自分にとって「無くてはならない存在」とは。何気ない日々に笑顔と勇気をくれたきょうりゅうさん【作者に聞く】

東京ウォーカー(全国版)

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自身がうつ病になったときのことを描いた「入社1ヶ月でうつ病になった話」や「元彼に浮気された話」などのエッセイ漫画や、オリジナルキャラクターのきょうりゅうさんが登場する創作漫画「そばにいてくれるきょうりゅうさん」などをSNSやブログで発信しているはんなみ(@yowai_daihyo)さん。つらい経験を赤裸々に描いた作品に、「救われた」「私だけじゃなくて安心した」「休む勇気が出ました」などのコメントが寄せられ、優しい絵のタッチに癒やされる読者も多い。

ウォーカープラスでは、はんなみさんがこれまでに体験したり、感じたりしたことをベースに描かれた創作漫画「そばにいてくれるきょうりゅうさん」を完全リメイクし連載。SNSやブログで発信してきたストーリーを踏襲しつつも、新しいエピソードを入れ込みながら展開している。

第15話となる今回は、せつながきょうりゅうさんと初めて出会ったときのことを回想するところから始まる。きょうりゅうさんはせつなにとってどのような存在なのか―。作者であるはんなみさんのコメントとともに紹介する。

「ひとりとひとり」1/4


戸惑いから信頼へ

――きょうりゅうさんとの出会いは、せつなにどのような影響を与えたのでしょうか?

「最初は訳もわからない生物に出会い戸惑いつつも、弱っている自分を支えてくれたことにより徐々に信頼感が生まれました。そして、勇気を出すことや信じること、他者との関わりの大切さをきょうりゅうさんから学び、今はもうなくてはならない大切な存在となっています」

「ひとりとひとり」2/4


――きょうりゅうさんは、はんなみさんご自身にとってどのような存在ですか?

「心の隙間を埋めてくれる存在になってほしいと思って生まれたのがきょうりゅうさんでした。人に裏切られたとき、大切なものが離れていったとき、どうしても元気がでないとき、誰かと一緒にいたいとき。何でもいいからそばに寄り添ってほしかった。こうして生まれたイマジナリーフレンドのきょうりゅうさんが、今は読んでくださるたくさんの方のお友達ともなってくれたことがとってもうれしいです。きょうりゅうさんは私にとって、『人生に変化を与えてくれた』そんな存在です」

「ひとりとひとり」3/4


――はんなみさんにとって、「無くてはならない存在」「ずっとそばにいてほしい」はなんでしょうか?

「モノではないんですが、『創作意欲』です。家族や友達はもちろんそうなのですが、そうした彼らも一個人の生き物である以上それを縛り付けることはできないので。私自身決して強くはない人間で、自分が弱ってしまったとき助けてくれた存在とは何かを考えたとき、当時私を支えてくれたものは創作する力でした。私が私でいられるように、いつまでもずっと創作したいという意欲は消えないでほしいです」

「ひとりとひとり」4/4

作者・はんなみさんから読者のみなさまへ


今回の15話でウォーカープラスでの連載は最終回となる。連載への想いや今後の活動については「『そばにいてくれるきょうりゅうさん』最終回までお付き合いくださりありがとうございました。先ほども言いましたが、最初は自分の心を守るために生み出したきょうりゅうさんという存在が、今は私以外の方の心にも寄り添っていてこうして連載という形で世に送り出せたことが本当にうれしかったです。これにてウォーカープラスでの連載は終了となりますが、これからも創作やSNS活動は続けていきますし、きょうりゅうさんも私のイマジナリーフレンドでいてくれる間はずっとずっと描き続けていく予定ですので、作品を通して見て応援してくださるとうれしいです。あらためましてKADOKAWAの皆様、読んでくださった全ての方々、とてもすてきな経験をどうもありがとうございました!」と話してくれた。



取材協力:はんなみ(@yowai_daihyo)

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