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2008.8.14(木)更新
【動画・ジャパン・プレミア舞台挨拶】
全米3位のスマッシュ・ヒット心霊映画「シャッター」
奥菜恵がハリウッド注目の恐怖キャラ・メグミを熱演
【動画・ジャパン・プレミア舞台挨拶】全米3位のスマッシュ・ヒット心霊映画「シャッター」奥菜恵がハリウッド注目の恐怖キャラ・メグミを熱演
ホラー映画「シャッター」でハリウッド・デビューを果たした奥菜恵。かつて恋人だったカメラマンに取り憑く、哀しい魔性の女・メグミ役を熱演している。「メグミという役名は偶然。今後もひとつひとつの仕事に一生懸命取り組みたい」と華やかなドレスに似合わない、謙虚なコメント
【動画・ジャパン・プレミア舞台挨拶】全米3位のスマッシュ・ヒット心霊映画「シャッター」奥菜恵がハリウッド注目の恐怖キャラ・メグミを熱演
新木場の倉庫で行なわれた「シャッター」のジャパン・プレミア。「撮影現場も、このようなロフトでした。私は柱の影に立っている役でしたけど(笑)。ホラー映画を観るのにぴったりの場所ですね」と奥菜は集まったファンに語り掛けた
【動画・ジャパン・プレミア舞台挨拶】全米3位のスマッシュ・ヒット心霊映画「シャッター」奥菜恵がハリウッド注目の恐怖キャラ・メグミを熱演
一瀬隆重プロデューサー(写真左)から白バラ、落合正幸監督からグラジオラスの花束をサプライズで渡された8月生まれの奥菜。「うわ、何か怖いことでも起きるのかとドキドキしました(笑)。誕生日はお墓参りをして、原爆ドームを巡りました。誕生パーティーはやってないんです」と意外な一面を語った
【動画・ジャパン・プレミア舞台挨拶】全米3位のスマッシュ・ヒット心霊映画「シャッター」奥菜恵がハリウッド注目の恐怖キャラ・メグミを熱演
新婚ホヤホヤのベン(ジョシュア・ジャクソン)とジェーン(レイチェル・テイラー)は仕事と新婚旅行を兼ねて、東京にやってくる。幸せに満ちた滞在のはずが、2人の写す写真にはことごとく奇妙な白い影が…。心霊写真をめぐる都市伝説ホラーなのだ
【動画・ジャパン・プレミア舞台挨拶】全米3位のスマッシュ・ヒット心霊映画「シャッター」奥菜恵がハリウッド注目の恐怖キャラ・メグミを熱演
ドラマが進むにつれ、ベンはメグミ(奥菜恵)と交際していた過去が明らかになる。こんなかわいい彼女を振るなんて、バカな男だ。元カノに対してヒドい別れ方をした男性にとっては背筋の凍るストーリーですぞ!
【動画・ジャパン・プレミア舞台挨拶】全米3位のスマッシュ・ヒット心霊映画「シャッター」奥菜恵がハリウッド注目の恐怖キャラ・メグミを熱演
全米興収で最高3位を記録した「シャッター」。撮影は「3-4X10月」(’90)、「ソナチネ」(’93)、「アキレスと亀」(9月公開)など北野作品で知られる柳島克己氏。撮影クルーは日本人スタッフで、音楽や編集などは米国スタッフ。タイ×日本×米国の3か国によるハイブリッド・ホラーだ
■「シャッター」は9月6日(土)よりお台場シネマメディアージュほか全国ロードショー
(c) 2008 Twentieth Century Fox
【奥菜恵 プロフィール】
おきなめぐみ1979年、広島県出身。ドラマと映画が連動した「パ★テ★オ」(‘92)で女優デビュー。93年に放映された「ifもしも 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」(フジテレビ系)のヒロイン・ナズナ役で注目を集める。好評につき、同作は95年には劇場公開された。その後、「NIGHT HEAD」(’94)、「世にも奇妙な物語 映画の特別編」(2000)、「RED SHADOW 赤影」「弟切草」(2001)などの映画に出演。「呪怨 劇場版」(2003)は大ヒットを記録。ブラックなコメディ「おいしい殺し方」(2006)に主演した他、市川崑監督の遺作となったリメイク大作「犬神家の一族」(2006)では大女優たちに引けを取らない熱演ぶりを見せた。テレビドラマに多数出演しているだけでなく、「アンネの日記」(’96、97)、「キレイ」(2000)などの舞台で主演を務めている。所属事務所からの離脱にともなう引退報道の顛末や女優復帰に賭ける想いを綴った「紅い棘」を2008年4月に上梓し、話題を呼んだ

【STAFF&CAST】
監督:落合正幸 脚本:ルーク・ドーソン 撮影:柳島克己 出演:ジョシュア・ジャクソン レイチェル・テイラー 奥菜恵 デヴィッド・デンマン ジョン・ヘンズリー マヤ・ヘイゼン ジェームズ・カイソン・リー 宮崎美子 山本圭(米国/2008)90分
>> 公式サイト
予告編[シャッター]
ジャパン・プレミア舞台挨拶(4分13秒) [シャッター]
>> 「シャッター」上映スケジュール
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オキメグ、女優業を本格再開!
魔性の役で男の背筋を凍らせる


 岩井俊二監督の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか」(’93年テレビ放映、’95年劇場公開)を観た多くの人は、ヒロインを演じた少女が将来は大女優になることを夢想しただろう。当時14歳だった少女の名前は奥菜恵。
 それから15年の歳月が流れ、当時のファンが思い描いていたイメージとは違うかもしれないが、彼女はホラー映画「シャッター」でハリウッド・デビューを飾り、女優として最前線に戻ってきた。

 全米興収で最高3位を記録した「シャッター」で、奥菜恵は米国からやってきた新婚のカメラマン夫婦ベン(ジョシュア・ジャクソン)とジェーン(レイチェル・テイラー)を恐怖のどん底に陥れる謎の女・メグミを演じている。実はメグミとベンはかつて交際していた過去があり、ベンに振られたことから霊体となってまとわりつくという、まさに愛に生き、愛に死すという“情念の女”の役だ。
 ちなみに奥菜恵はデビュー作「パ★テ★オ」(’93)での役名も“めぐみ”、ハリウッド・デビュー作となる「シャッター」も“メグミ”。近年は所属事務所からの離脱などプライベートでの話題が先行していたが、“メグミ”という役名は不思議と彼女に新しいチャンスをもたらす名前らしい。

 お盆を控えた8月12日、新木場の倉庫街で「シャッター」のジャパン・プレミアが行なわれた。巨大倉庫の中にスクリーンと客席が設けられ、うっそうとしたロケーションはホラー映画の上映には最適。古ぼけた倉庫の中に敷かれたレッド・カーペット上に、一瀬隆重プロデューサー、落合正幸監督、そして奥菜恵が登場した。

 最近は「おいしい殺し方」(2006)で軽妙なコメディエンヌぶりを、リメイク版「犬神家の一族」(2006)では限られた出番の中で熱演を見せていた奥菜恵。本作でも生前の可憐さ、霊体となってからの妖しい美しさを演じ分けるなど、女優としての幅を見せつつある。ワイン・カラーのドレスをまとった奥菜恵にスポット・ライトが当たり、彼女は久しぶりに女優としてマイクを握った。
奥菜「お暑い中、集まってくださってありがとうございます。オーディションで今回のメグミ役を聞いてから、まさか自分が選ばれるとは思いませんでした(笑)。一瀬プロデューサー、落合監督には本当に感謝しています」

 肉体のない役でのハリウッド・デビューとなった奥菜恵だが、その第一声は、女優として再び仕事ができる喜びが込められたものだった。
女優としてどん欲さに目覚めた?
もはや、オキメグに怖いものなし


 タイ映画「心霊写真」(2004)を、ハリウッド映画「シャッター」としてリメイクしたのは「リング」(’98)シリーズでおなじみの一瀬隆重プロデューサーと、「感染」(2004)で一瀬プロデューサーとタッグを組んだ落合正幸監督だ。
一瀬「日本の映画人は優秀。日本映画ではどうしても言葉の壁がありますが、日本の映画人が英語で映画を撮るということをやっていきたいと考え、今回は落合監督を最初から考えて始めた企画です。ハリウッド映画なんだけど、日本映画でもあるという、ちょっと複雑な成り立ちの映画です。そういう部分を楽しんでいただければと思います」
落合「心霊写真がテーマの映画。心霊写真はボクが子供の頃から見慣れている怖いものですが、米国映画はポルターガイストみたいに直接襲いかかってくるものが多く、今回のように“うらめしく”、ただ佇んでいるだけで恐ろしいというものは米国人には新鮮だったようですね」

 ハリウッド作品ということで役づくりの上で意識したか?というMCの問い掛けに対して、奥菜は次のようにコメント。
奥菜「撮影も日本で、撮影スタッフも日本人だったので、ハリウッド作品という意識は特に私の中にはなかったですね。ただ、メグミの役はセリフのないシーンも多く、メグミという女性が何を感じ、何を伝えようとそこに現れるのか、自分なりに考えながら取り組みましたね」

 そう答える奥菜に対して、一瀬プロデューサーが製作秘話を披露。
一瀬「米国では、だいたい編集ができた段階で一般の方に試写をして、意見を聞くんですね。その時に『出演者の誰がよかったか?』も必ず聞くんですが、今回の『シャッター』は米国人の間で奥菜さんの評判が高かった。米国人にも愛されるキャラにメグミはなったなと思います」

 8月6日が誕生日だった奥菜恵に、落合監督からグラジオラス、一瀬プロデューサーから白バラが渡され、彼女が「これからもマイペースで、ひとつひとつの仕事を一生懸命にやっていきたい」と飾らない言葉で今後の抱負を語り、舞台挨拶を終えた。

 余談だが、最後にホラー映画にまつわる都市伝説について、少し触れたい。一瀬プロデューサーの代名詞ともなっている「リング」だが、この「リング」シリーズに出演している女優たちは、松嶋菜々子、中谷美紀、仲間由紀恵、竹内結子、深田恭子…と次々にブレイクしている。ハリウッド版のナオミ・ワッツ、韓国版のペ・ドゥナも「リング」出演をきっかけに売れっ子への道を歩み始めているのだ。
 山下敦弘監督の「リンダ リンダ リンダ」(2005)で日本でも人気者になったペ・ドゥナに、「なんで『リング』に出た女優はブレイクするの?」と以前聞いたことがある。韓国版「リング」(’99)で貞子役を演じたペ・ドゥナの答えはこうだった。
「他の女優の場合はよく分からないけど、韓国版『リング』は私にとっての女優デビュー作だったのね。真冬の撮影で、井戸の冷水に沈められたりして、すっごい大変な現場だったわ。でも、そのお陰で、その後どんな過酷な役を演じてもヘッチャラになったの(笑)。ホラー映画の撮影って、スケジュールがタイトだし、ハードな役が多いから、他の女優のみなさんも、もしかしたら同じような体験をしたのかも。難しい役をガッツで乗り切ったことで、その後の成功を手にしたんじゃないかしら」
 韓国映画界の才媛ペ・ドゥナの「リング」考察、いかがなものだろうか。

 帰りのレッド・カーペット上では、上映開始までのわずかな時間を使って、ファンに対してサインをしたり握手に応じるニコニコ顔の奥菜恵の姿があった。ホラー映画での幽霊役に自分の持てるものを全部ぶつけて演じ切った今の彼女なら、どんな役が今後オファーされてもどん欲に挑んでいくのではないだろうか。
 6日遅れの誕生祝いとなったこの日のイベントは、女優・奥菜恵が第2のスタートを切ったメモリアルなものとして、新しいファンの脳裏に記憶されるに違いない。「打ち上げ花火」のか細い少女は、大人の女優へと成長を遂げていた。

(取材・文/ライター長野辰次)



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