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選ばれた人物“サトラレ”を
めぐる優しさあふれるドラマ |
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| 胸中が他人に筒抜けになってしまう特殊な人種“サトラレ”。一様に高いIQを持つ彼らを保護するため、その事実を隠す法令が敷かれた社会を描く同名コミックの映像化。“サトラレ”である天才外科医に「バトル・ロワイアル」をはじめ話題作への出演が相次ぐ安藤政信。その観察・保護を命ぜられた自衛隊所属の精神科医に「39 刑法第三十九条」の鈴木京香。実力者同士の掛け合いを、「踊る大捜査線 THE MOVIE」で知られる本広克行監督
が巧みな手腕でまとめ上げている。 |
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| 若き天才外科医の健一(安藤政信)は、日本で7番目に確認された“サトラレ”。周囲の人間は法律に従い、彼に自分が“サトラレ”であることを気付かせまいと努力していた。ある日、健一の前に防衛医大卒の精神科医・洋子(鈴木京香)が現れる。彼女は身分を隠し、健一を新薬研究の国家プロジェクトスタッフに導くよう命ぜられていたのだ。
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監督:本広克行 原作:佐藤マコト 製作総指揮:萩原敏雄 脚本:戸田山雅司 出演:安藤政信 鈴木京香 寺尾聰 八千草薫 内山理名 松重豊 小野武彦 小木茂光
(2001東宝)129分
●ニュー東宝シネマほか全国東宝洋画系にて公開
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細かいことは気にせず
潔くアイデアで勝負! |
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なんてったって発想がオモシロイ。潔くアイデアで勝負に出たエンターテインメントだ。主人公は1000万人にひとりの確率で存在するという“サトラレ”。彼は一見普通の青年だが、考えていることが全部周囲の人々に聞こえてしまう。そんな状況に耐えられるわけがないため、彼自身が“サトラレ”だと気づかせないための法律が定められているのだ。設定に頼り過ぎてる気もするけど、これだけユニークなら許すしかない。聞かれたら困るような恥ずかしい独り言が響き渡ることにプッ。そして周りの者は聞こえないふりして必死で平常心を保っていることにププッとつい笑ってしまう。
「踊る大捜査線 THE MOVIE」の本広克行監督らしい大げさな演出、物々しい音楽がさらにコミカル。それにハリウッド映画からオイシイところをちょうだいするのがお好きなようで、今回は「トゥルーマン・ショウ」的なおかしさが。とくにお祭りシーンではエキストラたちが配置について、わざとらしいセリフをこなしていくさまが笑いを誘う。といいつつ、やはり後半は感動へと導いていくのも本広監督の十八番。ラストはちょっと無理があっても、力技で泣かせの体勢へ。主演・安藤政信の熱演もあって、涙を流す人も多いハズだ。
入江奈々●「プレミア」や「エムテレパル」、「オズマガジン」など情報誌で執筆中 |
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