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2008.5.7(水)更新
【動画・単独インタビュー】
「痛いほどきみが好きなのに」で、自身の小説を監督した、
役者・監督・小説家と多彩な顔を見せるイーサン・ホークに迫る!
【動画・単独インタビュー】
「痛いほどきみが好きなのに」で、自身の小説を監督した、
役者・監督・小説家と多彩な顔を見せるイーサン・ホークに迫る!
役者・監督・小説家とマルチな才能を持つイーサン・ホーク。バランスを取る秘訣を聞くと、「その時に、興味持ったことを優先してるんだ。演技とか、しばらく没頭すると飽きちゃうんだよね(笑)」と、ジョークたっぷりに答えてくれた
【動画・単独インタビュー】
「痛いほどきみが好きなのに」で、自身の小説を監督した、
役者・監督・小説家と多彩な顔を見せるイーサン・ホークに迫る!
インタビュー中も写真撮影中も、ジョークを飛ばしたり、じっとしていなかったりと屈託のないイーサン。少年のような一面で、スタッフの女性陣のハートをつかんでいた
【動画・単独インタビュー】
「痛いほどきみが好きなのに」で、自身の小説を監督した、
役者・監督・小説家と多彩な顔を見せるイーサン・ホークに迫る!
若い俳優のウィリアム(マーク・ウェバー)がバーで出会った女の子サラ(カタリーナ・サンディノ・モレノ)に心奪われる。2人は旅先のメキシコで結ばれるが、NYに戻ると歌手になる夢を抱くサラの態度が変化。ウィリアムは困惑し、いらだちを強めていく
【動画・単独インタビュー】
「痛いほどきみが好きなのに」で、自身の小説を監督した、
役者・監督・小説家と多彩な顔を見せるイーサン・ホークに迫る!
■「痛いほどきみが好きなのに」は、5月17日(土)より新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー
[c]2006 By Barracuda Films, LLC. All Rights Reserved.

【イーサン・ホークPLOFILE】
1970年アメリカ生まれ。5歳のとき両親が別居し、各地を転々とする。14歳の時に、「エクスプロラーズ」('85)で映画デビュー。一時学業に専念するが、89年にニューヨーク大学入学後、ロビン・ウィリアムス主演の「いまを生きる」('89)で復帰。その後、「生きてこそ」('93)、「リアリティ・バイツ」('94)、「恋人までの距離(ディスタンス)」('95)、「ガタカ」('97)、「大いなる遺産」('98)、「ヒマラヤ杉に降る雪」('99)など数多くの作品に出演。2001年にはデンゼル・ワシントンと共演した「トレーニング・デイ」で、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされる。舞台での活躍も目覚しく、ゲイリー・シニーズ演出によるサム・シェパード作品「Buried Child」やケビン・クラインと共演した「ヘンリー四世」、デイビッド・レイブ作品「Hurly Burly」などに出演し、2005年にはルシル・ローテル賞最優秀主演男優賞、ドラマリーグ賞最優秀俳優賞にノミネートされた。最近では、トニー賞を受賞したトム・ストッパードの長編3部作「The Coast of Utopia」に主演している。また、1995年にはリサ・ローブのミュージック・クリップを監督、翌1996年には自身の恋愛体験を織り交ぜて書き上げた本作の原作「痛いほどきみが好きなのに」を出版、続けて「いま、この瞬間も愛してる」を上梓し小説家としての基盤も確立させるなど、俳優だけでなくアーティストとして多方面でその才能を発揮。2001年には「チェルシーホテル」で念願の監督デビューを果たし、出演と同時に脚本もかねた「ビフォア・サンセット」(2004)では脚本家としてアカデミー賞にノミネートされた。1998年に「ガタカ」(’97)で共演したユマ・サーマンと結婚したが、2004年に離婚。最新作はシドニー・ルメット監督作「Before the Devil Knows You're Dead」(2007)。ジェームス・デモナコ監督作「Staten Island」、近未来ヴァンパイア映画「Daybreakers」が控えている。


【STAFF&CAST】
監督・原作・脚本・出演:イーサン・ホーク 音楽:ジェシー・ハリス 出演:マーク・ウェバー カタリーナ・サンディノ・モレノ ローラ・リニー ミシェル・ウィリアムス(2006米/ショウゲート)117分・PG-12
>> 公式サイト
予告編[痛いほどきみが好きなのに]
イーサン・ホーク インタビュー(4分53秒) [痛いほどきみが好きなのに]
>> 「痛いほどきみが好きなのに」上映スケジュール
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「僕がカメラの前でやろうとしていることは、
ある種の真実をつかむことなんだ」


 14歳の時に「エクスプロラーズ」('85)で映画デビューし、「いまを生きる」('89)、「リアリティ・バイツ」('94)、「恋人までの距離(ディスタンス)」('95)、「ガタカ」('97)など数多くの映画に出演し、2001年にデンゼル・ワシントンと共演した「トレーニング・デイ」でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、舞台での活躍も目覚しいイーサン・ホーク。俳優として活躍するかたわら、1995年にリサ・ローブのミュージック・クリップを監督し、2001年には「チェルシーホテル」で映画監督デビューを果たし、出演と共同脚本を兼ねた「ビフォア・サンセット」(2004)では脚本家としてアカデミー賞にノミネートされるなど、多方面で才能を発揮している彼が、今回、1996年に出版した同名小説を自身で監督し、映画化したのが「痛いほどきみが好きなのに」である。

 自身の恋愛体験を織り交ぜて書き上げたと言う本作は、NYを舞台に、運命的に惹かれ合う役者の卵の青年と、シンガーソングライターを目指す女性の気持ちのすれ違いや、葛藤、恋に翻弄されながら成長していく若者の姿を情感たっぷりに描き出す。
 本作で、監督・脚本・出演の三役を務めたイーサンに、まずは小説を書こうと思ったきっかけを聞いてみた。
「それは僕がバカだからさ(笑)」と、のっけからジョークでまわりの空気をリラックスさせるイーサン。
「原作を書き始めたのは、ブロードウェイでチェーホフの『かもめ』に出ていた時なんだ。その舞台での僕の役が物書きの役だったから、役作りも兼ねて短編小説に取り掛かってみたんだ。その時、僕は21歳だったんだけど、今回の主人公のウィリアムというキャラクターを生み出して、舞台の上演が終わっても書き続けていたんだ。で、書き終えてから何年も経って、まわりの人から、映画化しないのかとか、映画化させてほしいとか言われるようになったんで、自分で脚本を書いてみた。脚本を書くと、映画化してみたいなぁ、という思いが出てきて、企画として温めていて、今回ついにやったという感じだね」
 1996年に出版した原作は、ニューヨークタイムズなどで絶賛を浴び、イーサンは続けて「いま、この瞬間も愛してる」を執筆している。
「わりと若くして本を書くと、それがもっともっと良くなるんじゃないかという気持ちが残るんだ。でも僕の場合、もう出版しちゃったから(笑)、映画にしたらもっと良くできるかもと思って、今回映画化したのかな」

 「リアリティ・バイツ」や「恋人までの距離(ディスタンス)」、そしてその続編で、9年後を描いた「ビフォア・サンセット」など、数多くの恋愛映画に出演しているイーサン・ホーク。そんな彼が本作で描いているのは、好きだという気持ちを抑えきれずに、互いを思っているにも関わらず傷つけ合うことしかできない不器用な男女の姿である。劇中、ふたりが繰り広げる会話は、まるで自分たちの恋愛を見ているかの様なリアリティ溢れるものとなっており、誰もが自身の恋愛体験を思い出し、甘くほろ苦い感情がこみ上げてくる。
「やっぱり、リアリティっていうのがゴールだと思うんだ。僕がカメラの前でやろうとしていることは、ある種の真実をつかむこと、捉えること。そして、映画を通じてその捉えた真実を見た人たちは、共感し、この世界で僕たちはひとりぼっちじゃないんだってことを実感できるんじゃないかと思うんだ」と、語るイーサン。その真実、リアリティを監督として表現することは難しくはなかったのだろうか。
「確かに難しいよ。僕は若くして俳優になって、あまり演技というものを深く考えたことがなかったんだけど、監督をやりたいと思っていざ監督をしてみたら、演技の難しさに気が付いた。監督のスキルのひとつが、役者が自身の脆さをさらけ出せるような心地よい環境を作ることなのかな、と学んだよ。そういう脆さをさらけ出せるような信頼関係を築けなければ、誠実さや正直さを互いに持てないし、それがなければ真実を掴むことなんて到底無理だからね」


 自身もユマ・サーマンとの結婚・離婚を経験しているイーサン・ホーク。もし、本作の主人公ウィリアムのように、大切な人を失った青年が助言を求めてきたら、何とアドバイスするか聞いてみると、
「そんなに真剣になって、自分を追い込まなくてもいいよ、と言うだろうね。オーソン・ウェルズが失恋について素晴らしい名言を残しているんだ。『失恋しているというのは、海で船酔いしているようなものだ。船から海に向かって吐いている君の姿を、まわりの人は面白いと思って見てるんだから』」と、笑みを浮かべて答えてくれた。
「でも、時にはそうやって苦しい思いをするのもいいんだよ。だって皮肉なものだけど、自分の人生を振り返っても、何かを学んだり、他人に対する思いやりを持ったりすることは、自分が苦しい思いをしている時なんだから」

 幼い時からショー・ビジネスの世界に身を置きながらも、全く気負うところがなく、常にユーモアと皮肉を交えつつも自身の人生観・恋愛観を教えてくれた、今年38歳のイーサン・ホーク。本作「痛いほどきみが好きなのに」は、そんな恋愛の酸いも甘いも味わったイーサン兄さんからの応援歌である。一度でも恋に傷ついた経験のある人は、ぜひスクリーンからイーサン・ホークのメッセージを受け取ってほしい。

(取材・文/MovieWalker編集部・石崎美智)



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