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「マジックスパイス」はスープカレーの本場・札幌では確固たる地位を築き上げ、常に1、2位を争う人気店として有名である。 「スープカレー」という名称の名付け親といわれている名店だ。 この店の県外進出1店舗目となったのが、この下北沢店である。2003年に横濱カレーミュージアムに出店し大成功したのを足がかりに自信をつけ、この下北沢店を出店する運びとなった。自信満々、満を持して出店しただけにオープンから連日大行列となりメディアの取材も絶え間なく、それは現在にまで至っているようだ。
“マジスパ”(常連は略してこう呼ぶ)のカレーは辛さを7段階にわけている。「覚醒」、「瞑想」、「悶絶」、「涅槃」、「極楽」、「天空」、「虚空」と仏教用語からくる独特な名称を付けている。「覚醒」から徐々に辛くなってゆき「虚空」が最高の辛さ、超激辛だ。 私はいつも中辛クラスの「悶絶」あたりを注文するが、一度「虚空」に挑戦したことがある。運ばれてきたスープはいつもと違う真っ赤な唐辛子の嵐。いつもは仲間とワイワイ会話を楽しみながら食べるが、このときばかりは食べ始めから食べ終わるまで一切言葉を発することができなかった。あまりの辛さに声が出なかったのだ。途中から滝のような汗が吹き出し汗まみれになって必死に食べた。しかし食べ終えると爽快感が漂い、気持ちよくなったことを覚えている。まさに「虚空」の心境とはこんな感じなのかもしれない。今考えると常識、いや想像を超えた辛さであり、一歩間違えば病院送り・・・の可能性もなきにしもあらず、だっただろう。食べきった自分を褒めてやりたい。未だこれ以上の辛いカレーを食べたことがない(いや挑戦していない)ので、“辛い”といえばこのカレーを今でも思い浮かべてしまう思い出のカレーである。
この店のオススメはやはり「チキンカレー」。初めての人は定番中の定番から食すのが無難だろう。ほかには下北沢店のみのオリジナルメニューも“マジスパ通”には好評のようだ。“マジスパ通”になっていろいろな辛さを試せば、もしかして「悟り」の境地が疑似体験できるかもしれない。 |
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