夏到来をいち早く感じさせてくれる伝統の味

夏になると街のあちこちで見かける「冷やし中華はじめました」の張り紙。今や、日本の夏に欠かせない風物詩、冷やし中華発祥の店といわれるのが「揚子江菜館」だ。創業100年を超えるこの店では、70年以上前に2代目オーナーの故・周子儀が冷やし中華を考案。好物のざるそばをヒントに試行錯誤を重ね、富士山をモチーフにした冷やし中華を完成させた。チャーシューは春、キュウリは夏、タケノコは秋、寒天は冬のイメージで四季を表現。また、愛煙家だった2代目は、具材の長さはタバコに、太さはマッチにそろえるなど、一皿に遊び心があふれている。どこから攻略しようか悩むところだが、夏は喉が乾いているので、キュウリから食べると最後までおいしく食べられるとか。作法に従って食べ進むと、薄味ながらも、具材それぞれが主張しつつ、みごとに調和した繊細な味わいが堪能できる。ボリュームのある麺を最後まですっきり食べ切れるよう仕上げたやや甘めの特製甘酢ダレも名脇役なのだ。もうひとつのお楽しみは、富士山にかかる雲をイメージしてふんわり盛られた錦糸玉子の下に隠された、うずら玉子と肉団子。いずれも2個ずつ顔を出し、まるで宝物を探し当てたような、ちょっと幸せな気分を味わえる。冷やし中華発売当時からの常連という97歳の男性は、うちの冷やし中華が健康の秘訣といって、毎年食べにいらしてます。以前2代目の味と違うといって、注意されたこともありました(笑)」と話すのは、3代目の大谷祖基さん。奇をてらわず、先代のレシピを忠実に受け継いだ素朴な味わいが、70年以上愛され続けるゆえんだろう。

東京大人のウォーカー(7月)
2006年5月26日 発売
冷やし中華の王道4店を食べ歩く 掲載
最終データ更新日:2008年3月10日
*掲載内容は雑誌掲載時のデータをもとに構成しています。 定期的に更新を行っておりますが、 情報が変更になっている場合がありますので詳細はお店へご確認ください。

揚子江菜館 店舗情報

基本データ
店名 揚子江菜館
住所 千代田区神田神保町1-11-3
電話 03-3291-0218
※グルメウォーカーを見たとお問い合わせ下さい
QRコードを読み込む
交通アクセス 東京メトロ半蔵門線神保町駅A7出口より徒歩1分
営業時間 11:30〜22:00(LO21:30)
休日 なし
駐車場 なし
平均予算 [昼]900円 [夜]950円
クレジットカード JCB, VISA, MASTER, 他
座席データ
総席数 150席
2人
賀茂茄子
「しみじみ緑茶」
名物編集長
冷やし中華発祥の店
もこみち
「もこみち」
こなせる編集部員
※“アシスタント”や“編集長”などは、ジブンウォーカーの「みんなの評価」です。
ブックマークの件数が多かったり、レビューの評価が高い人ほど、編集部の位が高くなります。詳細はコチラから