究極のあんこにうっとり♡ 地元で大人気！ 和菓子好きに喜ばれる、神奈川の手みやげ3選

店選びが難しい和菓子の手みやげ。無難にならず、甘いもの好きにも一目置かれるような一品を見つけたいところ。和菓子好きも思わずうなるような、ひとひねりした品をご紹介！

【鶴ヶ峰】なめらかさ絶品！チャンピオンのあんこ

横浜市優秀技能賞をはじめ、TV番組などの数々の大会でも受賞経験をもつ山田 強氏が作る和菓子の店「億万両本舗和作｣(おくまんりょうほんぽわさく)。鶴ヶ峰の本店のほか、市内に複数の店舗をもつ人気店だ。その人気店でもぶっちぎりで評判で、企業の秘書も御用達の手みやげが「究極のあんこセット｣(2,300円)。つぶあんとこしあんの2種に、最中種(皮)が12枚付いたセットだ。特筆すべきは、そのあんこ。北海道十勝産小豆を純度の高い国産氷砂糖、新潟産津南町の天然水で炊き上げた特性あんだ。毎日数量限定で、炊きたてを瓶に詰めている。つぶがしっかり残りながらふっくらと炊き上げたつぶあんに、ツヤっとみずみずしい上品な甘さのこしあんの2種の食べ比べが贅沢だ。添えられた、口溶けなめらかな最中種に好きなだけはさんで食べられる。洗練されたあんこを存分に味わえる、和菓子好きも納得の品だ。

【白楽】思わずほっこり、小さな店の定番和菓子

白楽に2017年10月オープンした小さな和菓子店「お茶の子 まめ」。のんびりした女性店主が作るお菓子たちは、丁寧な気持ちが伝わるものばかり。「好きなものだけ作っている」という言葉どおり、商品は日替り。定番で毎日あるのは「まめのどらやき｣(200円)。その日に売る分だけを作り、売切れ次第終了。粒が残るように炊いたあんこをはさみ、素朴で定番のはずれがない味わい。また、和菓子の中でもあまり置いている和菓子店も少ない「琥珀糖｣(30g、250円)もある。見た目は宝石のようにキラキラで、食べると外側シャリシャリ、中はぷるんとしたゼリーのような食感がおもしろい。手作りの季節のシロップや国産素材を使用しているので、安心して相手に渡せるのもポイント。ウメ、ショウガ、ハッカ、柚子などの味わいが、日替りや季節替りで登場する。気兼ねない相手と一緒に食べたい和菓子たちだ。手作りのスタンプが押された包み紙もまた、かわいらしい。

【葉山】和菓子＆洋菓子のいいとこ取り！和洋折衷おやつ

和菓子も洋菓子も両方好き！そんな人には、葉山「和がし 葉な(はな)｣の創作和菓子がオススメ。元は鎌倉でパティシエールとして働いていた女性店主が、葉山で開店。店内のアンティーク家具から、センスのよさが伺える。洋菓子の要素を取り入れた和菓子は、独創的なアイデアでファンを楽しませる逸品ばかり。卵は横浜産、小麦は北海道産、和三盆など素材にはこだわりも。「小豆ブラウニー｣(180円)は、チョコレートではなく、炊きたての小豆を使い、クルミの食感を加えたホロリとした口溶けが軽やか。「3段生どらやき｣(230円)は、直径約6cmとミニサイズのどら焼きを重ね、2種の生クリームを挟んだもの。塩気の効いた、抹茶と小豆の生クリームで「あともう1個」と手が伸びてしまう。いずれもかわいらしいサイズで、ちょっぴり食べたい時や、和菓子欲も洋菓子欲も満たしてくれる。

日本人が知らず知らずのうちに慣れ親しんだ文化だからこそ、スペシャルなものや、こだわったものを送りたい和菓子の手みやげ。お気に入りを見つけて、相手をアッと言わせよう。

【取材・文=濱口真由美】

横浜ウォーカー編集部