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「いわしの頭も新人から」 名物編集長 |
「2009年・訪問ありがと!」 名物編集長 |
「いらっしゃい!@かもめ」 やり手副編集長 |
「まるとし店主」 名物編集長 |
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グルメ |
2008/12/26 |
| 創作Dining 旬風庵 |
| ◎京都・四条駅/フレンチ創作料理 |
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デート|接待|宴会|合コン|ファミリー|おひとりさま|友達・同僚と |
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ありがちな町屋ダイニングとは違う、シェフの思いが込められた味 |
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えび芋・ポルチーニ茸のスフレ マディラワイン・ソース ずわい蟹と紅大根淡雪仕立て オマール海老添え 聖護院かぶらとフォアグラ トリュフのロワイヤル・スープ アワビと金沢港より届くお魚のスチーム イベリコ豚のソテー しその実と山くらげとアンチョビソース パン&ご飯 香の物…
久々に口福を堪能した。 高辻新町上がったところにポッと浮かぶ町屋ののれん。 しっかりした造りの普請は、その昔商売をされていた風情がある。 畳敷きにテーブル。キャパもかなりある。 今や町屋のフレンチ、イタリアン、広東、居酒屋、バーは枚挙にいとまがないほど増えてきた。 但し、どれほどの店がこのご時世、生き残ることができるかは、はなはだ心もとない。 そんな中、この店は肩書きこそ、よくある「創作ダイニング」だが その内容は新鮮な驚きに満ちている。 前菜からメインに至るまで、気を抜かず、この店のやり方で客を納得させる力・技を持っている。 味・雰囲気・人、最後が値段。順序はともかく、値段は最後。 それに見合う値段であれば、それでいいと思う。 どれが欠けてもダメだなどと言うつもりは毛頭ないが、 めざしているものが見えなさすぎる店が、なんと多いことか。 いわゆるインチキである。僕はインチキを見抜く目も舌も持ち合わせてはいないが 情熱を感じない店はわかる。 やとわれたシェフがおざなりに作る、創作料理の看板を高々と上げた店も幾度も行っては後悔している。
京野菜をバラエティ豊かに用い、かしこまらないフレンチ。 最初からナイフもフォークもない。だから町屋にあのカチャカチャ音がない。 パンも旨いが、お茶碗に半分ほどのご飯(ライスではない)と これまた僕好みの香の物がメインの後に出る。 パンもご飯も食べられる、これぞちょいと気を効かせた「計らい」だ。 ワインのフルボトルは軽く飲めるほどに、それぞれのメニューのボリュームもある。 ビールメニューに「ハートランド」があるのもいい。(これが置いてあるだけで、その店が好きになるというクセは中々直らない) ※商売柄、ショップカードにはもうちょいセンスを含んでほしかったな。 |
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映画 |
2008/12/15 |
| ペルセポリス |
| ◎2007フランス |
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| 自分は何者で、どこから来たのか、忘れてはならない。 |
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子供は親を、思想を、政治を、為政者を、そして国家を選べない。 不本意であること、理不尽なことに従うことほど辛くて苦しいことはない。 仲間が死んだ時、マルジは言う。 「自由には代償がつく」 しかし、自由になれる保証など、どこにも無い。 叔父は言う。 「どんな革命にも過渡期が訪れる。字も読めない教育もされていない民衆の団結は民族主義か宗教的倫理しか方法はない」 どちらの方法も冷たく希望が無く、血を流すだろう。 自分の国でおこなわれている愚行はしかし、宗教倫理抜きには語れない。 過去にさかのぼっても現在でも…。 このアニメがアニメ以上の感動をもたらすのは 一重に「違う国」「違う考え方」であっても 誰しも平和を望んでいるのだという理念が もろくも崩れ、上と下、支配者と従者という構図しか 想像できない「悲しみ」を表現しているからである。 人生で一番輝いていなければいけない年齢に 主人公マルジは、いら立ちながらも抗う。精一杯に。 拍手を送りたくなるのが、母と祖母の毅然とした態度。 マルジがここまで来られた心の救世主である。 この物語には、さまざまな深いフレーズが登場する。 「裁くのは私(神)だ。あなたがするのは許すこと」 「この世でお前はいろんなバカに出会うだろう。彼らが何をしようと愚かだと思えばいいのだ。恨みや復讐ほど最悪なものは無い」 「恐れが人に良心を失わせる。恐れが人を卑怯にさせる」 そして祖母が重ねて言うこと… 「自分に公正明大でいること」
ブルース・リーとアイアンメイデンが大好きで テニスラケットでエアギターをするマルジ… HMなのになぜか「Punk is No Ded(?)」と書いたジャンパーを着てイキがるマルジ… そんなマルジにすっかり感情移入していまい、 知らず知らずのうちに応援している自分がいる。
優れたアニメの一つとして忘れられない「ペルセポリス」。 ピクサーには無い、 いや作ることのできない、もうひとつのスタンダードが誕生した。 |
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映画 |
2008/12/14 |
| ライフ・アクアティック |
| ◎2004アメリカ |
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「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」「ライフ・アクアティック」「ダージリン急行」… ウェス・アンダーソンって、なんだかヘンだ、やっぱり。 冒頭の人を食ったような構成と、 これまた、ほどよい脱力感がかっちょいいビル・マーレイ。 以下クセものキャストがぞろぞろ。 なんだか観ている者が真剣モードに入りかけると見事にいなされる。 おちょくられてる感じがしないでもない。 おかしなアニメがところどころに挿入されて、 このエーガ、ナンダ?っていう、 家族みんなが同じように楽しんで観ようというジャンルじゃあない。 半ばまでは少しダルいが、後半海賊に襲われるへんから、面白くなる。 ドンパチも、爆破も、人質救出もあるのに、全く切迫感がない。危機的状況の描き込み方そのものが、ちょっとおバカなんである。 これも撮影のための仕込みか?と思わせてしまうユルさ。 これこそがアンダーソンの持ち味と見た。 ささやかな(とは言っても主人公は海洋探検家ドキュメンタリー監督と言う微妙な設定)話しの中のささやかな不幸がささやかに人間関係を見直し、修復し、そして、ささやかに終わる。 問題になるジャガーザメ(なんという名前)もちょっぴりディズニーっぽく、でもしっかり登場。 無邪気な海洋ドキュメンタリー監督は不毛な家族関係に中に見いだせないものを自分のチームに求めているが、強いリーダーシップを発揮する根性あるオッチャン像も魅力的だ。 ウィリアム・デフォーの空回りキャラも、 優しいオーウェン・ウィルソン、 やっぱり怖いアンジェリカ・ヒューストン、 ケイト・ブランシェット(こういう彼女が好き)もステキだ。 ジェフ・ゴールドブラムもお茶目。 みんなお達者にコミカルやるなぁ。これが基本か。 ブラジル系のクルーがアコギ一本で歌うボウイが効いてる。かっこいい、コピーしたい! この監督、音楽センスもええでぇ! |
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映画 |
2008/12/09 |
| ぼくの大切なともだち |
| ◎2006フランス |
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| 友情など無味無臭の気体のようなもの。あるのは友情がもたらした証拠(あかし)だ。 |
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17歳。キャロル・キングの「君のともだち」を聞いた。 家出したてで、その当時、歌詞を見て妬ましく思ってた。 それほどの友達はいなかったし、 それほどの友達も欲しくなかった、と強がり… 学校でも、そう言えば親友と呼べるのはいなかった。 もし、居たところで、もう彼らには会わないと 勝手なココロ宣言をしていた。 ひとりで何もかも背負い込んで、 そんな自分を愛おしく感じていた。
あなたの隣りでバス待ちする立派そうな中年に聞く。 「あなた、親友います?」 a「……」 b「もちろん!」 c「さぁ…」 d「少なくとも僕が勝手に思い込んでいる人はいる」
「親友」は、まるで書き言葉のために作られたような語彙だ。 会話にそうそうお出ましにはならない。 「君は僕の親友だ」とか「僕って君の親友だよな」はいやらしい。 それは双方の暗黙の了解があって成立する見えないカードだからだ。 このカードは時々、有効に働いたり、ひどい結果を招いたりもする。 配り方ひとつで災厄が降り掛かることもある。 「親友だから、できる」は、言い換えれば 「親友だから、できない」に通ずる。 冒頭から前半の友達づくりの過程は、 映画的にも脚本的にも魅力に乏しい。 無邪気すぎるのだ。 モノしか見えなかったという男にしては歳を食いすぎているし、 あまりに単純だ。 狡猾な印象と陰影のある面差し、 好感度からはほど遠い主人公の懸命なる「おともだちさがし」。 この男に本当に「機微」というものはなかったのか。 しかし後半から観る者を引きつける。 親友としての絶対的確証が欲しい男は、 とんでもない手を使って知人たちに「親友」をお披露目する。 何という惨めな奴、デリカシーのかけらもない奴。 そして終盤にかけてはエキサイティングな展開になる。 オートゥイユの演技は顔でしている感が否めない。 が、ダニー・ブーンのそれを補って余ある 「心に傷を持った小市民」ぶりが素晴らしかった。 加えて「身の丈」が一番という教訓も含めて…。
映画は、全ての人に「思い起こさせ」る魔力を 秘めている。 普段は意識もしない「親友、いますか?」というフレー ズが、観終わっても頭も中をふわふわ飛んでいる。
二人が語り合いながら歩くシチュエーションに 左下からのエンディングロールが素晴らしい。 レイアウトが見事で、フレンチのセンスが光っていた。 |
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