今回は、ネタバレせずには書けませんでした。すみません。 ジョニー・デップ主演のこの映画は、血の弱い人にはお勧めできません。ずばずばのどをかっ切りまくります。システマチックに死体を調理場におくる様は、まさに死体製造工場です。 ですが、ミュージカルを下地にしているためか、登場人物が歌いまくるのですが、なかなか良いです。 運命に翻弄された主人公の悲しい物語ですね。愛していたのに別れ別れになった家族。復習の鬼となり、もといたロンドンに舞い戻る主人公。戻ってこなければ、こんな悲劇にはならなかったかもしれないと、 思いました。憎しみに狂った挙句、奥さんまで手にかけてしまった主人公が、最後に自分ものどをかっ切られて死んだとき、奥さんと主人公は天国で出会えるのかと期待してしまいました。 ジョニー・デップの憂いのこもった歌声には、しみじみさせられます。そのかみそりの扱いのうまさは、なんとなくシザーハンズを彷彿とさせました。つくづく刃物に縁のあるお方ですね。 美しい主人公の奥さんを我が物にするために主人公を陥れる判事も、悪人です。彼だけは、死んで当然と思ってしまいました。 パイ屋の女主人も、亭主に先立たれ、苦労したのでしょう。せめて子供がいたら、主人公に惚れずにすんだのか、子供がいてさえ、そうなったのかはわかりませんが。主人公の憎しみを受け止め、殺したことを責めずに受け入れたのは愛しているが故でしょうか。 19世紀のロンドンを堪能するのも、ひとつの楽しみでしょう。 ゴールデン・グローブ賞ミュージカル/コメディ部門の作品賞と主演男優賞を受賞したこともあり、注目株であります。私は二日目に見に行きました。MOVIXでは、劇場2会場で上映するほどの扱いではありましたが、入りはいまひとつでした。これから伸びていくのかもしれません。 なんとも切ない映画でした。 |