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「パトカーでヒッチハイクWalker」 名物編集長 |
「マイペースに」 中堅編集デスク |
「フードジャーナリストはんつ遠藤」 名物編集長 |
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映画 |
2007/07/09 |
| 眉山 びざん |
| ◎2007日本 |
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| 親と子というのは、濃い血のつながりを持ちながら、いつまでも溝があって、なかなか理解できないものが横たわっているわけです。親がたどった苦悩や、若い頃の心情というのは、子供が様々な経験を重ねていく上で理解するものだと思うのですけど、この作品は、親子の確執や邂逅を見事に描いていると思います。なによりすごいのは、宮本信子さんの完璧すぎる演技でしょう。物語世界を凌駕する演じ方をされているので、松嶋さんの演技が生きていないようにすら見えてしまいますね。(ホントはそんなことないんだけど)映画の舞台になった街の人たちの熱が映像にきちんと映りこんでいるのも、物語にリアリティを持たせていると思います。撮影現場をなんとなく知る身としては、さぞかし大変だったろうなとも思ったりもしたのですけど、批評なんぞそっちのけで見入ってしまいました。 |
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映画 |
2007/02/17 |
| 熱海殺人事件 |
| ◎1986日本 |
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 | 面白て やがて切なき…… |
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このレビューはネタバレ要素が含まれています。
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全文を読む(ネタバレ) |
仲代達矢、風間杜夫、志保美悦子などなどそうそうたるメンバーの作品ですね。
シリアスなタイトルとは裏腹に、抱腹絶倒の喜劇。最後の1分までぶっちぎりの笑いを見せてくれます。 脚本は、志保美悦子主演「二代目はクリスチャン」で当時からヒットを飛ばしていた「つかこうへい」氏
熱海で工員、大山次郎(竹田高利)が幼馴染の女性、山口アイ子を絞殺するという事件が起きた。
捜査一課(殺人などの犯罪を扱うセクション)では、ありきたりな事件を、警視庁の名物刑事“くわえ煙草伝兵衛”こと二階堂部長刑事(仲代達矢)と、二階堂部長の腹違いの弟で、富山県県警から赴任してきたばかりの熊田留吉刑事(風間杜夫)、そして二階堂部長の愛人の水野朋子刑事(志保美悦子)があたることになった。
単なる痴話話のもつれから起きた事件かと思いきや、ラストは切ないシーンに至るのだけど、二階堂部長の型破りな捜査に、周囲が振り回されるシーンは抱腹絶倒!
ぜんっぜん自分の捜査とは関係ない過激派の立てこもり事件に飛び込んで、犯人の投降を促すシーンは爆笑。仲代達矢さん、ハジけてます。
お笑い芸人の竹田高利さんが、すっとぼけた囚人を演じていい味出してるし、脇を固める形で大御所俳優の大滝秀治さんが出てたりとか。
今見てみても笑える作品ですけど、そのクオリティとキャストの豪華さに驚いたりします。
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映画 |
2007/02/17 |
| カジュアリティーズ |
| ◎1989アメリカ |
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 | 世界のつながりを考えさせられる映画 |
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このレビューはネタバレ要素が含まれています。
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全文を読む(ネタバレ) |
バック・トゥ・ザ・ヒューチャーで一世を風靡したマイケル・J・フォックス主演映画。
1960年代 アメリカが参戦したベトナム戦争をテーマにした映画ですね。
娯楽作品ではないのだけど、カメラワークが素晴らしいし、俳優さんたちの役作りや時代考証がしっかりしていて、完成度の高い作品だと思います。
アメリカは第二次世界大戦以降、いくつも戦争を経験しているせいか、数え切れないほど戦争映画が撮られているんだけど、時代考証がしっかりしていて、写実的で完成度が高い作品ほど、社会的な評価が低くなる傾向がある。
たとえば、日本軍の真珠湾攻撃を描いた「パールハーバー」なんかは、時代考証が正確に反映されていないし、エンタメとして昇華完成しているようには思えない。(あくまで私見だけど)
それなのに、興行成績がよかったり社会的に評価されるのは不思議でしょうがない。
娯楽性ということで言えば、少なくとも、今の60代くらいの人たちが若い頃に見ていた「コンバット」とかいった作品の方が、クオリティが高かったように思う。
それだけじゃなくて、「戦争」という人間全体が抱える矛盾をテーマにした、ヒューマンドラマ的な視点で作品が作られていて、はるかに見ごたえがありましたね。
この作品は、「エンタメ」をきっぱり捨ててているだけあって、「コンバット」や「パールハーバー」のような娯楽性はない。 とはいえ、まだソビエトとの冷戦が続いていた時代に、アメリカの歴史の暗部にスポットを当て、その苦悩を演じることに真っ向から挑んだだけあって、実に完成度の高い映画だと思う。
エリクソン(フォックス)の命の恩人でもあり、上官でもあるミザーヴ軍曹(ショーン・ペン)の部下である通信兵がベトナム兵から射殺されることから物語は始まる。
怒りにまかせて暴走を始めたミザーヴ軍曹は、進軍する先のベトナムの民間人を射殺するように命令する。 当時は、BCと呼ばれる民間人を装ったゲリラ兵が多数潜伏していたため、自分たちの命を守るためにやむをえないことだと解釈したエリクソンは命令に従うが、転戦する際に、村の少女を誘拐してレイプする計画を告げられた時、疑問を抱きはじめる。
仲間を殺され怒りに狂う仲間や、暴走を指揮する命の恩人でもある上官の命令の中で苦悩するエリクソン。
上官のミザーヴが、誘拐した村の少女を証拠隠滅のために殺害したのを機に、エリクソンはミザーブと仲間の刑事告発に踏み切る。 誘拐された少女が証拠隠滅のために殺害されるのを止められなかった苦悩と、命を救ってくれた仲間を告発することで苦悩するエリクソン(フォックス)の演技も素晴らしいが、部下を殺されたことで狂気に至る ミザーヴ(ショーン・ペン)の演技も素晴らしい。
また、誘拐された少女・オアンを演じるツイ・ツウ・リーの演技が恐ろしいほどリアルだし、それらの演技や表情を見逃さず切り取ったカメラワークも素晴らしい。
この作品の撮影中、やがて対立していく上官と部下という設定を保つため、フォックスとショーンは、オフの際に一切会うことをしなかったらしい。それだけの意気込みが端々に写りこんでいる作品のように思う。
同時に、フォックスやショーンは、ベトナム戦争の時代をリアルに眺めてきている世代でもある。 僕が小学校に上がるころ、ベトナム戦争が終結したのだけど、戦争が終結したというニュースを大人たちが安堵の顔で眺めていたのを覚えている。 (日本は日米安保の関係で自衛隊の派兵についてアメリカから打診されていたという説があるらしいけど、戦力不足とアメリカ自体が制定した憲法9条の問題から、実際に戦争に参戦することはなかったが、国内では相当の論議が起きた)
おそらく、当事国や隣国に生まれたフォックスやショーンの思いいれはまた強いものだあったのだろう。
20年近く前に公開された映画だけど、鑑賞するたびに、狂気を演じたショーンも、正義を貫く姿を演じたフォックスも、あの戦争への無言の提言と、世界の平和を真摯に考える姿勢を伝えているような気がしてならない。 |
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映画 |
2007/01/21 |
| 異人たちとの夏 |
| ◎1988日本 |
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↑などとタイトルつけてますが、そこはそれ。エンタメとして十分楽しめる作品だと思います。 でも、そこかしこに、訴える箇所があって、これがまたツボなんですなあ。グッときます。
まずはストーリーの梗概を。 シナリオライターとして成功をおさめた主人公(風間杜夫)の前に、少年のころに事故で死去した両親(片岡鶴太郎・秋吉久美子)が現れる。 事故当時の姿で現れ、自分よりも年下になってしまった両親の姿にとまどいながらも、主人公は満たされなかった少年時代の心の瑕を洗い流していくというストーリー。とにかく、ラストのシーンが泣けます。
この作品が発表された後年から現在まで、家族関係を扱った小説とかがたくさん量産されて、時代時代の社会問題なんかを提示しては映画化されたりしていくのだけれど、この作品は、昭和の家族の絆の強さやあたたかみを残した映像がそこかしこに見られて、ほっとしますね。
「死」というものをサブテーマにしてはいるのだけれど、おどろおどろしさがない。
むしろ親子の絆の深さを見事に表現していると思う(そういった意味では、あるシーンは、監督の狙いから外れてるのかもしれないけど。おっとっと、これはネタバレになるので、これ以上書きません)
とにかく、片岡鶴太郎、秋吉久美子、風間杜夫の演技がスゲエ!
風間杜夫さんは、「なり」は40のおっさんなんだけど、自分より年下のまま現れた両親にとまどいながら、やがて心を開いて、両親に甘えて自分を回復していく少年の表情を見せるという、とてつもなく難しい演技を生き生きとこなしてんだよね。
ネタバレぎりぎりになるけど、自分より年下の女性になって現れた母親(秋吉久美子)に思春期の少年が見せるようなしぐさを無言で演じるシーンがあるのは、驚きの一言。 名優は台詞がなくても目と表情で演技するというけど、まさにこのことを言うんだろうな。
そこかしこに見所はあるのだけれど、やっぱり最大の見せ場は、鶴太郎、秋吉久美子、風間杜夫が三人で過ごすシーンでしょう。このストーリーの設定を見事に三人が演じ切っているし、親子の情愛や生きることの切なさを美しく表現してますね。 とにかく見事の一言です。
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