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 ●東京・人形町

印篭詰め:シャリに混ぜたガリの酸味と干瓢の甘辛さが絶妙な味わい。10?3月はヤリイカ、4?9月まではシロイカを使う(1300?1500円)

江戸前鮨の開祖とされる両国『輿兵衛ずし』の流れをくむ初代の油井喜太郎が、明治の末に両国薬研堀で創業。現在の日本橋人形町に店を構えて今年で83年目を迎えるという「喜寿司」は、東京の数ある老舗鮨屋の中でも、正統中の正統と呼ぶべき一軒。
瓦屋根の下に金看板を掲げ、玄関脇には椎の木が立つ風格ある構えはもちろん、丁寧で妥協のない仕事、巧みな客あしらい、そして店に流れる凛とした空気。古き佳き江戸前の鮨屋の佇まいをここまで色濃く残している店は他にないだろう。
当然ながら、ここには『輿兵衛ずし』由縁の鮨が伝わっている。そのひとつが“イカの印籠詰め”。ヤリイカの腹を印籠に見立て、その中に甘辛く煮た干瓢、ガリ、もみ海苔を混ぜたシャリを詰めるという変わり鮨で、上から甘い煮ツメをかけて食べる。これは明治10年に川端玉章が描いた『輿兵衛ずし』の握りの写生画の中にも、ほぼそのままの形で描かれている。

予算の目安:約1万5000円
軽くつまみを食べた後にひととおり握ってこの値段。お昼は3500円の握り特上がお薦め。日本酒は菊正宗の燗酒1合750円。冷酒1合半1500円。米焼酎もあり。

↑手綱巻き:馬の手綱の形に似ていることからこの名がついた。ほどよい甘味は上品な和菓子のよう(2300円) ↑ひよっこ:見た目はゆで卵そのものだが、オボロの深いうま味が黄身の甘味をさらに引き立てている(400円)

住所:東京都中央区日本橋人形町2-7-13
電話:03-3666-1682
営業時間:11時45分?14時30分、17時?21時30分(土曜は11時45分?21時)
休:日曜、祝日
席:カウンター12席、テーブル1卓(4席)、小あがり(6席)、座敷3部屋(最大25名)
カード:取り扱いあり
駐車場:なし
交通:東京メトロ人形町駅徒歩3分
※要予約
●ランチタイムは握り1人前2500円から

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