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レッドフォードが描き出す
上質のヒューマン・ドラマ |
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| 監督デビュー作「普通の人々」でアカデミー賞を受賞して以来、常に上質のドラマを創出し続けるロバート・レッドフォードの最新作。ゴルフの試合を通して暗い過去と決別し、自分自身を取り戻す青年の姿をファンタスティックに描いた人間ドラマだ。再生するヒーロー、ジュナ役には「プライベート・ライアン」などで知られる若手実力派のマット・デイモン。一度は地に堕ちた天才ゴルファーが光の世界へと返り咲くまでを、確かな演技力で好演している。
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| 若き天才ゴルファーのジュナ(M・デイモン)は、富豪の娘・アデール(C・セロン)と恋仲になり有頂天。意気揚々と第1次世界大戦に出征する。だが戦場での体験に傷ついた彼は恋人すら避けるようになり、隠遁生活に入ってしまう。そんな折、父の遺したゴルフコースの宣伝のため、アデールは人気ゴルファーを招いた模範試合を計画する。
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監督・製作:ロバート・レッドフォード 原作:スティーブン・プレスフィールド 製作総指揮:キャレン・テンコフ 出演:ウィル・スミス マット・デイモン チャーリズ・セロン ジャック・レモン
(2000米/FOX)126分
●日比谷映画劇場ほか全国東宝洋画系にて公開
©2000 TWENTIETH CENTURY FOX
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競技の魅力を十分に伝える
感動的なアプローチ |
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この映画の一番の魅力は、ゴルフを題材にした点にあると思う。もっと細かくいえば、ゴルフのプレー中の描写に作り手のメッセージが感じられるのだ。物語の時代は1928年。3人の男たちがゴルフの腕前を競う。ボビー・ジョーンズ、ウォルター・ヘーゲンといった伝説的なゴルファー(実在の人物)を相手に、マット・デイモン扮するトップ・アマが勝負を挑む。だが、戦争の後遺症が残る彼では、偉大な2人と互角に闘えるわけがない。
そこで、ウィル・スミス演じる謎のキャディー、バガー・ヴァンスの登場となる。彼は、今まさにスイングしようとするボビー・ジョーンズを指さしてささやく。「見てみろ。あれがトップの姿だ」と。スクリーン上に、視線、呼吸、そして指先の微細な動きまで、ボビーのあらゆる動作がゆるやかな描写で映し出されていく。そして、長い沈黙を破り、小さな白球が色鮮やかなグリーンの彼方へと打ち放たれる…。
スポーツを題材にした映画は多いけれど、扱う競技自体の魅力を伝えてくれる作品は少ない。ほとんどがプレーヤー側からの視点で描かれはするが、“なぜ彼らはプレーするのか?”という疑問には答えてくれない。その意味で本作は、“ゴルフの魅力”を感動的なアクションで伝える注目すべきスポーツ映画なのだ。
杉森直行●ライター&エディター。媒体は問わず、幅広く映画記事を執筆。仕事募集中 |
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