりごろと設定しており、古き良き時代の西部劇の終焉を予感します。
T・リッター歌う有名な主題歌も物悲しく、西部劇の挽歌のように聞こえます。 |
 |
◆このレビューを 1人 が参考になったと投票しています ◆このレビューは参考になりましたか? [ はい ] |
|
|
|
 |
 |
 |

|
映画 |
2008/10/07 |
| 芙蓉鎮 |
| ◎1987中国 |
|
|
|
|
1960代の中国は毛沢東による文化大革命が行われていた。小学生だった私の記憶では、中国は新しく生まれ変わるためにこの革命をしているのだというのがよく言われていた。 そんなことがまやかしで、とんでもない蛮行だというのが分かるのはずっとあとであったが、この映画を改めて見て、文革のえげつなさというものが、平和ボケした日本人には到底理解できないレベルだとわかった。 こつこつと稼いで自身の家をもつことが、国家の敵と見なされる不条理さ。一人の独裁者の気まぐれがもたらす悲劇を淡々と描いている。 文革後、革命に携わった者が発狂して、毛沢東語録とバッジを身につけてスローガンを喚き散らしていたというが、映画もそんな一人を登場させて革命の狂気を暴いている。 重い内容だが、映像の美しさは抜群で、叙事詩として見ることができよう。 |
 |
◆このレビューを 2人 が参考になったと投票しています ◆このレビューは参考になりましたか? [ はい ] |
|
|
|
 |
|
|
|
|