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2008.3.11(火)更新
【動画・舞台挨拶】
是枝裕和監督の最新作は、ある家族の1日を描いたホーム・ドラマ
「歩いても 歩いても」で阿部寛、夏川結衣、原田芳雄らが共演!
【動画・舞台挨拶】是枝裕和監督の最新作は、ある家族の1日を描いたホーム・ドラマ「歩いても 歩いても」で阿部寛、夏川結衣、原田芳雄らが共演!
左から・是枝裕和監督、YOU、夏川結衣、田中祥平、阿部寛、樹木希林、原田芳雄、高橋和也
【動画・舞台挨拶】是枝裕和監督の最新作は、ある家族の1日を描いたホーム・ドラマ「歩いても 歩いても」で阿部寛、夏川結衣、原田芳雄らが共演!
撮影現場ではどんなことをして遊んだのか?というエピソードを聞かれた息子役の田中祥平に「セミ、セミ。キャッチボール、キャッチボール」と隣でささやいて誘導していた阿部寛。きっと現場も和やかなものだったはず
【動画・舞台挨拶】是枝裕和監督の最新作は、ある家族の1日を描いたホーム・ドラマ「歩いても 歩いても」で阿部寛、夏川結衣、原田芳雄らが共演!
是枝監督作の常連の夏川結衣。「1年前がとても懐かしいです。この家族とまたどこかで巡り逢えるような気がする、『歩いても 歩いても』はそういう作品です」
【動画・舞台挨拶】是枝裕和監督の最新作は、ある家族の1日を描いたホーム・ドラマ「歩いても 歩いても」で阿部寛、夏川結衣、原田芳雄らが共演!
「撮影したのがすごく前のことのように感じますが……温かい映画に仕上がっています!」と語るYOU
【動画・舞台挨拶】是枝裕和監督の最新作は、ある家族の1日を描いたホーム・ドラマ「歩いても 歩いても」で阿部寛、夏川結衣、原田芳雄らが共演!
ちなみの夫・信夫役の高橋和也。「僕は子供と遊んでいるシーンが多かったので、彼らが撮影に飽きないよう努めました」 妻の尻にしかれつつも良いパパを演じている
【動画・舞台挨拶】是枝裕和監督の最新作は、ある家族の1日を描いたホーム・ドラマ「歩いても 歩いても」で阿部寛、夏川結衣、原田芳雄らが共演!
「自分自身と作品との関係を整理することはまだ出来ていませんが、40数年生きてきたものを作品に込めました」と語る是枝裕和監督


STAFF&CAST
監督・原作・脚本・編集:是枝裕和 出演:阿部寛 夏川結衣 YOU 高橋和也 田中祥平 樹木希林 原田芳雄(2008シネカノン)114分
■6月下旬よりシネカノン有楽町、渋谷アミューズCQNほか全国公開
>> 公式サイト
完成披露舞台挨拶(5分16秒) [歩いても 歩いても]
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「この映画に登場する男性は小さいことに
こだわり、女性は強く残酷」(是枝裕和監督)


  「誰も知らない」(2004)で柳楽優弥にカンヌ映画祭最優秀男優賞をもたらし、「花よりもなほ」(2005)で初の時代劇に挑戦、新作ごとに注目を浴びている是枝裕和監督が次に選んだテーマはホーム・ドラマ。長男の命日に老夫婦のもとに集まった娘夫婦、息子夫婦たち──彼らが過ごす1日をリアルに映しだした珠玉作が「歩いても 歩いても」だ。この完成披露試写会に是枝監督をはじめ阿部寛、夏川結衣など主要キャストたちが駆けつけ舞台挨拶を行った。

 本格的なホーム・ドラマは本作が初挑戦となる是枝監督。「歩いても 歩いても」にどんなメッセージを込めたのだろうか。
「この映画に登場する男性はとても小さいことにこだわる性格。逆に女性は強かったり残酷だったりするんです。もちろんキャストのみなさんの性格ではないですが(笑)、自分の周りにいる人たちを見渡してリアルな人間たちの集まりを描きたいと思ってこの映画を作りました」

  主人公の横山良多を演じるのは、是枝作品初参加となる阿部寛。
「是枝監督は人間の細かいところまでリアルに描く監督。撮影中、昔の自分は家族とどんなふうに過ごしていたのかと懐かしさを感じることもありました。今までの自分にはない顔をしている、とても気に入っている作品です」
 40歳になっても父へのコンプレックスを克服できない男を演じ、新境地を開いている阿部。また
「撮影に入る半年くらい前に是枝作品の常連の夏川さんから『覚悟して来なさいよ』と言われまして……」という冗談まじりのコメントに夏川結衣は必死に「言ってない、言ってない!」とにらみをきかせて弁明、会場を和ませる一幕も。

 そんな夏川結衣は「ディスタンス」(2001)、「花よりもなほ」に続いての是枝監督作への出演。監督の印象をこう語る。
「是枝さんとはこの作品が3度目になりますが毎回驚かされてばかりです。今回は特に迷いがなく、このシーンはどう撮りたいという着地点がはっきりしている現場でした。とても離れがたい現場だったんだなぁと思います」
 彼女は子持ち連れで良多と再婚する女性・ゆかりを演じている。

 良多の姉・ちなみ役のYOUもまた「誰も知らない」に続いての是枝作品の出演となる。
「私が日本で一番尊敬している女性が樹木希林さんです。性格も人当たりもあまりよくない母ですが(笑)、本当は優しいお母さんです!」と皮肉まじりの愛嬌あるコメントが彼女らしい。樹木希林とキッチンで繰り広げられるシュールでリアルな母娘の会話も見どころだ。

 YOUから尊敬する女優と言われた、良多とちなみの母・とし子役の樹木希林はYOUのコメントに
「彼女の口に騙されないようにしようと思っていました」と対抗したかと思えば、娘が再び参戦し、
「楽しかったよね、お母さん!」ナイス・コンビネーション!? そして本作の製作発表の際に「監督は銅像が建ってもいい人物」という褒め言葉を残した樹木希林だが、この日は一変して、
「銅像なんてものは時代の風と資金があれば誰でも建てられるものですからね……」とこちらも辛口発言(笑)。しかし、
「子供の演技をいかに演出できるかが監督の力量と資質。映画を観ればそれが分かると思います」としっかりサポートした。

 監督同様「女性がたくまいしい現場だった」と振り返るのは、良多の父・恭平を演じる原田芳雄。
「男は心臓が1つですが、今回出演している女優の皆さんは最低2〜3個の心臓を持っているんじゃないかと思うほど圧倒されました(笑)。皆さんは楽しかったようですが、私は針のむしろというか居場所のない役でしたので……定年退職して飲み屋のツケが一気にまわってきたような気持でした。再度この映画を観て涙ぐんでみようと思います(笑)」どのキャストも軽いジョークを添えたコメントで会場を沸かせていたのが印象的だった。

 家族だからこそ抱く優しさ、厄介さ、残酷さ……そんな人間らしい感情を是枝監督は1つひとつ丁寧にすくい取っている。そして最後に
「作った人間が“自信作です!”というのも何ですが、自分に嘘をつかずに作った大好きな映画です」というメッセージを残した。観たあとには自分の家族を想い、果たされなかった約束をふと思い出すような──「歩いても 歩いても」にはそんな温かさと切なさが詰まっている。

(取材・文/ライター新谷里映)



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